BIのメール通知を比較してみた Salesforce/Einstein Analytics/Tableau
弊社リバネスではSalesforceのSalesCloudをはじめとして、Einstein AnalyticsやTableauの導入を行ってきました。今回は、各製品のメール通知に注目して比較をしてみました。
BIとの向き合い方
ダッシュボードを使う人の事を考えると、いくつかのパターンがあるでしょう。一つは、じっくりと時間を使ってダッシュボードを見て、その中から重要な情報をピックアップするような使い方。もう一つは限られた時間の中で、効率よく情報を取得しアクションに繋げるという使い方。
前者は大量のデータの中から情報を紡ぎ出すような向き合い方です。頭を使い、なにがしかの結論を導くようなやり方。後者は何が重要なのかが既に分かっていて、その現在の進捗具合をパット見で把握したいというような向き合い方になるのではないでしょうか。もちろんその他にもあるとは思います。
何をやりたいのか
個人的にはダッシュボードはシンプルにしたほうが良いと思っています。色んなデータが整然と並べられ、グラフがグイグイとアニメーションをするダッシュボードというのは「おおー、すごい!かっこいい!」みたいなテンションを上げる効果はあるとは思うのですが、見た人に重要な情報を与えるという効果は少ないだろうと考えています。
作り込んだダッシュボードは、関係者がじっくりとそのダッシュボードに向き合って分析をするという場合には適しているかもしれません。一方で、大量の情報の中から欲しい情報を受け取るというのは忙しい人に向けた情報としては適していないのです。
今回は、ピンポイントな情報が欲しい人向けの比較です
じっくり分析したいという場合は別の機会に書こうと思います。
シチュエーションとしては、あなたは忙しい営業マンの一人という設定にでもしましょう。BIには定期的なスケジュールでその状態をメール配信してくれる機能があります。あなたは、定期的に送られてくるダッシュボードの情報をメールで受け取り、アクションに繋げるのです。
SalesCloud レポート通知
レポート機能にはグラフをつけることができます。
右上のボタンから登録ってすると、指定した時間にメールでデータが受け取れます。
送られてくる中身はグラフではなくて、実データのレポートテーブル側です。よって、レポートで送るのであれば、もっと絞った情報じゃないと使い物にならないでしょう。
SalesCloud のダッシュボード
ダッシュボードをこんな感じで作りました。配置したコンポーネントは4つです。
実際にメールで送られてくるイメージはこんな感じです。
配置したコンポーネント一つ一つが縦に並ぶようです。ダッシュボードの形は無視した形で送られてきます。
Einstein Analyticsの通知
こちらはダッシュボード全体ではなく、レンズ(つまり↑のグラフ一つ一つ)単位で通知が可能です。特定のしきい値を設定する事で、それを超えたら通知が発火します。一度だけ通知することも可能ですが、継続的に特定時間に通知を行う事が出来るのでそれを代用する形になります。
メールタイトルが文字化けするのなんとかしてほしいな…。そして肝心のダッシュボードの姿が見えない。
ただですね、突き詰めるとこれでいいんだと思うんですよ。これくらい欲しい情報が煮詰まっているのが理想です。
Tableau Serverの場合
ダッシュボードのサブスクリプションができます。Einstein Analyticsの通知機能と同等のものも可能です。
こちらTableau Desktop→Tableau Serverにパブリッシュしたダッシュボード。登録ボタンからサブスクリプションします。指定した時間になるとメールが送信されて
こんな感じでメールが届きます。ダッシュボードがそのまま送られてくるという点が良いですね。
最後に:私の失敗事例
実はこの定期メール配信なのですが、設定に慣れてくると数が増えていきます。数が増えると見なくなります。なんの意味もなくなっていくんですよね。それ故に、配信するアラートは出来る限り厳選していきたいなと思うばかりです。