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相席スタート・ケイ×横澤夏子、仕事と結婚を語り尽くす!

2020年10月、落語家・立川談洲と結婚した相席スタート・山﨑ケイと、2017年7月に結婚し、今年、第1子を出産した横澤夏子による女子会の様子をお届け!
久しぶりの再会とあって、取材だということを忘れたように怒涛のトークを繰り広げる2人。終了後、我に返った横澤が「ちょっと……これ、どういう記事になるんですか? 怖いんですけど!」とつぶやいたこの対談では、結婚後そして出産後の心境、芸人としての仕事などについての話題で大いに盛り上がった。

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ケイさんは全世界で自分にいちばん似合う男を選んだ

――2人で会うのは久しぶりだそうですね。

山﨑ケイ(以下、ケイ):なっちゃんに子供が生まれてから初めてだよね?

横澤夏子(以下、夏子):ケイさんがご結婚されてから初めてです。うふふ……めでたいです。私、旦那さんの大江卓(立川談洲)とNSCの同期なんでびっくりしましたよ。だから、今日はたくさん喋りたくて!

ケイ:結婚発表したとき、「ウソでしょ?」ってLINEくれたよね(笑)。

夏子:そうしたら、「そうです、ケイさんは大江くんと結婚しました」って返って来て! もう!! いちばん口が軽いって言われてる(NSC東京)15期なのに、周りに(付き合ってることが)洩れなかったのがすごいなって思いました。私、大トニー(マテンロウ)に「ちょっと聞いてないんだけど!」ってすぐ連絡しましたもん。

ケイ:大トニーとか付き合ってることを知ってる人たちも何人かいたんだけど、みんな守ってくれてたんだよね。

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夏子:付き合ってすぐ結婚に至らなかったのは、なぜですか? お互いの仕事を見計らってのことだったんですか?

ケイ:結婚前提に付き合ってくださいとは言われたけど、向こうがまだ前座だったし、私も結婚したい!っていう感じでもなかったからかなぁ。収入が安定してくると、1人だったら友達と気楽に旅行できたりするじゃない? 仕事が楽しくなって1人も楽しめるようになってたところもあったからだったんだろうね。

夏子:自立した女性の考え方って感じですね。そんなケイさんの相手が、あの大江卓を選んだっていうのがミソなんですよ! 大江くんって知れば知るほどかわいく見える年下の男の人だと思うんです。同世代から観たら、トガりまくってるんですけど。

ケイ:今もトガりまくってるよ(笑)。この前、2人でディズニーシーに行って、インディ・ジョーンズ®のアトラクションに乗ったの。めっちゃ横揺れするのが楽しくて、私は「キャー!」とか言いながら揺れてたんだけど、なんの声もしないから振り返ってみたら、ずっと無表情。体幹どうなってんの? っていうくらい体がブレてなかったの。

夏子:あはは! そのエピソード、大江卓が詰まってますね。

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ケイ:でしょ? その感じがおかしいし、かわいいなって思ったから「自分から揺れにいくのが楽しいんだよ。(揺れるのが)恥ずかしいの?」ってイジったの。そうしたら「ケイちゃんが揺れすぎだと思うけどな」って言ってて、“すごいな、この人。ずっとこうなんだ”って思った。

夏子:大江くんって男らしいところがちゃんとあるし、引っ張っていく能力もあるし、芯もしっかりとあるし、全世界でケイさんにいちばん似合う男です!

ケイ:そんなこと言う人、なっちゃん以外いないよ?(笑)

夏子:私が知ってる男性の中で、ケイさんに似合うのは大江くんしかいないです! YouTubeの結婚発表の動画も観ましたけど、いつもトゲトゲしい大江くんがあんな笑顔を見せるなんて……泣けてきました。ケイさんたちの結婚は、今いっちばんドラマ化して欲しい話。月9じゃなくて、フジテレビの木10とかでやってほしいです!

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仕事と子育ての両立という壁にぶち当たっている

――横澤さんは横澤さんで、21歳から婚活を始めて2017年に結婚し、2020年は第1子を授かりましたね。

ケイ:子育てしながら、キーッ! ってなってない?

夏子:毎日なってますよぉ(笑)。生後3ヵ月くらいまでは家のことで頭がいっぱいでメンタルが保たなくて。“私、働けないわ。この子を置いて、外には出られない”って思ってました。

ケイ:よく言うよね。旦那に子供を預けて、ホテルで1人、お風呂に入ってゆっくりと髪を乾かして、ちょっとテレビを観る。子育てしてると、そういう時間がすごく幸せだって。

夏子:産む前はそういうのって大げさだなと思ってたんですけど、本当にそうでした(笑)。コロナの影響でどこにも行けないから余計に孤独すぎたっていうのもあったのか、リモートのお仕事をさせてもらったとき、“新しい世界があった!”って思ったんです。

仕事をしてると、私の存在意義を認めてもらえてる実感があるんですよね。あと、子供が2~3ヵ月経って笑うようになって、“あぁ、この子に認めてもらえた”って思えたことも嬉しかったです。

ケイ:たしかに、反応が返ってくるものがあると実感湧くんだろうね。仕事のとき、お子さんはどうしてるの?

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夏子:ベビーシッターさんに預けたり、旦那がずっとリモートワークで家にいるので、仕事が終わった時間から私の仕事を入れたりしてます。月に1回だけ出社してるんですけど、結婚したばかりの頃、私があんまり家にいなかったこともあって、今“こんなに一緒にいるもんなの? 結婚ってこういうことなの?”ってわかった感じがありますね。

ケイ:なっちゃんの元々の計画だと、(今の段階で)あと3人くらい子供を産んでなきゃいけないんでしょ? 1人産んでみてどう? まだいけそう?

夏子:全然いきたいです! でも、1人で手一杯だから、どうやって3人も育てるんだろうっていう疑問はすごくあります。当然ですけど、仕事はできないですよね。

ケイ:なっちゃんってお金を稼ぐことが好きなイメージがあるっていうか。悪い意味じゃなくて、自分も家計を支える一員だっていう責任感が強いところってあるじゃない?

夏子:たしかに、今までは有名になりたいっていう一心で走ってきました。けど、今後は稼ぐっていうよりやりたいことを実現したいなって思ってるんですよ。例えば、ママさんたちと喋る機会が欲しいんですけど、そういうイベントをやったとしてもお金はもらいたくなくて。

ケイ:どちらかと言うと、社会貢献したいっていう気持ちのほうが強いの?

夏子:というより、承認欲求が強いのかもしれない。

ケイ:社会の一員だっていう意識を持ちたいんだね。今、どんなふうに仕事してるの?

夏子:週3回くらいで、オファーをいただいたものをやらせてもらってます。けど、今までこんなことがなかったなっていうくらいお断りしてるので、仕事と子育ての両立っていう壁にはぶち当たってますね。

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ケイ:結婚してみて思うんだけど、あまりに結婚案件が増えてくると自分がなんだかよくわからなくなっちゃうっていうか。そういうの、なっちゃんもない? ママ案件も増えてるでしょう?

夏子:ママ案件も嫁案件も増えますけど、ケイさんが上手だなって思うのは“幸せです”ってちゃんと言えるところ。ボケにも聞こえるし、ちゃんと芸人らしさがあるのがすごいなと思うんですよ。

「新婚生活どうなんですか?」って聞かれると、私は恥ずかしすぎて「(身を乗り出して眉をひそめて)いやぁ、ちょっと旦那が……」みたいなテイストで話さなきゃいけないんじゃないかっていう変な呪縛があって。

ケイ:なっちゃんって何事にも文句言ってそうなキャラじゃない? 人のアラを探してそうっていうか。

夏子:なんですか、そのキャラ!(笑)

ケイ:悪い意味じゃなくて、そういうところが面白いんだから今のテイストのままでもいいんじゃないかなって。

夏子:そうなんですかねぇ。ケイさんがちゃんと結婚を笑いの武器にしているのを観て、私もこうすればよかったって思いました。

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トレンディ・たかしの言葉で肩の荷が下りた

夏子:ケイさんが今、やっている仕事でいちばん好きなものってなんですか?

ケイ:劇場出番とラジオが好きかな。ラジオはもともと好きだから、ずっとやっていけたらなと思ってる。あと、自分が今後、芸人としてどういう立ち位置になっていくのかはわからないけど、ニューヨークがテレビ番組でMCをやるようになったら面白そうだなって。受け身になっちゃうけど、そういう時代が来たら楽しみじゃない?

今、テレビ番組に呼ばれたとき、私のキャラクターだとスベりに行くことはなかなかできないけど、ニューヨークがMCだったらスベっても平気っていうか。だから、そうなったらいいなって思ってるかな。

夏子:屋敷は、私にも「お前、あのネタ意味わからんからな」って、正直に言ってくれるんでありがたくて。私、いつも爆笑を取らなきゃとかウケなくちゃっていう気持ちでやってきたんですけど、トレンディエンジェル・たかしさんに「なっちゃん、毎回ウケないって言ってるけど、前からそんなにウケてないよ。昔からずっとスベってた」って言われて。

ケイ:たかしさんっぽい(笑)。

夏子:自分をめちゃくちゃ過大評価していて、超えなきゃいけないハードルがあると勝手に思ってたけど、そういうことを言ってもらって一気に肩の荷が下りました。ジャンポケの太田さんにも「夏子は負け顔が面白いんだから、もっと出さないとダメだよ」って言われたことがあるんですけど、あんまりそういう場面ってないですよね。

ケイ:ドッキリとかもそうだけど、負け顔で笑いを取れるって最強だもんね。無理なく笑ってもらえるのが、いちばんいいなって思う。

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――横澤さんは今後、何かやりたいことはありますか?

夏子:リトミックっていう音楽を使った教育方法にハマってて、その先生になろうと思っていて。で、大宮(よしもと大宮ラクーン劇場)でお客さんのお子さんを預かったときに、リトミックの先生として小さな単独ライブができたらいいなって思ってます。

もちろん同世代の女性にも笑って欲しいっていう気持ちもあるから、そういうライブもやっていけたら。オフ会じゃないですけど、みなさんの最近あったことを話してもらって、最後にネタにしたものをそのまま『エンタの神様』で披露できたらいいなって思ってるんですよ。

ケイ:すごい(笑)。まぁ、いろいろと溜まっているものを聞いて欲しい人っていそうだから、そういうライブは喜んでもらえるかもしれないね。

夏子:シルクさんの『べっぴん塾』みたいに教えることはできないから、ただただみなさんのお話を聞くだけになっちゃいますけど、“横澤夏子のネタ作り”っていうテイで、みなさんにいろいろと教えてもらえるようなライブをやりたいですね。

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――では、最後にお2人にとって結婚とは?

ケイ:バカップルごっこ、ですかね。ヒロミさんが「結婚は仲よしごっこ」だって言ってて、本当にそうだなって思って。

夏子:ってことは、大江くんとバカップルしてるってことですか?

ケイ:うふふ、日によって呼び方を変えたりしてるしね。

夏子:やだぁ! 超楽しい! 満喫してるじゃないですかぁ!

ケイ:楽しくやってるよ。なっちゃんは?

夏子:走馬灯作り、ですね。走馬灯がありすぎて死ねないよっていうくらい、たくさんの思い出をこれから作っていきたいなって。

ケイ:死にかけてからが長そう(笑)。現世にしがみつきそうだよね、なっちゃんって。

夏子:そうですよぉ! まだ走馬灯見てないから死ねない! って思えるくらい、長生きしたいなと思います。

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相席スタート・山崎ケイ横澤夏子




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ライター/高本亜紀 撮影/瀧川寛



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