おとなの童話 (創作童話)【たまごっち】 6 プチフルート 2019年10月17日 16:19 幼い〇君はお母さんと二人暮らしです。お父さんがいないので家は貧乏でした。その頃、子供たちの間では「たまごっち」が流行っていましたが、お母さんの苦労を知っている〇君は「たまごっちを買って」とは決して言いませんでした。ある時、お母さんの職場に電話が掛かってきました。〇君が交通事故に合ったという連絡でした。お母さんは急いで病院に駆けつけましたが、着いた時には〇君はもう息を引き取っていました。〇君の胸に顔をうずめて狂ったように泣くだけ泣いたお母さんは、ふと〇君が握り締めているなにかに気がつきました。そっと指を拡げてみると、それはマジックインキで「たまごっち」の絵を描いた、まーるい石ころでした。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #エッセイ #毎日note #母 #童話 #交通事故 #泣ける話 #悲しい話 6