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社会人、下北沢に立つ。

 Twitterの140字に縛られながら、「文字数制限さえなければ…」と思って始めた劇団Q+note。
 書きます書きますと言いつつ、書き散らした下書きばかりが増えてゆき、「noteまだ?」と尋ねられるたびに、「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」と呟く太宰治が脳裏に浮かぶ……

 劇団Q+に所属しています、役者の小夜子と申します。(ゲキダンキューのサヨコと読みます)
 note開設から早数ヶ月。この度、満を持してnoteを公開致します!

◆番外公演『UNDER』@小劇場楽園

『UNDER』あらすじ

 来る2023年11月3(金・祝)〜5日(日)の三連休、私たち劇団Q+は、下北沢小劇場楽園にて番外公演『UNDER』を上演することとなりました。

 劇団の公演として下北沢の舞台に立つのは今回が初めて。演劇や音楽、古着など様々な文化を発信し、受け入れてきた下北沢は「演劇の街」「サブカルチャーの聖地」とも呼ばれており、演劇を嗜む者にとっては憧れの場所の1つです。

 平日昼間に会社員として働いている社会人や学生が、土日祝日のみの稽古で作品を作り、下北沢の舞台に立つ。『UNDER』はそんなコンセプトで始まった、劇団Q+にとって大きな試みなのです。

稽古場での様子(Cチーム)

 劇団設立当初から支えてきたメンバー(復帰メンバー含め)から、今作が初舞台となるニューフェイス達まで、劇団員だけで見ると本公演以上に幅広い世代が出揃いました。頼もしいオーディションメンバーも加わり、新たな風を吹き込んでくれています。
 これもひとえに下北沢に立つということの魅力がなせるわざ。きっとそれぞれが下北沢公演への思いを秘めているに違いありません。

 中には子育ての傍ら参加するメンバーも。
 子育てしながらって本当にすごい。子どもという思い通りにもならず、何よりも優先しなければならない生き物を、年中無休で少なくとも1人育てているんだから。そうして、それとは別に台詞を覚えて、土日はその子を預けて稽古に来て、舞台上では別の人物として生きるんだから。
 それはもう、私には想像も及ばない努力があるのだと思います。
 脱線してしまったけど、やー本当にすごい!!

稽古場での様子(Aチーム)

 つまるところ、そういう仲間が増えたらいいよね、というのが今回の公演のねらいの1つでもあるのです。
 劇団Q+は、本公演のように平日稽古や平日公演もあるような、お芝居に本腰を入れて臨むチームと、今回のように本業とは別に「真剣な趣味」としてお芝居に臨むチームと、大きく2つのチームから編成されています。
 お仕事してます、学生です、子育てしてます、という方が少しでも「自分もお芝居やってみたいなぁ」と思ったなら…ぜひ『UNDER』を観に来ていただきたいのです!そして劇団体験稽古へも!!

▼『UNDER』詳細ページ

▼劇団Q+問い合わせページ

 
 ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。大変お疲れ様でした。

 ところで冒頭の太宰の台詞は、借金を取りに来た檀一雄に対して放った言葉で、『走れメロス』のテーマになっているとかいないとか。
 通称「熱海事件」という太宰らしさ満点のエピソードです。

稽古場での様子(Bチーム)

 ちなみに、本作は太宰治とは一切関係ございませんのであしからず…
 今後も定期的に記事を上げていく予定ですので、その時はまたお付き合いいただけますと幸いです。
それではまた会いましょう!

(文:小夜子)


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