見出し画像

選曲の構築-事前準備編 1

前頁では、選曲の重要さについて記していきました。では、どういう風に選曲を進めていけば良いか、何を指針とすればよいのかについて記してまいります。

選曲を行う上で大事なこととして、

・テーマ
・ニュアンス
・アプローチ
・タイムテーブル
・保険
・確認

これらが挙げられます。
テーマは、何を持ってその選曲で伝えたいか、ニュアンスはどういう感じでやりたいか。アプローチはどういうDJでやりたいか、そしてタイムテーブルは順番による役割、保険はみたまんま ですね。それぞれ一つずつ見ていきましょう。

テーマ

基本的にはイベントのテーマ+自分の伝えたいことです。よくあるイベントのテーマは例えば明るい感じのHouseとして、自分の伝えたいことの例としてはクラシックメイン、もしくはDiscoのティストを感じるDJとしたようなものです。イベントのテーマを抑えながらこのテーマ設定をしないと、それこそイベントを台無しにしてしまいますので、そこは抑えつつ、その「ルール」のなかで自分なら何を乗せることができるかが重要です。イベントのテーマ=自分のテーマでももちろん構いません。でも、やはり自分の気持ちや思いも乗せた方が良いDJができます。たまに起こる事案として、イベントのテーマを無視して自分のことしまくってる人のDJですごい盛り上がってるケースありますが、それはそれでアリです。ただ、盛り上がらなかったら、誰もフォローできないのと、主催にはあまりよく思われず、次回のオファーが来るかはわからず、リスクが多いのと印象が悪くなるのでおすすめはしません。

ニュアンス

これは、前章でも記した、テクスチャーの考え方に近いかもしれません。

前提 DJとはアプローチの表現である-ダンスミュージック極論のジャンル分け② テクスチャー/ 速さ

例えば初めは柔らかくソフトなDJからグラデーション付けて硬めのリズムを入れていく といったストーリーとテクスチャーを組み合わせて考えることが多いです。選曲全体のだいたいの設計図を、それこそなんとなくのニュアンスで引いていく感じですね。

アプローチ

これも前章の初めの方で記しました、どういうタイプのDJを主軸にするのかということです。

前提 DJとはアプローチの表現である-音楽のジャンルではなくDJのジャンルについて

基本的にイベント全体のテーマにジャンルが含まれますので、そのジャンルに合わせたDJスタイルになります。ハウスならばロングミックス、HIPHOPならショートミックスでクイックに、といった感じですね。歌物中心に、であるとか、途中までは抑えてHIPHOP / R&B的なアプローチで、後半からはBPMをあげてHOUSEのアプローチで といった、スキル的な設計図を描くイメージです。

以上3点で言えることとして、初めにおおよその表現したいことの設計図を脳内に描いてから、選曲に取り掛かることが重要です。もちろん選びながらテーマなどを組み替えることもあるでしょうが、最初にとっかかりとなる表現を決めておくことで選曲全体がやりやすくなります。

長くなってきたので2つに分けましょう。
タイムテーブル、保険、確認は次項に。


ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?