【4月号】ユニット雑談会<ジェネレーソンズ>
ともに『有田ジェネレーション』レギュラーのジェラードンとネルソンズによるユニットライブ「ジェネレーソンズ」。互いの手の内を知り尽くす6人が、このユニットの意義をあらためて語る。
和田:2017年にシアターモリエールで初めてライブしたときは、マジでお客さん少なかったよね。
海野:200人キャパで100枚売れてないくらいだった。次から埋まるようになったんだよね。
岸:ジェラードンさんはすごい人気があるから、地方に行ってもお客さんが入るんですよ。
海野:そんなことないよ。
岸:やっぱ集客力があるんで。助かってます。
かみちぃ:セット感じゃない? 似てるってよく言われるよね。二組の区別がいまだにつかない人も多いし。それが逆にいいのかな。だからユニットコントになってもゴチャゴチャしないというか。
青山:でももともとは「ユニットコントやろう」ってコンセプトで始まってないですよね。お互い新ネタつくってストイックにバチバチやろう、ってところだった。
かみちぃ:うん。ジェネレーソンズは勝負がかかってる分「勝てるネタをつくろう」って考えるし、結果として単独ライブよりも残るネタができてる気がする。
和田:本当はそれぞれのネタは全然似てないと思う。ジェラードンさんは、マジのパワープレイ。キャラを全面に出して、おもしろければなんでもあり、みたいなコント師だと思ってます。ストーリーもめちゃくちゃなんだけど、その世界観でずっと観てられる。
海野:恥ずっ。そんなふうに思ってたんだ。
和田:だからウケないときはマジでウケないっす。
青山:でもジェラードンさん、スベらないでしょ?
西本:いや、スベるよ。前回のジェネレーソンズでやった「ジュディス」ってネタなんか、ずっと小笑いもなかった。無人島に僕らが取り残されて、そこにいないジュディスってキャラクターのことをずっと言い続けるネタなんだけど。
海野:いま言葉で説明しててもおもしろくないもんな。
青山:ネルソンズもジェラードンも、毎回3本やる中で1本は地獄みてぇなネタがある(笑)。
西本:俺はネルソンズに本当に憧れてるんですけど、話の筋が一本ちゃんとあるんですよ。和田のキャラも強いけど、そこにプラスして展開でもっていける。僕らはそれはできないし、すごい大きな差だと思う。
和田:でもユニットコントになると、必ずネルソンズが死に役になるんですよ。
青山:いやネルソンズじゃなくて俺と岸だろ!
和田:そっか。2人はちゃんと芝居してくれるから......。役割的には、海野さんが絶対ツッコミで、青山が回す人、かみちぃさんが変な動き。
かみちぃ:この中だと中ボケになるのかな。で、西本と和田が大ボケ。
青山:そんで、岸は岸。
海野:岸が結局いちばんおいしいときあるよね。
岸:そうっすね。
かみちぃ:こんな扱いできる人、なかなかいないからね。
和田:お互いを知り尽くしてるから、つくりだしたらできるまで早いっすよね。あとは今回、ネタとは別に「トーク・企画編」もあるから、こっちもマジで観てほしいです。個々のキャラも知ってほしい。
かみちぃ:普段テレビじゃあんまり見れない部分だよね。
青山:お客さんと触れ合えるようなコーナーも用意する予定なので、巻き込んで一緒に楽しめたら。
西本:あのさぁ......ネルソンズにはまだ相談してないんだけど、名古屋でのライブにさ、親戚が招待で来たがってて......11人来たいって言ってて......。
海野:多いよ。
和田:家族、常識ないの?普通、息子のライブのチケットは自腹で買うでしょ。
西本:だから俺が買い取ろうかと思って。
和田:いや、親を甘やかしちゃダメよ。絶対、親戚じゃないやつも混じってるだろ。
西本:いる......けど、最悪立たせるから大丈夫!
青山:「立たせるから」とかじゃないでしょ(笑)。
岸:11人は多いなぁ。でも親孝行ですもんね。
■ジェネレーソンズ
ジェラードンとネルソンズの同世代のトリオ芸人二組によるユニットイベント。主にルミネtheっよしもとで新ネタやユニットコントを中心にしたイベントを行い、会場を満席にするなど人気上昇中。
★ジェネレーソンズライブ
2020年8月20日(木) ルミネtheよしもと (オンライン配信あり)
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ライター/斎藤岬 撮影/越川麻希