感情の8月。
ようやく予算が終わった。
予算は年に2回、2月と8月に実施されるが、
今回はコロナの影響を大いに盛り込んだ予算になった。
今週になって何となく気が重いのは、コロナで受注減の数字がもろに予算に反映され、要員計画として9月末までに退職してもらう人が一気に決まったこと、そしてその人数が思いのほか多いことにある。
お盆休みまではここまでの数字(人員削減)になっていなかったのだが、取引先のキャンセルが次々に確定し、かつ当初予定していた受注が予想外に取れなかったことも関係している。
この退職してもらう方たちの立場はさまざまで、定年後にシニア雇用として一定期間ごとに契約を更新する方々、次に派遣社員、そして会社と直接契約する契約社員など。
心が痛いのはやはり20~30代の働き盛りの派遣社員の方たちだ。
最近はこのハケンの方たちは二極化していて、
団塊世代ジュニアから50代半ばまではシングルが多く、20代前半はかなりの確率でお子さんのいる既婚者が多い。
シニア雇用されている方々は60代だが、まだまだお元気でなにより会社に貢献されてきた方たちなので、現役のこちらとしても寂しさは隠せない。
一方、派遣社員の方々は直接的にはそんなに関係はなかったけれど、その中でもやっぱり数人はキラリと光った人たちがいて、正社員になれたらいいのになぁと少なからず思っていた人たちがいたのでこれまた残念な思いしかない。
そして、今回切られてしまう派遣の大半は20代でお子さんのいるお父さんたちだったりする。
未来を創るのは彼らなんですけど!と、彼らが去っていくたびにそう思う。
会議室から雇用契約の解除を言われたところに出くわすと、何となくいたたまれなくなり、トイレに行き、溜まったため息を一気に吐き出す。
この状況はしょうがないし理解はしているけれど、やるせない気持ちでいっぱいになる。
明るく頑張っていこう!と思うものの、人数がそれだけカットされても仕事量が比例して激減するわけではないから残ったメンバーでどう廻していくか、これから新たな課題が待ち受けている。
送別会も開催できず、オフィスのドアの前で見送るだけのお別れが続くコロナの年、2020年。
遺伝子が組み換えられたcheapなお菓子をデスクで食べながら、今年の夏がもうすぐ終わろうとしている。
温かいお気持ち、ありがとうございます。 そんな優しい貴方の1日はきっと素敵なものになるでしょう。