2022.02.26 稽古日誌 @井上峻佑
2月26日の稽古日誌!担当は井上峻佑です。
この日は、衣装を着てメイクを施してから通し練を行いました!
ここまですると、もうすっかり自分ではなくて役の方に近くなるといいますか、気持ちが入っていきますね!演劇人は皆さん、化粧できるのでしょうか…。難しいですね。
周りの方々を観察したり、ダメ出しを出されて、ようやく僕もようやくお話の一登場人物になれてきている気がしますね。本番は浮かないように気を付けたいです…
後は何を書こうか、逡巡を重ねていたのですが、流石に後ろの方や編集をしてくださっている方に申し訳ないので、演技というよりこの戯曲について語りたいと思います。チラシのあらすじに「評価された教師たちは、フィルタリングをはずして、生徒たちを公平に見ることができるのか?」としてあるように、大人の立場にたったものだと思います。
僕は数年前まで、学生だったり、受験生だったりしていたので「自分は公平に見られているのか?」、こっちの方が馴染み深い気がします。学生のような弱々しい存在は、評価が一番の基準のような気がして、評価と自尊心の狭間で苦しむようなものです。しかし、大人になってみれば、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」じゃないですけど、その二つを別個にして考えることが出来るようになるのだと思います。…というよりも、「評価」という概念を都合よく描いちゃうだけなんでしょうけど。
大人になるということは、分別がつくという素晴らしいものではなく、決して自分を裏切れないモノ(言葉や概念)を次々と自分の支配化に置くことだと思います。RPGとかでありがちなんですけど、すごい自分を苦しめたやつって時が立って自分の側にまわると大したものじゃないんですよね。現実でもそれぐらい残酷なことが各々の中で起きているんでしょうね。
以上です!ここまで読んでくださってありがとうございました!
井上峻佑
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💡公演情報💡
劇団ON 第4回公演
『フィルタリング』
【作】白鳥雄介(Stokes/Park)
【演出・脚色】西田かをる
【日時】2022年3月6日(日)13:00〜/17:00〜
【上演時間】約90分(予定)
【料金】
ご予約:1000円/当日券:1500円
【場所】
神戸アートビレッジセンター KAVCホール
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