【予告】学祭で栗原康・白石嘉治と「学生に賃金を」を語る!
東北大学現代思想研究会は、今年の東北大学祭にアナキズム研究者の栗原康氏とフランス文学者の白石嘉治氏をお招きし、「学生に賃金を」をテーマにトークイベントを開催します。
栗原康先生は、『学生に賃金を』において、70年代にイタリアで掲げられたスローガンである「学生に賃金を」を通じて学費・奨学金問題について論じており、白石嘉治先生は、『不純なる教養』で「大学礼賛」を掲げ、制度として存在する「大学」とは異なる中世的で遊動的な「大学」という展望について語っています。お二方ともそのほかの機会においても多く大学について論じています。
そんなお二方と議論を交わす形で、大学について考えていきます。当たり前ですが、学生以外のみなさんもご参加いただけます。日時と場所はこちら↓
日時:10月27日(金)14時~
場所:東北大学川内キャンパスC402教室
イベントが待ちきれないみなさんのために、トークイベントに先立って資料を順次公開していきたいと思います。その資料も待ちきれないみなさんのために簡単にイベントの大まかなイメージを描いておきましょう。
イベントはざっくり二部構成を想定しています。第一部は「ムカつく奴の言いなりにならない生き方」、第二部は「学生の視点から大学を考える」です。
第一部「ムカつく奴らの言いなりにならない生き方」。ムカつく奴らの言いなりにならないためには、ムカつく奴らのやり口について知らなくてはならない。ムカつく奴らの言いなりにならないためにと言って、別の新しいムカつく奴らにならないためにも。アナキズム研究者でありアナキストとして知られる栗原氏のいう「アナキズム」や、白石氏が栗原氏とともに論じている「脱構成」を通じて、ムカつく奴らの言いなりを真に拒絶する生き方について学ぼう!
第二部「学生の視点から大学を考える」。大学問題に関して栗原・白石両氏に共通しているのは「大学は無償であるべきだ」ということです。翻って、いまの大学は「有償」であるわけですが、「代償」たる「学費」は「消費者」としての学生にとって不当な値段設定でもありますが、それ以上に、学生の「労働者」としての側面を捨象し抑圧する制度でもあります。その問題を浮かび上がらせるために、学費無償化という主張を飛び越えて「学生に賃金が支払われるべきである」という主張から、学費を支払わされている学生の視点から、学費や大学について検討したいと思います。
当日、みなさんのご来場をお待ちしています。