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【公開】春ごもり公演『おもかげの吐息』

▼劇団Youtube上にて公開中▼

はじめに

前作『吐息のおもかげ』から一年が経ちました。

我々、劇団いちいちのメンバーは、それぞれ就職・進学など次なる道へと進みました。

あの時「我々のこれからにご期待ください。」と言った「これから」が「今」になりました。ふと振り返ってみたとき、そこにある確かな事実は「一年が経った」ということです。

毎日忙しなく働いて、勉強をして……そんな一日が365回積み重なり「一年」が生まれました。誰でもない私たちが生み出した、紛れもないこの一年という時間に、恐らく何の意味も持たないこの一年という時間に、あえて意味を持たせるとしたらどうなるだろう?

そんな問いが、この企画の出発点でした。

あらすじ

企画コンセプト
本編あらすじ

"非劇的演劇"、"朗読型現在劇"と銘打って作った今回の公演は、これまで小劇場を中心に活動してきたメンバーにとって新しい試みです。

『おもかげの吐息』は、東京から京都を目指す若者2人のロードムービーです。

本編

▼3/12(日)18:00~ 劇団Youtube上にて公開開始▼


関連企画

「私達の一年の一部をzine見開きで特集する企画」

Twitter上にて、メンバー8人一人ひとりの活動記録をまとめて発信しました。

会社に勤めている人、学生をしている人、将来に向けた準備を進める人……立場の違う、名もなき23歳の8通りの一年が詰まっています。

▼こちらからご覧いただけます▼


脚本・演出より

本作は、東京や名古屋、大阪など全国各地に散らばったメンバーを繋ぐように、東海道本線をドライブする話です。物理的に集まって撮ることができない、セリフを覚えたり、開場を押さえたりできない…ないもの尽しの現状で、それでも何かをしようとあがいた結果です。普段舞台に触れている人からすれば、これは“演劇”とは言わないでしょう。だから、非・劇的なのです。舞台を上がることがなくなった私達が、それでも何かをつくるということに意味を生み出したかったのでした。

「生きる」とは「息(す)る」ことだ。

そう感じさせられた一年でした。世の中という中に入った私は、肺に穢れが巣くっているかのように、呼吸がしづらくなっていました。それでも、息をすることを諦めなかったから、一年生きてこられたのだと思います。そして、そうやって人間は生きていくのだと学びました。少しずつ、この肺の穢れが消え、いつか澄んだ空気を肺一杯に吸い込んで、大きな声で愛を叫べる人間になりたいと思います。

拙文にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。(豊田)

最後に

朗読型現在劇『おもかげの吐息』を確かな一歩として、また次なる一歩を踏み出していきたいと思います。

我々のこれからにご期待ください。また、いつか――――――。

劇団情報

劇団いちいち
Twitter:https://twitter.com/gekidan_11
Mail:theater111999@gmail.com
※お問い合わせやご依頼は各SNSのDMまたはメールまでお願い致します。

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