劇団森 新入生へのブログバトン⑬ 『何もないあなたへ』
初めまして!劇団森3年代のさとうのりかと申します。
私は普段スタッフを中心に活動していて、中でも舞台監督というセクションを多くやっています。
初めて舞台監督補佐で入ってから1年と1ヶ月の間、全ての森の企画に舞台監督か補佐として関わってきました。
こんな感じでズブズブに関わることもできますし、1年に1回くらいの参加率の人もいます。ここは好きなようにやって良い場所です。
舞台監督については、師匠の沖田さんや同期の藤河のブログの通りなので、割愛します。
同じセクションだと特に縦も横も繋がりが強まりやすいです。愛〜〜
あらかたみんなが説明してくれてるので、私は自分の話をしますね。
どうかお付き合いください。
数は少ないですが、役者も一応経験しました。
新人公演は諸事情で映像と声での出演だったので、板の上に立ったのは今のところ2020年度本公演『霖』だけです。Aチームの主演を任せていただきました。
演劇初心者、演技初心者、小屋入り初心者に主演を任せた演出部、おもれ〜判断……
演劇を続けよう、続けていけると思えた、忘れられない作品です。衣装は今も大事にとっておいてます。
去年の8月に出演予定だった『拝啓、夏に眩んだ君へ』は、コロナの影響で中止になってしまいました。
ですが、役者のセリフと夏の写真を組み合わせたショートムービーと、座組が書いた手紙などがまとめられたnoteが公開中です。これからの季節にピッタリ!ぜひ見てみてください:)
🎥:https://youtu.be/x0fO5wAw_Z4
📖:https://note.com/dazzledbysummer
今年の4月には演出を手掛けました。まだまだ視聴予約受付中です!7月31日まで!
25分の動画なので、ライトにご覧いただけると思います。こちらもよろしくお願いします:)
ご予約↓
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こんな感じでいろいろやらせていただいていますが、先述の通り、私は大学で演劇を始めました。
中高はオーケストラ部でバイオリンを弾いていました。
お嬢様ではありません。ただの部活です。
これ以降の内容はどちらかというと演劇初心者向けになってしまうのですが、経験者ももちろん大歓迎ですよ!
初心者の方は、もしかしたら力になれるかも。なれないかも。
経験者の方は、ここにはこんなヤツもいるんだな〜という感じで読んでくれたら嬉しいです。
多分、ずっと演劇に興味はあったんだと思います。
高校時代、体育館のステージで練習する演劇部を横目に帰った日のことが、妙に忘れられません。
でも私には何も表現できるものがないから、演劇なんてできるわけないと思っていました。
「マジメさに価値があるのは義務教育までよ」というセリフが某美大受験漫画にありますが、私は読んだときにそれはもうグサッとやられました。
マジメさだけで武装してここまで生きてきたので、誰かに見せられるほどの面白いものは持ち合わせていないんです。
演劇の世界に飛び込むのは正直怖かったですし、凄く時間をかけて悩みました。
でも、大学で演劇を始めなければ、2度と始めるチャンスは巡ってこない。後悔を抱え続けるのは嫌だと思い、入団することにしました。
劇団森の人や家族には、演劇専攻の学生として作る側も経験したいという動機しか言ってないんですけどね。ちょっと元の畑の方で大変なことがあったというのもあります。えへ。いろんな理由があります。
いざ飛び込んでみたら、自分にできることは想像以上にたくさんありました。
マジメ人間であることは舞台監督で活かしていますし、マジメさ故にやたら細かいところに気がつくところは演出で活きている、と、思います。多分。気付かなかったら演出はつけられませんからね。
お芝居はそんなにやっていないので語れませんが、劇団森の人は相手の良いところを見つけるのが上手です。
変に初心者扱いせず、かと言ってヘタクソと詰めることもしません。
とてもフラットに、あなたのこういうところ良いよね、と言ってくれる人ばかりです。
無理して言っているのではなくて、全部本心なんです。
私は劇団森のそういうところが好きです。
もちろん、言うべきことは言ってくれますし、教えてくれるのでご心配なく!
もし私と同じように、自分には何もないから……と気後れしている人がいたら、そんな必要は全くないと伝えておきます。
ここには必ず、あなたにできることがあります。自分には何もないなんて言うのは、やってみてからでも良いと思いませんか?
劇団森に入ってからも、相変わらず私は面白味のない人間です。
でも、確かに変わりました。
まず、口癖が「おもれ〜」になりました。
観劇する度につける観劇録は、音響・照明・美術・演出の項目の方が長くなりました。
大抵のことは何とかなると思えるようになりました。
手を抜くことを少し覚えました。
自分の限界を知りました。
自信がちょっとつきました。
自分は透明人間じゃないと思えるようになりました。
重いな。
今年劇団森に入ってくれる人は、どんな経験をしてどう変わっていくんでしょうか。
私はそれをそばで見守りたいと思いますし、その相手があなたであったなら、こんなに嬉しいことはありません。
読んでくださってありがとうございました。
それでは、また。
さとうのりか
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