TDL二次創作「A twinkle of Mouse」第二章のあらすじ
諸事情により、しばらく第二章が書けなさそうなので、申し訳ありませんがあらすじだけ置いておきます。。
ダイジェストではありますが、今後の展開を知ることができますので、それで問題ないという方のみ、お読みくだされば幸いです。
あらすじ以降のエピソード〜最終話までは、ストックがあるので、先にそちらを公開するかもしれません。
あらすじで書かれているエピソードは、着手できるようになったら公開します。
それではどうぞ。
第二章 あらすじ
ミッキーが魔法を使えなくなった原因は、それまで心の奥底に封じ込めていたウォルトの死の哀しみが、休園をきっかけとして、抑えきれなくなったためだった。それを知ったスコットは、自らも最初の息子を亡くしていること、妻と息子のどちらの命を助けるかは、自分で決断をくだしたこと、息子を喪ってから今日まで、ずっと罪悪感に囚われて生きてきたことを告白する。ミッキーは父親に等しい存在を、またスコットは息子を亡くしたことを通じて、互いの心を慰めあう。
一方でスコットは、ストームライダーパイロットとしての自分の才能に見切りをつけ、後任者が決まり次第CWCを去り、教育用の飛行機開発者になることを決めていた。スコットの存在に依存しきっていたデイビスは、突然のCWC退所を知らされ、激しく反発する。それまで冷静沈着な態度を崩さなかったスコットもまた、ずっと隠し持ってきたデイビスへの憎悪心を露わにし、初めてデイビスを口汚く罵る。
平行線の言い争いを繰り広げる中で、次第にデイビスは、英雄になれなかったスコットの苦悩、そしてそれに目を塞いで彼を絶対視してきたがゆえに、ずっと自分自身の成長を押し殺して生きてきたのだ、という事実に気づく。部屋に一人残されたデイビスは、スコットから自立する恐怖と孤独を受け入れ、自身もまた、新しい航空機の開発という真の夢に挑戦することを決心する。一方のスコットは、夜のディズニーランドを歩き回り、父親になることを心待ちにしながら、結局、息子の命を切り捨てる判断をくだした自分にとって、ストームライダーで多くの命を救ったデイビスは、けして歩めることのないもう一つの自分の人生だった、と回想する。
部屋に戻ってくると、お前はかけがえのない相棒なんだ、と語るスコットに、知ってる、でも友達だとは思ってくれていない、と返すデイビス。その言葉を聞いたスコットは、月明かりの中で一人、涙を流す。近い将来、相棒ではなくなってしまう二人。しかし彼らは、ストームライダーや自分の心の弱さから離れて、親友と呼ばれる関係へと変わっていったのだった。
ディズニーというコンテンツが誕生して、もうすぐ百年。さまざまな人との堪えがたい別れを繰り返しながらも、依然としてディズニーランドは、この世に生まれてきた子どもたちを迎え入れ、思い出を刻んでゆく。
デイビスたちもまた、ゲストたちと同じように、テーマランドをめぐる。ウエスタンランド、アドベンチャーランド、そしてトゥモローランドへ。ゲストたちに明るく笑いかけるキャラクターたちも、心の中には、深い傷があった。アンディと訣別したウッディ、レイを喪ったティアナとラヴィーン、祖母を亡くしたモアナ、兄に先立たれたヒロ……それぞれが、別離の重さに苦しみながらも、子どもたちの生きる未来を信じ、夢と魔法を託そうとする。その姿を見たミッキーは、ディズニーは、人々がこの世に生まれてきたことを肯定するために存在していること、そしてウォルト亡き今、それを守ることが自分の使命なのだ、と自覚する。
そして、ミッキー、デイビス、スコットの三人は、ついにヴィランズに支配されたシンデレラ城の地下へと乗り込む。しかし強大なヴィランズの力には敵わず、亡き友達の唯一の形見である無線機を破壊されたデイビスは、戦意を喪失する。さらには、目の前で拷問されるデイビスの姿に絶望したミッキーも、ふたたび、魔法が使えなくなってしまう。
ヴィランズの力の根源であるブラック・コルドロンは、誰もがみんな、"ミッキー・マウス"に重責を押しつける、それゆえにウォルトの死を悲しむこともゆるされなかった、もう一度魔法を使いたいのなら、コルドロンの力を借りるしかない、と言葉巧みに語りかけてくるが、ミッキーは、どんなに絶望することがあっても、自分がヴィランズになることは永遠にないと、泣きながら拒否する。
かくして、残ったのはスコット一人となり……。
(以降は執筆をお待ちください)