エッセイ「秋のはじまり」2018/9/10
朝、その時の気温は何も関係なく、半袖1枚で出掛けようと思わなくなった。
これが私の秋の始まりだ。
朝いくら暑くてもひどい残暑が予報されていることを見ながらも半袖では出ない。そういう気分にもうなってしまっているのだ。
とある服のブランドのスマホの広告で「袖を通せば、秋」というコピーを目にした。
その通りだ。うまいことをいう。
秋になったからそれに袖を通すんじゃない、そのお気に入りの秋服に袖を通したら、秋に、なるんだ。
私も夏に買っておいたグラニフのワンピースとお気に入りのZARAのブーツで家の扉を開ける、するとそこは、きっと秋だろう。
私は秋が大好きだ。オシャレは楽しいし、街はふわっと落ち着くし、コーヒーはもっと美味しくなる。
私の平成最後の秋は、まだもう少し後に取っておきたい。