レインボー池田軍団参謀の反乱!? レインボー×ナイチンゲールダンス
レインボー(ジャンボたかお、池田直人)とナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)が出演する『渋谷×神保町 若手プレミアムマッチ』が、8月3日(火)、ヨシモト∞ドームステージⅡにて開催される。
ヨシモト∞ホール所属芸人と神保町よしもと漫才劇場所属芸人が、ネタとトークを行う本公演。レインボーが迎えるのは、池田軍団の筆頭・ヤス擁するナイチンゲールダンスだ。過去には、同じ劇場で戦ってきた先輩・後輩で、絆も強い2組。そんな彼らに話を訊くべくインタビューを行った。
今回、じっくり語ってもらうのはもちろん、お互いをスマホで撮り合ってもらっている。「これを読めば、ライブが100倍楽しみになる!」とハードルを上げてもいいほど、4人の仲の良さが伝わる内容となっているので、ぜひご覧いただきたい。
上から レインボー・
ジャンボたかお(以下、ジャンボ)、池田直人(以下、池田)/ ナイチンゲールダンス・中野なかるてぃん(以下、中野)、ヤス
久々に相見える2組の再会…
――ナイチンさんのデビュー当時の印象を覚えていらっしゃいますか?
ジャンボ:俺は、前のコンビ(感動ピスト)でNSC首席だったんですけど、歴代の首席って実力以上のものを求められてしんどいんですよ。“面白いんだろ”って感じで見られて、結局、“たいしたことないな”って感じになる……。でも、ナイチンゲールあたりから、本当のトップが出てきているイメージがあります。
池田:めっちゃエリートのイメージですね。
ヤス:そんな嬉しいこと言ってくださるなんて。
池田:俺が印象あるのは、次長課長の河本(準一)さんがやられていたイベント『地獄の大サーカス~河本×ブレイク一歩手前芸人×猛獣若手~』やわ。急に大喜利振られるし、急にモノボケせなアカンし、けっこう芸人の力が試されるライブで……。そこで、笑いをとっていて。漫才だけじゃないなって思ったし、ただものじゃない感はありました。1年目の子が、3時のヒロインとか、アイロンヘッドさんとかいる中で戦えるわけないっすもん。
中野:そのライブには、EXITさんもいたんですけど、ブレイクする前、僕、兼近(大樹)さんとギャグで対決する企画で負けちゃって。そのままEXITさんが売れていきました。一緒にギャグを作ったりもしたんですけど、兼近さんが「なるほどな。ギャグってそうやって作るんだ!」って言ってくれたりもしましたね。
池田:なかるてぃんを倒して売れたってことやな。
ジャンボ:本当だったら『霜降りミキチンゲール』だったかもしれないってことだよな。
ヤス:そのタイトル、真夜中でしかできない番組ですよ(笑)!
(レインボー・ジャンボ撮影)
――現在も2組は交流があるんですか?
ジャンボ:劇場が違うので、2年くらいがっつり会っていないんですよ。
中野:だから、今の印象は、ジャンボさんでも、実方さんでもないですもん。
池田:何?
中野:……ひやまくん。
池田:『千鳥のクセがスゴいネタGP』のな(笑)。
でも、この間、神保町呼んでもらったとき、びっくりしました。ナイチンゲールは、ヤスがボケて、なかるてぃんが『なにしてんすか』ってツッコむ段階で止まってたんですけど、ボケとツッコミが変わっていたんですよ。どんどん成長していくなって思いましたね。
池田軍団が内部から崩壊?
――レインボーさんの印象を教えてください。
中野:(当時、ヨシモト∞ホールの劇場システムだった)セカンドクラスで一緒だったんですけど、レインボーさんは、いろんな人にアドバイスを聞くイメージがあって。セカンドバトル前、ジャンボさんから呼ばれて「このネタ、どうしたらいいかな?」って聞いてもらえるのが嬉しかったんですよ。アドバイスを送らせてもらってライブを見たんですけど、僕が言ったことがあまり入ってなかった……。参考にされてない!
――(笑)。
ヤス:レインボーさんって面白いもあるけど、強いんですよ。俺が思う“吉本の先輩”って感じなんですよね。いろんなところに立たされても、とりあえず成果をあげる強さがあるし、尊敬します。自分たちのことを知らない人をグッと惹きつける能力というのは強さだと思うので。
池田:嬉しい。ありがとう!
ヤス:あと、SNSとかすごいじゃないですか。“劇場で芸人がメシを食っていくにはどうすればいいのか”っていうのは、全部レインボーさんが教えてくれましたから。
(ナイチンゲールダンス・ヤス撮影)
――聞くところによると、ヤスさんは「レインボーさんのような売れ方をしたい」とおっしゃっていたようですね。それはSNSなども関連しているということでしょうか?
ヤス:僕、レインボー池田軍団なんですけど、コロナ前にみんなで焼肉に連れて行ってもらったんですよ。普通に接客をしていた店員さんが「インスタフォローしてます」って池田さんに声をかけていて。そういうの見ると“すごいな”って思います。
池田:でも、池田軍団はヤスに乗っ取られてるけどな……。
ヤス:そんなことないですよ(笑)!
池田:お前、LINEのグループ名、勝手に『卍』足したやろ!
ジャンボ:池田軍団の飲み会でも、ヤスがほとんど喋って、池ちゃんが一言も喋らないって聞いたぞ? お前、池ちゃんに喋らせろよ!
――(笑)。
池田:そのとき、“池田さんが全然喋ってない”って、(後輩芸人の)バチョフに気遣われたからな? 離れていたのに、わざわざ目の前の席に座ってきたから。
ヤス:(笑)。それくらい、池田さんが何でも許してくれるんで、好きにやっちゃうんですよねー。
池田:めちゃくちゃですよ。ごはん食べにいく時も、ヤスから「引越しを手伝ってくれた後輩も呼んでいいっすか?」って、まったく知らん花ちょうちん・菊池を連れてきて……誰やねん!
ヤス:絶対に池田さんに合うと思って呼ばせてもらったんすよ!
中野:坂口トラックはまだ来てないですか?
池田:会ってないよ……。誰? 怖いわ~!
ジャンボ:ヤスって変な後輩ばっか連れてるな。
ヤス:俺が可愛がっている後輩、全員劇場のメンバーになれないんですよ。
一同爆笑
池田:こいつヤバいんですから。一緒に出ていたライブが終わって、サンタモニカのマイムと3人で焼肉食べにいくことになったんですよ。ネタ合わせがあったので、僕だけ遅れて行ったんですけど、2人とも何も頼んでなくて。「全然頼んでいいよ」って言うたら、ヤスが「タンいいっすか? カルビいいっすか?……」って1周分肉を頼んで。3人で「美味しいなー」って言いながら食べたあと、お会計を見たら、肉の個数が1個ずつ多いんですよ。“こいつら、肉1周したうえで、俺が来てからまた同じ肉頼んでるやん!”って。
ジャンボ:ちょっと待てよお前! しかも、バレないように網変えただろ!
ヤス:池田さん、これだけは言わせてください。ポケモンも焼肉も2周目からなんですよ。
中野:池田さんには、ポケモン出しとけば黙るだろうっていう魂胆(笑)。でも、ヤスさんは池田さんのこと尊敬していて、ネタ合わせしていても「この前、池田さんとメシ行って、こんなこと言われたから、これやるわ」とか。ちゃんと言うことは聞いてるんですよ。
中野が震えたジャンボの一言
――では、個人それぞれの印象や思い出を聞かせてください。まずは池田さんから。
(ナイチンゲールダンス・ヤス撮影)
ヤス:1年目のとき若手が大勢出演するコーナーライブ『needs』に出ていたんですけど、初めて話しかけてくれたのが池田さんでした。1年目の芸人って先輩たちに自己紹介するじゃないですか。ご挨拶したあと、どこに座ればいいのか分からないからフラフラしていたら話しかけてくれて……そこから(の仲)ですね。
中野:確かに。最初の自己紹介のとき、僕ら歓迎されていない雰囲気があって。
ヤス:もちろん、先輩たちが嫌な人たちというわけじゃないというか。
ジャンボ:わかる。絶妙な雰囲気なんだよな。
中野:“どんなもんなんだ?”って感じの中、僕らに楽しい感じで質問してくれたイメージがありますね。
――ジャンボさんのイメージは?
(ナイチンゲールダンス・ヤス撮影)
中野:僕らが(2018年に)初めて『ネタパレ』(フジテレビ系)出させてもらったころ、レインボーさんも、出ていらっしゃったじゃないですか。僕が緊張して、リハーサルでめっちゃミスしちゃったんですけど、実方さんが「俺は芸能人だからな」ってジュースをいっぱいおごってくれて。それでリラックスできましたね。
池田:いいボケだな~。
ジャンボ:あのとき、『ネタパレ』しか出ていなくて、一番悩んでいた時期だからな。『おもしろ荘』(日本テレビ系)で優勝したのに、どの番組にも出させてもらえずに“どうしよう……”って悩んでいたとき、『ネタパレ』に引っかかって、3週に1回くらい呼ばれるのが、自分らのアイデンティティを守っていた。
池田:『ネタパレ』に同じ時期に出ていた宮下草薙、EXIT、納言、四千頭身、みんなドンって売れてたしな。
中野:じゃあ、ジャンボさんの「芸能人だから」の台詞って、今思うと切ない言葉だったんですね。
一同爆笑
ジャンボ:“せつなボケ”よ。だから池ちゃんは、さっき「いいボケだな」って言ったんだよ。
中野:そうか。僕はただ“カッケー!”って思っていました(笑)。
続きは『プレミアムマッチ』で!
――中野さんについて、レインボーのお2人はどう思っていらっしゃるんですか?
(レインボー・池田撮影)
池田:なかるてぃんが爆発したときの面白さはずっと感じていますね。ここでなかるてぃんがボケになって、いつでも爆発できる状況になった……って、めちゃくちゃすごいことやと思います。
ジャンボ:面白い言い方とか、面白いことやろうとしている感じをあえて出す“あざとい戦い方”をしている芸人って山ほどいて。そういうのを目の前で見ると“しんどっ”てなることが多いんですけど、なかるてぃんはそういうのをより面白くできる。
池田:タコの口して踊るだけでも面白いもんな。
――(笑)。続いてヤスさんについてはいかがですか?
(レインボー・ジャンボ撮影)
ジャンボ:初めて劇場に来たとき「生意気だ」って言われてはいたんですけど、俺はそんなに感じなかったんですよ。今は1周回って角も取れて、すごくピュアだなって感じていますね。
池田:今後、ヤスはもっと上の兄さん方から、“いま神保町で誰がオモロい?”って聞かれる存在になりそうやけどな。俺らも、ヤスが面白いと思う後輩は絶対に“面白い”って感じているから。
ヤス:なるほど……。とりあえず、今のおすすめは坂口トラックですかね。
ジャンボ:そいつ多分あんまり面白くないだろ!
ヤス:(笑)。
中野:ちなみに、花ちょうちんは解散しましたから!
ジャンボ:おもしれぇ(笑)。この話、お客さんの前でしたかったわ~。今のところ、絶対ウケたわ。
中野:いま、池田軍団に入っているのは、何者でもないただの菊池ですから!
――(笑)。ライブが目の前にも関わらず、たくさんしゃべっていただきありがとうございます。続きはライブで……って感じですかね。
ジャンボ:もう出し尽くしましたね(笑)。
池田:お客さんおったら、拍手笑い4回くらいあったやろな。
中野:今日で喋りすぎたかと思いきや、お互いに話せていないこともあると思うので、たくさん喋りたいです。
ヤス:2年間溜まりに溜まったものをレインボーさんにぶつけたいですね。
■ライブINFO
渋谷×神保町 若手プレミアムマッチ
日時:2021年8月3日(火)開場16:30/開演16:45/終演17:45
会場:ヨシモト∞ドーム ステージⅡ(東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷ビーム7F)
料金:前売¥1,500|当日¥1,800|有料配信(GoTo割引)¥800
※全席自由
出演:レインボー、ナイチンゲールダンス
内容:渋谷ヨシモト∞ホール所属芸人と神保町よしもと漫才劇場の所属芸人1組ずつがネタとトークをお送りするツーマンライブ!所属の垣根を越えて交流するプレミアムライブです!
■渋谷×神保町 若手プレミアムマッチ INFO
▼8月の『渋谷×神保町 若手プレミアムマッチ』の出演者詳細はこちら!
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ライター/浜瀬将樹
企画・編集/小林亜美