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人間の情報への触れ方は今後激的に変わっていくが人間は変われるか #Slack AI以降の世界観について
Dreamforce2024から一ヶ月と少しだとは思えないほどいろいろなことがありました。やっと一段落ということで少しずつまとめていこうと思います
今回は主にSlackについて
Slack CEO の Deniseが来日してました
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エグゼクティブ向けイベント&コミュニティイベントに参加させていただきました。日本のSlackコミュニティは度々発言しているのですがこの二年くらいかなり活性化しており、続々と新しいユーザーが入りながら様々なディスカッションがSlackワークスペース上で生まれています。ことコミュニケーションに関しては国内の他のコミュニティよりはるかにうまくやってるのではないかと思ってます。(この話は別途書こうかな)
一番の興味はDeniseがSlackをどう使っているのか
実は、ひょんなことから2024年は10社程度のSlack導入支援をリバネスナレッジで担当させていただいたのですが、その中で上位職が嫌がるパターンみたいな話をいくつか聞いたことがあります。
忙しくなりすぎるでしょうというもので、半分は新しいツールへの移行なんて面倒なことやりたくないという所に起因するのだと思うのですが、もう半分は余計な仕事が増えるだけだろうと思われていると理解しています。
そこで聞いてみたんです。世界で一番Slack通知が多いであろうSlack CEOのDeniseがどうやってSlackを使っているのかと。
Deniseが画面見せてくれた
自分のiPhone(会社支給だと思う)開いてですね、見せてくれたんですよね。
ホーム画面の左上の4マスを使って、Slackのキャッチアップウィジェットがおいてありました。今何件ありますよって奴
キャッチアップが毎朝のルーティーンという感じでした。承認フローなんかはWorkdayだったりConcurだったりをサクサクと処理していく。
アクティビティ欄を活用という感じではなさそうでした。情報のキャッチアプはSlack AIのまとめ機能を使うようです(そりゃそうだ)
今後アップデートで導入されるVIPチャンネルという機能(?)も活用するということでした。機能詳細は良くわからなかったが。
人間が接種するは生データではなくなるだろう
*今はまだ過渡期だと思っていますが
今後人類が触れる情報というものは基本的に生成されたものに変わっていくのだろうと感じています。我々がすべきことは自分が考えたことをどんなに文章を書くのが下手だったとしてもとにかくインプットしていくということになるのではないかと感じています。もちろんインプットするタイミングで生成AIが介入することでより分かりやすく記入した意図を書き残すこともできるでしょう。
Slackは大きな知識の格納庫となり、人類はSlack AIを通して格納庫から欲しい情報を取り出すという使い方です。誰かが格納した文章を生データのまま使うということは今後減少していくようになるのではないかと思っています。
コミュニケーションプラットフォームはノイズだらけ
Slackのようなコミュニケーションプラットフォームには色々な情報が格納されます。口頭ベースのやりとりですから生煮えの情報から議論が終わったあとの結論まで様々な情報がフラットに置かれている訳です。
Slack AI前のSlackでは、検索をすると過去の投稿がずらずらずらーっと並びました。これは人間側の拒否感も結構ありますよね。長い事使っているSlack環境であればあるほどそうなると思います
ではSlack AI後はどうか?というと、Slackの検索欄が生成AIとのインタラクト窓口に変わります
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検索したいことに対して3つくらいのトピックスにまとめてくれるんですよね。検索からまとめの作成までは若干時間がかかりますが、例えばズラッと並んだ検索結果を一つ一つ開いて読むのとどちらが早いかというとわかりません。
もちろん欲しいトピックじゃないという場合も出てくるでしょうし、現時点でこのまとめが機能することばかりではないということは重々承知ではありますが、今後の方向性としては悪くない実装だと思っています。
あらゆる情報を飲み込んでいくSlack
個人的にはこれが熱い
来年登場のEnterprise Search はサードパーティアプリ連携先のデータもカバーするらしい。熱い
— George リバネスCIO/リバネスナレッジ代表 (@geeorgey) October 9, 2024
どんな仕様になるのかはわからないですが、現時点でのこの機能を拡張していくということなのでしょう
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今はGoogle Drive, OneDrive, SharePoint, Boxのみなのですがこの範囲が拡張されていくということなはずです。これは個人的にはかなり熱い機能であり、サードパーティーサービスはEnterprise Searchに対応したアプリづくりを行うことでよりSlack体験を良くすることができるようになるでしょう。
こういった機能により今後はSlack上からタッチできる情報量が爆発的に増えていくようになります。これを人間が一つ一つ読んでいくというのは現実的ではありませんね。
では人間はどうする?
これは慣れの問題だと思いますが、情報への触れ方が今後は変わっていきます。欲しい情報を自分で定義する力を伸ばすことで、数ある情報の中から必要な情報を取り出すことができるようになる。四次元ポケットに手をいれる前に「どこでもドア〜」と声を出すアレです。あの力を伸ばすことが必要になってくるでしょう。
OpenAIのo1をはじめとして今後はプロンプト→リーゾニング(推論)という検討フェーズが入るようになっていきます。アクセスしうる情報量が増え、そこから適切な情報を取り出すことができるか否かが組織の生産性に大きな影響を与えるようになるでしょう
以下は、そんなAI時代の働き方についてプレゼンしたときの資料となります。是非ご笑覧ください
おまけ
Recap Tokyoの話も書いた
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