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選曲の構築-事前準備編 2

前回の記事からの続きです。
大事なので長くなってまいりました。

タイムテーブル

気になるのはタイムテーブル。ピークの時間にやりたいですよね。でもなかなか難しいと思います。気になるところして、「順番は最初の方か、後の方か」というところじゃないでしょうか。

簡単にそれぞれの持ち場の期待されそうな役割を言語化すると

序盤→イベントのスタートダッシュ。全体の景気づけ
中盤→Groove Keep。落とさない。
終盤→ぎりぎりまで盛り上げて、すかっと終わる

これは、自分がオーガナイズするときのタイムテーブルに込めてる期待でもあります。序盤に関して、よくオープンはゆっくり弱火で煮るように上げていく、、という人も割と多いですが、もちろんそんなパートも大事ですが、お客さんは遊びに来てるので、頭から良い雰囲気で遊びたいものです。人が少ないからってローテンションマイナーキーの音楽はお葬式でしかないです。たとえお客さんがいなくても箱の店員、出演者をやる気にさせるのが序盤のDJの仕事です。勘違いしてはいけないのは、だからと言って派手な曲ばしばしかけたら良いというわけではなく、全体の雰囲気的にちょうど良い曲をかける必要かあるということです。頭からEDMやHARD TECHNOは、よほどクレイジーな現場しか難しいでしょう。

中盤はしっかりプレッシャーですね!ピークにはピークのプレッシャーがあります。イベントの花形です。しっかりやりましょう。
もちろん上げるだけではなく、例えばゲスト後や、自分の前のDJがすごい派手な場合などは落とすといったテンションコントロールも予想して選曲する方がよいと思います。

終盤はCLOSEに向かっていくということももちろん大事ですが、主催としてはギリギリまで盛り上げて欲しい気持ちがあると思います。ここは主催の思惑がそれぞれありますが、自分の場合終わる15分前までは締めに入らないです。

これは当日編でも記すことになると思いますが、すべてはお客さんとの間の空気感です。終盤のDJで、みんなが疲れてそうな場合は、早めに締めに行った方が良い雰囲気になります。逆に序盤のDJで想定以上に盛り上がった場合は、セットを崩してより盛り上げる方向に舵切った方が良いです。お客さんは良いDJには素直に反応します。ここで前に出ないと一生出れません。大丈夫、きっと次のDJがうまくやってくれるので、盛り上げる仕事を行いましょう。イベント中の流れの山はいくつあってもいいのです。

選曲の段階では一旦道を決めて、当日本当に走る道を決める ような考え方が良いと思います。なら当日その日に思いついたものだけで良いじゃないかって思う方もいると思いますが、案外人間、そうそう天才は少ないので、たくさん曲を用意していっても手癖で自分の定番曲ばかりになりがちです。手癖もいいのですが、しっかり準備したほうがより良いDJができることは明白です。

保険

選曲をする上で、意外に大事なのが、「保険をかける」ということです。だいたい選曲、セット構築するときは自分が盛り上がってきて(自分)ガチ上げチューンな感じになりがちだと思います。確かに盛り上がったらいいですが、だめなときは本当にだめなので、どんなテンションのお客さんでも嫌にならないような曲をいくつか用意しておくのが得策です。
当日、DJを進めるも思っていたような感じにならず、この流れではうまくいかないと判断したときに、すぐに自分の定番(自分クラシック)をさっと出せるように準備しておいた方がいいです。これはVINYLのDJは選盤時に用意している傾向はあると思いますが、データでのDJでは新譜中心になりがちになると思いますので、プレイリストで「自分クラシック」の項目を作って、すぐに路線変更できるような準備も効果的だと思います。

※以下からは確認の事項と、選曲を行う上で気をつけることを記しております。
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