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マーストリヒト即興

気が滅入る曇り空。湿った石畳。「古都」を体感するには知識が必要だと思った。縁が無さすぎたのだ。古いことは分かるがそれが身体の中に沈静することなく目から滑り落ちていく。まったく街の歴史を知らないということは、何も見えないことと同じなのかもしれない。結局のところ知識が時間を掴むのだろうか。知識が感性を左右するのだろうか、とお堅く考えるものの低気圧でダウン…。

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