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自分の中に、すべてある。
出会って間もないころに、カウンセラーに言われた。
「生きてるってことだけで、100点満点なんだよ」
(ちょっと違ってるかもしれないけど、ニュアンス的にはこんな感じ)
この言葉、実際に言われたほんの4ヶ月前といまとでは、まったく受け止めかたが変わっている。
「生きていること」すなわち、私の言葉で表現すると、“ある”ってことは。
やっぱり、すごいことだし、まさに奇跡だと思う。
私という存在として、いまここに“ある”こと。
肉体を持ち、息をして、“存在する”こと。
それだけで私たちは、実はすべてを手にしている。
不足しているものなんて、何もない。
これってなかなか、腑に落とすのは難しいかもしれないけど。
ウソじゃない、本当のことだ。
私たちが「生きる」って命題に対し、追い求め続けている答えは、これ。
自分の中に、すべてある。
すなわち、私たちはすでに、完全無欠の存在だってことだ。
ところが私たちは、親から、先生から、大人たちから、くり返しくり返し“不足”という概念を教え込まれてきた。
不足していると、思い込んでいるから…。
自分は“不完全”な人間だ、という発想が生まれ。
それに伴って、実在しもしない、“完全”なる存在を作り上げてしまい。
そして、“完全”なる幻影を追い求め、もっともっとと自分を鼓舞するようになる。
この状態が身についた人を、どうやらこの国では“大人”と呼ぶらしい。
でもね、そんなのみんなウソっぱちなんだよ。
少なくともあなたが生きているこの世界では、“ある”ってことだけが、すべてなの。
そして“ある”は、“ない”が存在してはじめて、存在できて。
“ない”へと至る、“ある”の終わりが「死」だから。
「死」はとてもとても大切な、「生」の一部であり。
なおかつ、私たちの生命を明るく照らし出す、太陽みたいなものなんだよね。