泥水すすり隊にサンタモニカが加入! 卒業するネイチャーバーガーが泥ススで学んだこととは?
5月25日(火)、東京・ヨシモト∞ホールで開催された『泥水すすり隊13リットル~5月病で悩んでる? ならこのライブがあるぜ? ハヤテのごとく笑いを生み出し、5月病の治療は完全完了! スケジュール空けとけよ? 取るぜ、泥水の統率! 行列作るぐらい最高のライブ!~』を機に、ネイチャーバーガー(三浦リョースケ/笹本はやて)が泥水すすり隊を卒業。
芸歴4年目のサンタモニカ(ポール/マイム)の加入が発表されました。
2020年1月、ヨシモト∞ホールから生まれたEXIT・兼近大樹プロデュースのユニット「泥水すすり隊」。
ブラゴーリ(塚田裕輝/鈴木大介)、まんぷくユナイテッド(松下遼太郎/狩野大)、ネイチャーバーガーの3組でスタートしたが、条件を満たしたネイチャーバーガーが卒業することに。
代わって、サンタモニカ(ポール/マイム)が加入することになりました。
『月刊芸人』では同ライブの様子とともに、兼近とネイチャーバーガー、兼近とサンタモニカのコメントをお届けします。
マイムは7年間続けたバイト先へ、ポールは同居する祖父へ決意の連絡
個々で月収20万円、コンビで合計40万円以上を3ヵ月連続を達成して卒業となるネイチャーバーガーには、EXIT・兼近大樹から卒業証書が手渡されます。
その後、新メンバーとなるサンタモニカがネタを披露。
Tシャツ&ハーフパンツという泥水すすり隊の正装へ着替えた2人は加入ルールとしてアルバイトを辞めるため、バイト先へ連絡することに。
マイムは、高校時代から7年間働いたマクドナルドの店長へ「売れてマクドナルドのCMに出られるよう、お笑い1本でがんばります」と決意を伝えました。
一方、アルバイトをしていないポールは、同居している88歳の祖父へ連絡することに。
「これからはお小遣いをもらわず、自立します」と告げるも、祖父のあっけらかんとした反応に焦った様子。
「いつも一族で行ってる旅行のお金を、僕が出せるようにがんばります」と言い出すなど、なんとかいい話にしようと必死になっていました。
サンタモニカへ、三浦は「意外と助けてくれる人って多い。周りに感謝してがんばってください」と、笹本は「俺らもバイトを辞めたのはデカかった。泥ススメンバーを楽しんでください」とエールを送りました。
兼近×ネイチャーバーガー、次なる目標は人気者
5月末で卒業となったネイチャーバーガーと兼近を直撃。
泥ススで学んだことを振り返ってもらいました。
――約1年半でコンビそれぞれで月収20万円、2人で計40万円を超えるという卒業条件を達成しましたが、兼近さん、この結果についていかがですか?
兼近:いやぁ、ちょっと遅いっすねぇ。
三浦リョースケ(以下、三浦):えっ? 元々、月収2万3000円が1年半で20万円になったのに!?
笹本はやて(以下、笹本):兼近さんは1年目の頃から、これくらい稼いでたからですか?
兼近:そうそう。1年目の後半にはそれくらいもらえていて、芸歴3年目で芸人としてやっていけるくらい稼いでた。ネイチャーバーガーは6年目でしょ? 俺、6年目の頃はもうテレビにかなり出てたし。
笹本:クルージングツアーもやってましたもんね。うわぁ、そう思うと確かに……。
三浦:マジか。遅かったんか、俺らは。時間をかけて、35~36歳くらいで食えるようになれたらいいなと思ってたので、20代のうちに卒業できたからよかったなと思ってたんですけどね。
兼近:まぁ、(昨年から何度も発令されている)緊急事態宣言下でも給料が増え続けたっていうのは、すごいなとはマジで思うよ。
三浦:時代が味方してくれたというか、YouTubeや配信を観てもらえたのはラッキーでした。
笹本:今、神保町が盛り上がってきてるんですけど、オープン当初にたくさんの浄水ちゃんが来てくれたのもありがたかったです。
――泥水すすり隊でいちばん学んだことは?
三浦:芸人として何を大事にするかが改めてわかったというか。お客さんだったり、スタッフさんだったり、お仕事をくださる方々に対する意識がすごく変わったことですかね。
笹本:加入して最初にバイトを辞めなきゃいけないのが、(生活面で)痛かった。生活できない中でいただける仕事のありがたさ。周りに感謝する気持ちが、それまで倍以上になりました。
三浦:6人全員、兼近さんからそれぞれお題を課されていて。僕はバレーボール友達を何人か作るっていうものだったんですけど、実際にバレーボールの仕事をいただいて大阪でロケもできました。今では応援してくれるバレーボール選手もいますし、バレーボールファンの方も劇場まで観に来てくれるようになりました。
兼近:それ、マジですごいよね。三浦から「バレーボールの仕事決まりました」って連絡が来てビックリしたわ。俺としては適当に言ったことだったっていうか。売れた時にテレビで喋れたらいいなくらいの気持ちで言ったことだから。
笹本:え、そうなんですか? 兼近さんの言うことを聞いていれば売れると思ってやってきたのに。
兼近:そう言うけど、笹本は(課題だった)シガーボックスできてないじゃん。
笹本:言うなって! 確かに、僕はこれといって何も達成できなかったですけど。
兼近:まぁ、何かやっていれば、テレビに出た時に話せるもんね。
笹本:はい、シガーボックスとラップはプロフィールにももちろん書いていきたいと思います。
――卒業したネイチャーバーガーさんへ、兼近さんが今後期待することは?
兼近:まずは人気者になって知名度をつけることですよね。その次は信用が大事になるし。
三浦:(前のめりになって)え、別の課題が出てきたんですけど。なんですか? それは。
兼近:一度、人気者になるとするじゃん。そうすると知名度は上がるけど、応援はしてもらえなくなるんだよ。なぜなら、人っていうのは常に次の人気者を探してるから。知名度が上がった時に必要なのは信用。この人がいたら面白くなるとか安心して観られるっていうものだよね。
三浦:信用っていうのは、どうやって作ればいいんですか?
兼近:人を楽しませ続けるしかないんじゃない? 正解はないし、俺もわからないけど。まずは人気者になれるようにがんばって、一緒にテレビで共演できれば。元々、いちばんの目標はそこだもんね。
三浦:はい、1日でも早く叶えたいです。
笹本:泥ススにいた時はおこぼれようなかたちで共演させてもらってましたけど、これからは対等な立場。吉本のいち後輩として、EXITさんとテレビで共演できるよう、がんばります!
兼近×サンタモニカ、一気にピンク色に染まりたい
サンタモニカと兼近に加入のいきさつ、今後求めること、抱負などを伺いました。
――サンタモニカさんを選んだいきさつを聞かせてください。
兼近:泥ススメンバーから期待できる後輩芸人の名前をいくつか挙げてもらって、その中から僕が選びました。
ポール:嬉しすぎる!
マイム:ありがたい! あそこら辺の人たちと仲よくしといて本当によかった~!
兼近:サンタモニカはネタがポップ。さっき23歳と聞いて、そこまで若いとは思ってなかったですけど、見た目の若々しさもいいなって思ったんですよね。泥ススは俺より年上のおじさんもいて(笑)、若手というより1年目から一緒にやってきた友達の面倒をみちゃってる感覚のほうが強かったから。
マイム:僕は以前から泥ススに入りたかったといいますか。バイトを辞めてお笑いだけでがんばるっていうのがいいなと思っていたんです。僕も(声をかけられたことで)辞めてもいいと決意できました。
ポール:僕は多くの人に好かれたいので、兼近さんのおかげでいろんな人に知ってもらえる機会もあるのかなと思うと嬉しいです。
兼近:でもね、マイナス面もちょっとあるのよ。ピンク色に染まっちゃうっていうかね。けど、毒を食らいながら芸人として成長してもらいたいなと思ってる。
――お2人の兼近さんの印象は?
マイム:遠い雲の上の存在といいますか。初めてお会いしたのは、単独ライブのエキストラとしてだったんですけど、パシフィコ横浜で単独ライブをやるっていうのが……。
ポール:わけがわからなかったよね。
マイム:これ、芸人の単独なの?っていう感じでした。
ポール:今日会って初めてお話ししたんですけど、なんでかな?って思うくらい緊張してないんですよ。そこもすごいなって。
兼近:(笑)。俺と話して緊張する人なんて、誰もいないからね。
――サンタモニカさんは『賞金奪い合いネタバトル ソウドリ~SOUDORI~』(TBS)にも出演と、追い風が吹いてるように感じます。
マイム:ありがたいですね。3月に『ザ・ベストワン』(TBS)に出て。初めてテレビでネタをやれたのをきっかけに、『ソウドリ』にも出させてもらえるのは嬉しいです。
ポール:ただ、ちょっと心配なことがあるんですよ。ライブ中、ある芸人さんに占ってもらったら、5月はすごくいいけど6月になるといろんなことに手を出しすぎてダメになるって言われて。
マイム:いろんなことに手を出しすぎるって、まさか泥ススのこと? 大丈夫かなって思ったんですけど、占いの結果も変えるくらいがんばりたいなと思います。
――今後どんなところをアピールしていきたいですか?
ポール:まず若さです。
マイム:あと、真似したくなるようなことをたくさんやっているところも観ていただきたいですね。TikTokもがんばっていて14万回くらい再生されてるんですけど、ポップで若い人に刺さるようなネタを見てもらいつつ、一気にピンク色に染まりたいなと思います。
兼近:おじさん世代と迎合しないネタをやってるところは、もっと磨いて。俺も2人に勉強させてもらおうっていうスタンスで入ってもらったところはあるので、みんなで切磋琢磨していきたいですね。
――兼近さんがお2人に望むことは?
兼近:泥ススに入って、まず誰のおかげでご飯を食べられているのかを実感してほしい。芸人って基本、投げ銭っていうか、お客さんのおかげで生活できるわけでしょ。で、多くの人に応援してもらって、どんどん好きになってくれる人を増やしていかないといけない職業だと思うんだよね。だから、あんまり尖らずにね?
マイム:誰に対しても丸く生きているのが僕らのよさなので、その辺は大丈夫です!
兼近:まぁ、楽しくやってほしいっすね。
泥水すすり隊
泥水すすり隊とは…EXIT兼近大樹プロデュースの若手芸人ユニット!
【メンバー】ブラゴーリ・まんぷくユナイテッド・サンタモニカ
【卒業生】ネイチャーバーガー
ファンの皆さんの呼び方は「浄水ちゃん」
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