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とにかく忙しい40代の語学 -それでも語学は進んでいく-

2024年度もあっという間に半分が過ぎようとしています。
noteの更新が滞っていたのでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、4〜8月はとにかく本当に忙しくてnoteどころではありませんでした!

普段の大学の仕事も気を抜くことができないのですが、40代に入った頃から研究者の集まりである学会での色々な企画やイベント実施を頼まれることが多くなり、特に今年の4月からは重量級の仕事がずっと重なってしまいました。

8月末に開催された言語学会夏期講座。ホスト校の委員として懇親会の手配なんかを担当しました。
開催期間がなんと1週間(!?)という長丁場の大仕事です。

学会の仕事は「若手にチャンスを与える機会」が結構あるので若手支援の面からも積極的に協力したいと考えています。ただ、今回はタイミングが非常に悪く、ホスト校委員として奔走している言語学会夏期講座の真っ只中に自宅の引っ越しが重なってしまったのです…これはですね、一生に数回レベルの大仕事を公私ともに抱えてしまったことを意味します。

狭い部屋に大量の段ボール。
日中は夏期講座の仕事があったので箱詰めも深夜作業になり地獄でした…

ここまで多忙になってしまうと、語学の方は間違いなく大苦戦です。今年度はフランス語を新しく始めてオンラインクラスに参加し、ベトナム語は会話などコミュニケーションの練習は減らして代わりに専門書を読む機会を大きく増やしました。6月くらいまではフランス語もベトナム語も何とか持ち堪えていたのですが、本格的に暑くなって体力的にしんどくなる7月からはペースが崩れ出し、言語学会夏期講座と引っ越しが重なる8月はほとんど手を付けることができませんでした。

勉強時間が少ないうえに断片的な学習しかできないと、効率も定着率も悪くなります。自分としては学会の準備と引っ越しに追われ続けているので「毎日勤勉に働いているぞ!」と自信を持っているのに、語学力は容赦なく落ちていくのですから精神的にもかなりきつい。

こういう時はどうするか。
やるべきことはたった1つです。

「どんな状況でも諦めず、短い時間でも中途半端であっても勉強を止めない」

勉強できない日が続いたとしても「自分はまだ〇〇語を諦めていないし勉強を止めていない」と覚悟を決めて、1週間に1回でもいいので最低限の勉強を続けるしかありません。40代にもなると大きな仕事の一つや二つは入ってくることが当たり前ですので、若い時のように自由に思いっきり勉強する余裕がなくなってきます。そんな状況でも語学を前に進めるためには「3歩進んで2歩下がること」を積極的に受け入れるしかありません。

私も8月末までの勉強の仕方はとにかく復習中心で「勉強時間の7割は前回までの復習、残り3割の時間で新しいことをかろうじて学ぶスタイル」でした。新しいことを沢山学んでもどうせ忘れてしまうだろうから、せめて前に学んだことは少しでも覚えておこう、と考え方を切り替えるだけでプレッシャーがかなり緩和されるので気持ち的にはかなり楽になったと思います。

どんな仕事でも忙しさにはピークがあってそこを越えれば楽になるはずなので、そのピークの間は語学力をどうにか維持することだけに集中する。40代になっても語学を楽しむためには、若い頃とは少し違う気持ちの切り替えが必要なのだなと少しずつ分かってきた気がします。

学習内容を覚えきれていない時は、とにかく復習から始めよう!