2022.03.04 小屋入り日誌 @O木谷佳昭
こんにちは。
舞台監督のO木谷です。
今日は仕込みでした。お疲れ様ですです。
舞台監督兼、照明チーフ兼、照明オペということで
絶望的な忙しさでしたが、無事に明日ゲネを迎えられるくらいの仕込みは完了しました。
照明がたくさんあって、電源差込口もたくさんあって、シンプルにそれだけでテンションが上がりますね。神戸アートビレッジセンターは演劇小屋として有名な小屋なので、僕自身は初めて舞台をお借りして使用させてもらって、結構感動しています。
かっこいい照明も、素敵な映像もあったりするので、お芝居の中身だけでなく、いろんなスタッフワークも見てもらえればと思います。
早いもので、もうゲネですね。
この公演の構想は1年前?くらいからあったにもかかわらず、動き出しが結構遅く、ドタバタで始まり、そのまま今日までずーっと走り続けてきている気がします。
社会人なので、仕事もしつつ稽古も、ということで、大変は大変ですが、人生の充実さでいうと、その辺の同期には絶対負けないと思います笑。
いや、本当に恵まれていると思います。何回も言いますが、長年ともに舞台を作ってきた自分の演劇部の卒業生と一緒に同じ作品を同じ立場で作っていける、というのは本当にありがたい限りで、演劇冥利に尽きます。指導している立場でも、「このセリフの言い方・演技力すごいなぁ」と感心させられることばっかりなのですが、いざ同じ立場で役としてセリフを掛け合わせてみると、すごい!どころじゃない、めちゃくちゃセリフが刺さるんですよね。あぁ、こんな素敵な表現力を持っていてほんと成長したなぁすごいなぁ、と感激しっぱなしです…負けないように、精進していかないと、と、それを糧に僕も精いっぱい頑張っています。なので、見に来ていただくお客さんには、きっとお気に入りの役者もできると思いますし、上手いなぁって関心できる役者たちも必ずいるはずです。ぜひご期待ください!
もちろん新しく参加してくれたはちの巣座の後輩たち・他劇の仲間、大学生も、同僚も、みなさん全員素晴らしい能力を持っていて、毎稽古感心してばっかりです。今回も本当に素敵なメンバーに恵まれました。ありがたい限りです。
出身サークルであるはちの巣座の後輩は、13期前後離れているので、自分の老いを感じていますケドネ涙
演劇は人がやっているのを見たり、指導だけしていると「あぁやってみたいなぁ」と毎回思います。そんな思いも募り募って、この劇団ON大人公演が実施されました。
でも、正直やり始めると、「うわあああああああああああううううぅぅぅ…」という気持ちになることが多いです。
なんでそんな気持ちになるか考えてみると、自分の表現力の乏しさや、意志の弱さ、ダメな部分をこれでもかというくらいに見せつけられ、新たな弱点ばかりが見つかり、どんどん自信を喪失していくからですよね。通し練習をしている中で、役に集中してはいるけれども、ふと「うわあああああああああああうううう」となってしまうタイミングが毎回あります。
これ、演劇あるあるだと思うのですが、どうでしょう。
でも、こんなテンションばっかりだと、しんどいですよね。そこで、視野を広げてみます。逆に考えると、マイナス面をまざまざと見せつけられているという事は、プラス面も知らず知らずのうちに見せつけてくれているんじゃないか、という事にも気づくわけです。
演技の中で、自分の演技がどう見えているかの表現力ってメタ認知能力を活用している、とも言えますよね。つまりそれがぐんぐん鍛えられている、ということです。演劇をして凹む、という事は、それだけ自分自身を知っていくことができている、自分のメタ認知能力がどんどん向上していて、できることはもっとできるように、できないことはできるように、試行錯誤を繰り返して前を向き続けていることなんだと思います。
だからこそ、演劇ってやめられないですよね。
最後のブログだと思うと、毎回語っていますね、すみません。
舞台監督としても主役としてもプレッシャーから早く終演を迎えたいと思う気持ちもあります、でも、それ以上に、この公演が終わってしまうのはさみしくてたまりません。
そんなさみしくてたまらなくなるくらいのメンバーとの公演、第4回公演「フィルタリング」、見に来て下さる方々に満足して帰ってもらえるよう全力で励んでいるので、是非是非ご来場くださいませ!(予約は5(土)まで!)
O木谷佳昭
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💡公演情報💡
劇団ON 第4回公演
『フィルタリング』
【作】白鳥雄介(Stokes/Park)
【演出・脚色】西田かをる
【日時】2022年3月6日(日)13:00〜/17:00〜
【上演時間】約90分(予定)
【料金】
ご予約:1000円/当日券:1500円
【場所】
神戸アートビレッジセンター KAVCホール
詳細はこちらから!
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