劇団NONNY部署紹介#2 演出編
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みなさんこんにちは! 劇団NONNY3年 広報担当、まのです。
新歓企画として、劇団NONNYにはどんな部署があるのか、対談形式で紹介しています!
演劇に興味がある人、裏方に興味がある人、劇団NONNYにどんな部員がいるのか興味がある人……そんな新入生に必見の情報が盛り沢山なので、ぜひご覧ください✨
↓紹介していく部署は以下の通りです↓
・役者
・演出
・舞台監督
・衣装メイク
・宣伝美術
・音響
・照明
・小道具
・舞台美術
・制作
(順不同)
2回目の今回は、現部員で演出回数が最多(おそらく)である私まのが、『演出』の部署紹介をしていきたいと思います!(昨年度・今年度の新歓公演の演出も担当しました)
演出部署は特に、どんな仕事をしているのか想像がつきにくいと思います。
たくさんの人に演出という大きな、やりがいのある仕事を知ってもらうために、具体的な仕事内容や、どういうところが楽しいのかなどをまとめていきたいと思います!
部員紹介#2
自己紹介
芸名:眞野 千弦
所属:園芸学部園芸学科 3年
主な部署:役者、演出、広報(照明、音響、小道具……)
演劇経験:中学1年から
好きなこと:ネット、アイドル、歌うこと
大学の豆知識:総合校舎3-5階のリフレッシュルームはいつも空いてるからご飯食べやすい
演出の仕事とは
演劇経験は中1からと言いつつ、演出は大学がほぼ初体験の私ですが、自分なりに演出という仕事を簡単に紹介していきたいと思います。
演出の仕事とは?
演出はよく、その舞台で一番権力を持っている役職と言われます(指示出しが多いので)。
「客にどういう舞台を見せたいか」を考え、それを主軸に舞台の全体像を練っていきます。このシーンではこの役者に注目させたい、ここは照明音響を派手にしたい、抽象的な舞台にしたいから敢えて大道具を減らしたい……など、イメージや「これ魅せたら面白いだろうな〜」を提案していく仕事です。
なので、意見が衝突しすぎて役者・スタッフ陣が混乱してしまうのを防ぐために、基本演出は一人でやることが多いです(共同演出の例もあります)。
私は、演出の仕事は大きく以下の二つに分けられると思ってます。
⑴演出効果を考える
各スタッフと協力して舞台の魅せ方を考えていきます。
具体的な仕事は各部署に任せるとして、最初に、
「こういうイメージにしてください」
「この道具・この効果、台本に書いてないけど追加で入れてください」
などのオーダーを出すのは演出の仕事です。自分のイメージを言葉にして共有するのは難しいですが、しばらく一緒に演劇をやってると、お互いの考えそうなことは大体わかってくるので、そこはチームワークの見せ所ですね!
それから、その指示に応じて各部署が考えてきたプランを、自分が想像しているものと合ってるかどうかチェックしていきます。必要に応じて、音響部署や照明部署と会議を開いたりします。演出と各部署がしっかり連携を取れてるかどうかは、劇全体の出来に関わってくるのでめちゃくちゃ重要です。
私としてはこの、演出効果を考えるっていうところが一番難しい気がしてます。個性的に、面白く劇を見せるためにはどうしたら……っていう発想の引き出しは、経験者でもなかなか無いものですね。観劇で刺激を受けて、毎回懲りずに新しいことにチャレンジしていくのが大事です!
⑵役者に演技の指導をする
個人的にはこっちに重きを置きがちですね。
届くような声量にする、観客から見て役者同士が被らないような立ち位置にする、などの基本的なことから、
「この二人の関係性ならこの距離感だよね」
「このキャラなら立ち方・動き方こうだよね」
「その感情なら言い方・目線もっとこうしたほうがいいよね」
などの演技の踏み込んだ部分まで役者と一緒に考えていきます。
全体のまとまりや、役者が意図する演技ができているかどうかなど、客観的な見え方を気にするのが演出の仕事といえますね。
演出部署のいいところ
演出のいいところって?
勝手ながら、一番いいところは自分の思うように舞台を操れるところだと思ってます。
もちろん、各スタッフや役者の意見を柔軟に取り入れてこそ舞台は完成するのですが、その指針となるのが演出なので、基本的に「こういうふうに作りたい!」っていう強い気持ちがあれば、その意見が採用されます。
自分がずっと見たいと思っていた景色が団員たちの努力によって作り上げられていく、その成長過程や出来上がったものを見ると、何にも喩え難い気持ちでいっぱいになります。
あとは、各部署との連携が重要になる役職なので、いろんな部員と仲良くなりやすいのも良いところですね。あまり喋ったことがない部員とも会議をしていく中で雑談が盛り上がったり、「この人こんな職人技持ってたんだ!」みたいな驚きを毎回得られるので、部員のことをどんどん知れるのも面白いです。
演劇をあまり見たことないお客さんからは評価されにくい役職ではありますが、演出がいないと舞台は出来上がらないし、演出次第で劇の可能性は無限大に広がっていくので、非常に重要な役職です。
演出をやってみたきっかけ
元々長いこと役者をやっていたのもあって演技には自負があったので、演技指導でなら力になれるかな、と思ったのが初めて演出をやったきっかけでした。演劇を初めたばかりの頃、顧問に「お前には演出は向いてない」と叱責されたのを見返してやりたかったという気持ちもありましたが(笑)
やってみると思った以上に演技面よりも演出効果面(舞台美術、音響、照明)を考えるほうが苦労しました。毎回斬新なアイデアが浮かばず「向いてないな……今回で演出最後にしよう」と思うのですが、思ったところで悔しさに負けて次の公演でまた演出やってたりするので、なんだかんだ魅力的な役職だと思ってますね。毎公演成長し続けられるのも魅力です。
演出に向いてる人とは
立場上指示出しをすることが多い役職ですが、私は人に何かを強要したり強い意見を言ったりするのが苦手なので、そういう人が現状演出を務めているということは、気の弱い人でも全然大丈夫です。「こういうの作りたいな!」っていうイメージを持つのが好きな人は、演劇初心者でもぜひ演出をやってみてほしいですね! もちろん他の部員や先輩たちもアシストするので。
眞野千弦が思う、劇団NONNYの良さ
チームワークが良いですね。柔軟性が高くて、お互いのやりたいことや都合をよく尊重し合っているサークルだと思います。上手くなりたい! って思う人がいればその人のためにアドバイスをお互いにし合えるし、今回は音響照明凝りたい……と考えればたくさん会議を開いてくれる人がいる。かといってガツガツ進めすぎないように、公演の規模に合わせてスピードを緩めるところは緩めて……と、融通を効かせる場面ではゆったり活動することもあります。伝統や通例にとらわれず、そこで活動する面々に寄り添った活動をしているサークルであるのは良いところですね。私も大分好き勝手楽しませてもらってます。
あとはやはり空気感が良く、とても居心地が良いですね。公演直前でもあまりピリピリすることなく(というのも、個々が十分に責任感を持って準備をして、お互いの都合をちゃんと理解し合うことは前提なのですが)、先輩後輩、役者スタッフ関係なく、稽古スタートから公演が終わるまでずっと安定して演劇を楽しむことができるのはNONNYの良さだと思います。
新入生に一言
私はNONNYに入って、先輩後輩と出会って、「演劇を心から楽しむ」ということを見つけられた気がします。自分が評価されるための演技を模索し続けていた私にとって、NONNYで作る「各々が互いに協力し合って作る、みんなが楽しめるような演劇」は、特別な価値を持っていると感じます。
とにかくみんなで楽しい演劇がしたい! という方はぜひNONNYへ! 楽しさ以上の付加価値だってきっとたくさん見つけられます。
演出編、今回は眞野千弦が担当しました!
演出部署の魅力が少しでも伝わっていたら幸いです。
作劇の主幹に携わったことのある人は世の中でも数少ないと思います。演出を経験することで見えてくる演劇が持つ魅力の新たな側面にぜひ触れて欲しいなと思います。1年生からすると最初は難しいと思うかもしれませんが……上級生になったらぜひチャレンジしてみてください!
次回は音響部署を紹介します! 更新をお楽しみに🌸