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劇団員リレー企画⑧霜野環

演劇を始めたきっかけ

あれはもう5年前の話だろうか。

僕は浪人時代の頃、難波のとある予備校に通っていた。そこに高校時代の友達(ここではA君とする)と一緒に通ってともに勉強し切磋琢磨しあっていた。

そんなある日、勉強が疲れて休憩室に行こうとA君を誘ったら何やら友達らしき人物を連れてこちらへ向かってくる。そしてその人物が一言「よお!、いくつ?」といきなり懐にタメ口をきかせてきた。僕は戸惑いながらも質問に答え、気付けばそのA君の友達と頻繁に会うようになり、それと同時に鉄拳制裁が日に日に増してることにも気がついた。

実に嫌な気づきである。ここまでで大体察した方もいらっしゃると思うが、A君の友達というのは木村なのである。

お互い各々の大学に進学し、僕は大学で平凡な日々を送っていた。

またそんなある日、木村から連絡が来て近況報告がてら久々の再会を果たした。お互い積もる話をしていると木村から「重要な話がある、お前聞くか?聞くんならそれなりの覚悟はせえよ。」とただならぬ一言。僕は半ば犯罪の匂いを察しつつ興味本位で聞いてみた。

すると彼は何やら劇団を立ち上げるといいだした。当時僕は軽音楽部に所属していたこともあり、音響が足りていないとのことだったので、そこで何かしら役に立ってくれるのではという提案だった。僕はこれも何かの縁だし、面白そうな世界だと思い飛び込んでみた…

以上である。

霜野環


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