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ストリップ劇場で働いていた体験記~赤青緑のパーライト~ たくみ

たくみの連載小説。
自身の経験に基づいた「ストリップ劇場のバイト」のお話をストレートな気持ちで綴ります。

「ストリップのすすめ」

とあるストリップ劇場。
そこで僕はバイトをしています。

ストリップ劇場は今はもう約二十箇所程にしかありません。
かつては四百箇所にも及んでいたそうなのですが時代の変化もありここまで数が減っています。

今日は只ひたすらに読んでくださった方にストリップ劇場に足を運んでいただけたらなと思います。
僕自身も興味本位でバイトの面接した立場でその文化に触れてこなかった人間ですがだからこそ興味本位でみにきてもらえたら幸いです。

いきなり劇場に行くのはハードルが高いという方。勿論それはわかります。
そういった方には映画や音楽や本からその世界を知っていただくのも興味本位の入り口としては良いかもしれません。かもじゃございません。寧ろ良いです。

広島にあった閉館してしまう劇場を舞台にした映画「彼女は夢で踊る」
ストリップを題材にした映画だと他には「浮気なストリッパー」
漫画だと「池袋レインボー劇場」
音楽でしたら銀杏BOYZの「恋は永遠」のpv
等沢山ストリップのことがわかる媒体は沢山あります。

銀杏BOYZの「恋は永遠」のpvはオフィシャルでYouTubeで動画が見れるのでぜひ見てほしいです。
これで少しでも良いなと思ったら興味本位で良いので一回は劇場に足を運んでほしいなと思います。

正直何もわからない状態で行くストリップ劇場のハードルの高さは充分ほどにわかります。
細かいルールなどある程度の説明がなきゃわからないようなことがある事も否めません。
そんな時は是非スタッフに聞いてみてください。
おそらくスタッフ皆様ちゃんと説明してくださると思います。

最近は女性のお客様も多くいらっしゃっています。
中には涙しながら演目を観ている女性のお客様もいらっしゃいます。

ストリップは二十分弱で一人の踊り子さんの演目の時間なのが主ですがその時間内でその人の生きてきた人生や哲学などが前面で押し出されている瞬間でもあると思います。あくまで主観的な意見なので勝手な意見だと感じますが確かにあの瞬間にその人のありったけの生の力を感じます。

それを観て涙をながすのは同感でしかありませんし納得し得るものです。
こんなこといってしまうとものすごく崇高なものだと思いハードルが上がるかもしれません。
そんなこともないです。

単純にエロい。から観ようでも全く問題ありません。
只ひたすらに面白い演目もありますし只ひたすらにエロい演目もあります。
こういった多様性から楽しめるストリップは最高のエンターテイメントです。

都内にお住みの方はどうか近くのストリップを観てほしいですし都内だけではなく他の地方にお住まいの方も西の方にもストリップはあるので是非一回は観てほしい。
そう思います。

斜陽産業であることは否定できませんが是非今一度一回観に行って見てください。
一回でも観たことがある人が多くなれば斜陽産業なんて言われないほど人の感情に訴えかけるものだとわかると思います。

今現存している劇場は例外なく歴史のある劇場です。
その劇場の壁や音や光。それを感じて欲しいです。
嫌なこと。もやもやした気持ちを抱えてる人も一度観に来てください。
その中の人の一部でも良いので。いや良いのではなく必ずささる部分はあります。

この長く続いた文化の中で今も踊っている踊り子さんを観て欲しいです。
ものすごく格好良く時にはものすごく面白く時にはものすごくエロくそんなストリップに響くところは必ずあると断言できます。


取り敢えずいったん皆様ストリップ劇場に足を運んでみてください。

そこにはえもい瞬間。年齢層性別関係ないえもい瞬間が感じられる事間違いありません。


たくみ(1990年8月14日)(31歳)
千葉県船橋市出身、NSC東京校20期
ナミダバシとして5年間活動、昨年解散を発表。

著者/たくみ

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