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マンゲキ芸人座談会~紅しょうが熊元プロレス×カベポスター浜田×きんめ鯛真輝志〜Vol.4

シェアハウスをしている男女3人によるマンゲキ芸人座談会の最終回。
紅しょうが・熊元プロレス、カベポスター・浜田順平、きんめ鯛・真輝志たちがさらに語ってくれるリアルな共同生活。
これからシェアハウスしようとしているみなさんにもアドバイスします!


――男女共同生活のお風呂事情はどうなっていますか?

熊元:朝とかみんな風呂やトイレに行きたいタイミングがかぶるんですよね。

真輝志:それはほんまにかぶりますね。

熊元:同じ時間帯になってしまったら譲ってくれるんですけど。お風呂はね、今では早くなったんですけど、前までは浜順(浜田の呼び名)のお風呂が長かったんですよ。前なんて朝から1日入ってるんちゃうかなって思ったこともあるから(笑)。

真輝志:浜順は入る時間帯がだいたい決まってるんで、それで毎回40分くらい続くと。そらどこかはかぶるんです。

熊元:それに入ったら、ちゃんとアロマ焚いたりしてるし。

浜田:アロマは時々ですって(笑)。一応、最初に話しあった時に僕のデメリットは風呂長いですって言うてるんですけどね、忘れてるんですよ。昔からシャワーを浴びながら考え事して、頭を整理させるのが習慣で。めっちゃ長いのは正直あります。

熊元:長いって言うても朝風呂が長いとは思わへんよな。そやから最近はこっちが40分って思い込んでるのでめっちゃ早くなった気がします。

浜田:今は20分くらいかなぁ。

真輝志:僕は夜にお風呂に入るので、2人とも朝風呂なんやっていう発見がありました。

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――シャンプー類などは共有ですか?

真輝志:いえ、それぞれのを使ってます。

熊元:そうですね。でも真輝志は体洗うのは石鹸なんやとか、浜順のシャンプーはボトルの下の部分が水垢だらけやけど、それでも使ってるとか。

浜田:あ、あれは僕が椅子に座らず、床に座って頭や体を洗うので、ボトルも床に置いてるんです。何度も中身を詰め替えてるうちに下の部分の水が切れないので水垢が……。

真輝志:あれ、浜順のシャンプーやったんや。

浜田:そうやで。だから一回、真輝志が風呂掃除してくれた時に全部捨てられたことがあった。

真輝志:ゴミやと思って捨ててたわ…。ごめん、ごめん、ごめん…。

浜田:まぁ確かに勘違いして捨ててまうなって思ったけど。

真輝志:風呂場に結構シャンプーボトルなんかが置いてあったりするんですけど、中身入ってたり、入ってなかったりしてる水垢だらけのがあったので、また熊元さんの物だと(笑)。

熊元:まぁ、私はよく置きっ放しにしたりするから、当然思われるよな(笑)。

――洗濯はどうされてますか?

熊元:それは各々ですね。

浜田:1%くらい熊元さんのを洗ってますけど。

熊元:洗ってるという表現ではなく、洗ってしまうみたいな(笑)。

浜田:いやいやいや、気づいてますよ。混じってるの。

熊元:2人は洗濯カゴを部屋に置いてて、溜まったら洗うみたいなんにしてるんですけど、私は風呂場の洗濯機の前にカゴを置いてるのでそこで脱ぎ着するから、つい脱いだものを洗濯機に入れてしまうんですよね。ついタオルとか……さすがに下着はないですけど。

浜田:最近はね(笑)。

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真輝志:洗濯槽の中って入ってないと思うから覗かないじゃないですか、だから時々、結果として洗ってしまってるという。

浜田:
洗濯槽に3枚まで入ってたら許容範囲かなと思ってついでに洗いますけど、4枚目からとかシャツとか、かさばるものが入ってたら出しますね。

真輝志:さっき洗濯カゴに入ってるって言うてはりましたけど、基本そのカゴから溢れていて。

浜田:洗濯カゴ自体見たことないけどな……。

熊元:あるねん、あるねん。かき分けたらピンクのが(笑)。

真輝志:だから洗濯物の中に洗濯カゴがあるんですよ。

浜田:正直、クリーニング屋くらい溜まってて。一回で洗える量じゃないんで(笑)。

真輝志:だから自分の洗濯物は溜めずに6~7割にして、熊元さんの洗濯の山から特にバスタオルやタオルは絶対洗っていいので。3~4割をピックアップして洗っておくときもありますね。

熊元:あ、そうなんや。ありがとう。

浜田:熊元さんに気を遣ってるというより、日常生活で適応した一部ですね(笑)。

真輝志:そうですね、特に苦にもならないし。

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――シェアハウスをしていて、規律を破ったりしたらペナルティみたいなのはありますか?

熊元:最初にも言いましたけど、タバコとか以外、基本、ルールは決めていないのでペナルティはないですね。

真輝志:家事当番も決めてないですし。

熊元:彼女とか呼ぶ時はLINEでスタンプ押すとか、そういうルールは初期に決めましたけど、誰も使ってないです(笑)。それがほんまに私悲しくて。

真輝志:どの立場で物言うてるんですか(笑)。

熊元:人の彼女や友だちと一緒に鍋を囲むとかしたいなってのが憧れたりするんですよね。だから家に呼んでほしいなって思ってたし、まず見たいじゃないですか。で、チェックしたりとか。

浜田:怖いなぁ(笑)。そういや過去に一回だけ連れてきたことはありますけど。

熊元:あ、そやな。私、以前にシェアハウスしてた時、一緒に住んでた子の女友だちがビーチサンダルで来て、それを揃えないで無造作に脱いでたとか、タバコも所構わず吸ってたりしてるのをむちゃくちゃムカついて、その子の前で嫌な感じになってて、そんな自分の姿も嫌やったって話を2人に言うてたんですよ。

そしたら彼女を連れてきた時に、前もって話してたんでしょうね、ちゃんと手土産でおいしいプリン持ってきて、靴もピカピカの可愛いローファーを履いて、もちろん玄関でそれを揃えてるのを見て、私のこと、どんな風に言われてたんやろって、そっちが気になって(笑)。

浜田:言うたからちゃんとしたんではなく、元々がそういう子やったんです!

熊元:そうやねんな、そういうお育ちの子やねんな。

浜田:そうです(笑)。前もっていうたら怖がって来ないですよ。あと一度、相方の永見を連れて行く時LINEスタンプ押したらどうなるんやろ?って思って10分前くらいにスタンプ押して帰宅したら、熊元さんが部屋にいてくれてるのかなと思ったら、リビングのロッキングチェアにドカンと座ってたんで、二度とスタンプ使うかって思いました(笑)。スタンプって獲物を連れて帰るというサインやったんやって理解しました(笑)。真輝志はまだないなぁ。

真輝志:ないね。

浜田:連れてきたいって思ってるの?

真輝志:そ、そうやなぁ……。まだそういうお付き合いにも乏しいから、まずそこからやし。

浜田:確かに。もし真輝志がスタンプ押してきたら、仕事中でもすぐに帰りたいと思ってそわそわすると思うわ(笑)。もう熊元さんとリビングで将棋とかモノポリーしてるわ(笑)。

真輝志:時間かかるゲームしとくなや(笑)。でも、もし彼女ができたら紹介したいなとは思いますけど。

熊元:その前に真輝志は部屋を変えないと。恐竜のフィギュアとか絵本、『ONE PEACE』の手配書とかを貼ってて。

浜田:中学生みたいな部屋で。

熊元:誰がそんな部屋に女の子をって感じで(笑)。

真輝志:それがダメって知らなかったんで!

熊元:もちろんダメなことではないよ。

浜田:そうやで。真輝志のことを受け入れる女の子やったら共通の趣味を持ってるやろうし。

真輝志:とりあえず、『ONE PEACE』の手配書は外しました。

熊元:それは正解かも(笑)。

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――ルームシェアしてて良かったことは?

浜田:地震の時とか、みんながいてくれて安心しましたね。一人じゃないって感じました。

真輝志:コロナ禍での自粛生活で完全に仕事が無くなった時に、24時間、家にいるじゃないですか、僕は料理が全くできないのでカップ麺ばっかり食べてて、そんな食生活を続けてたらぶっ壊れるわって時に熊元さんが料理を作ってくれはって。そんときはシェアハウスしてて良かったし、本当にありがたいと思いました。

熊元:やっぱりネタの相談とかできるのは良かったですね。

浜田:イベントのコーナーの相談とかね。

真輝志:浜順は信頼してる同期なんで、ちょっとこのネタ聞いてみてとかは、ちゃんと対応してくれるので。

浜田:同じ方向を目指してる者同士としては、お互いの意見はすごく参考になりますし、舞台であかんかった時に、その部分を聞いてもらえるのはシェアハウスならではですね。一人なら絶対病んでしまうので。

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――これからシェアハウスをしようと思ってる人へのアドバイスを。

熊元:私は男女で住むのがいいと思いますね。これまでの経験から言って異性といるとなかなか喧嘩にもならないし、たとえ喧嘩しても鎮火するのも早い気がするんで。

浜田:奇数で住むのを勧めますね。2人だと喧嘩になったら終わりやし。

真輝志:ルールは思ってる数より多く決めておいた方がいいとも思いますね。僕らみたいなルールもそんなに決めてなくて揉めてないのは、ある意味奇跡やと思うんです。
他に聞くとやっぱり揉めてるとこ多いし。ルールがなければもっと揉めてるとも言うてますし。あと、ルールは足せるようにした方がいいですね。

熊元:それはあるね。一年後に見直すとかな。そう言う取り決めは最初にしといた方がいい。

真輝志:ルールとか決めといたら、今回のような仕事の時にエピソードとして言えますから、僕らはルール的エピソードに困りますからね。

浜田:確かにルールはあった方がいいね。こういう仕事が1年に何個かあるから、そのためのノリを作った方がいいもん。

熊元:そうやな。とりあえず私は自分からは2人と一緒の暮らしを解散するってのは絶対に言いださないってルールは決めとくわ。

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■紅しょうがプロフィール
熊元プロレス(左)、稲田美紀(右)のコンビ。
2014年結成。熊元プロレスの趣味はキス、パチンコ。稲田の特技はおじさんとすぐ仲良くなれる。
2020年 NTV「女芸人No.1決定戦 THE W 2020」準優勝
■カベポスター プロフィール
NSC大阪36期生の永見大吾(ながみだいご・左)と浜田順平(はまだじゅんぺい・右)のコンビ。2014年結成。
2021年「第六回上方漫才協会大賞」新人賞受賞。
■きんめ鯛 プロフィール
上田だう真輝志のコンビ。
上田だうの特技はUSJ案内、温泉レクチャー(温泉ソムリエ)。
真輝志の特技は空気椅子。
2020年 NHK「第50回NHK上方漫才コンテスト」準優勝

紅しょうがINFO

カベポスターINFO

きんめ鯛INFO

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取材・構成/仲谷暢之(アラスカ社)
撮影/田津原理音

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