ドイツの医学部受験、基本情報と体験談
はじめに
僕はドイツで実際に医学部受験を経験しました。
いくつもの不合格通知の紙とメールを集め、1年間の先行き不透明な浪人生活の後に、今の医学部(デュッセルドルフ )に合格しました。
医学部受験を経験した僕(geina100)の目から見て、インターネット上にはドイツの(海外の)医学部受験についてかなり不明確で不正確な情報が溢れている事に気がついてはいたのですが、2ヶ月毎に迫り来るいくつもの強烈に難しい定期試験のせいで発信する機会も時間もありませんでした。
やっぱり医学部受験とはかなりデリケート話題であるから、まとまった時間が取れた時に、自分が経験した正確な情報を書き残しておかなければ!などと思ってはいたものの、そのまま3年以上も時間が経過してしまいました。
今年(2020年)12月のドイツは、コロナのロックダウンもあったせいで大学の講義も実習も無くなりました。そこで時間が少し出来た今、長年頭の隅にほうっておいてありつつも、忘れられない受験の経験と記憶を今度こそまとめねば、とようやく思い立った折です。
今回は、ドイツの医学部受験に必要な資格、試験、書類をどのように集めて、医学部に合格する為に何をすれば良いのか(良かったのか)、僕が実際に使った成績表、語学の証明証、(不)合格通知、失敗経験など全てここに隠さず記そうと思います。最後には医学部合格までのモデルコースも紹介してあります。
それでは始めます。
求められる提出書類
まず初めに、どこの大学の医学部を受験するにも求められる書類から簡単に記そうと思います。
ドイツの医学部受験の際に必ず提出を求められる書類は、
高校や大学の成績表(英文訳)
ドイツ語力の証明(DSH、もしくはTest DaF)
TestAS(数学、物理、化学、生物の複合問題。そして知能テスト)
志望動機書(もちろんドイツ語で!)
まずは入学試験の一種、TestASについてから触れます。
TestAS(入学試験)について
受験を決意した5年前「ドイツは入学試験が無く、高校(大学)の成績だけで入学が叶う」この言葉を何度も目にしました。今でも色々なまとめサイトや誰かのブログで同じ言葉を見かけます。
実際この言葉は、10年程前まではYesでした。
しかし今では、Test ASと呼ばれるセンター試験のような大学外部で個別に受験する試験を受ける必要があります。そしてその点数が入学選抜に大きく影響を与えます。
でもどのくらい点数を獲得すればいいのか明確に記している大学がほとんど見られないのが現状です。
それでも明確にどれくらい点数を取れば良いのか公開している大学の
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