見出し画像

アプリ開発にノーコード開発会社を活用するべき理由

個人的にアプリ開発はすべてのプロジェクトが非常に楽しく、わくわくしながら進めてきました。しかし一方で、従来のアプリ開発では思うように機能開発が進まず、資金が減っていくのを眺めながら、機能が完成しないまま時間だけが流れてしまうように感じるという経験をしたことがある経営者の方は多いのではないでしょうか。
それゆえ、従来の開発方法のアプリ事業は誰もが取り組めるものではありません。開発コストは安くても数百万円後半程度からであり、要件を考えていくと桁が上がり、数千万円になることも普通です。また、構築には半年から1年程度かかるのが一般的です。
それと比較して、ノーコードのアプリ開発はお金の面でも時間の面でも最大効率で進めるための有力な方法です。ノーコードのアプリ開発では、コードを 1 行も記述することなく独自のアプリを作成できます。従来の開発よりも圧倒的に速くリリースまで実現することができます。

ただし、ノーコードとはいえエンジニアスキルがゼロスタートの場合には相当量の学習時間が必要になりますので、自分で学習するか、開発会社に依頼するかは要検討です。

①:自分でノーコード開発を学んで開発する
②:ノーコード開発の専門家チームと協力する

今回の記事では、ノーコードで開発したいが、開発会社に委託するか自分で作るか悩んでいる方のために、ノーコード開発会社に依頼する判断をするためにいくつか判断材料をご提供しようと思います。

ちなみにSUNUPでは、①の選択肢をプロフェッショナルが伴走型で支援する「GEEKSUP PARTNERS」というサービスを9月に開始しました。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000121530.html


一般的に「②専門家チームへ依頼」が好ましいケースは、自分がビジネスの運営に集中していて、アプリを構築する時間がないケースです。
当たり前ですが自分で作成するよりもはるかに早く、完成した実用的なアプリを手に入れることができます。
自分でノーコードを学んでアプリ開発をすることも選択肢ではありますが、ノーコードとはいえBubbleやFlutterFlowなどのツールは自由度が高いがために作りたい機能の実現方法も複数あるので、作り方によっては品質に大きく差が出ることがあります。
専門家へのノーコードアプリ開発の依頼は、将来的にアプリが多くの人に使われるようになった際にスケーラビリティと品質を最大化しておくために非常に有効な手段であることは確かです。 

一方で、「①:自分でノーコードを学んで開発する」の選択をする場合には、ノーコード開発を学ぶのにどれくらい時間がかかるか、そしてその学習曲線がどれほどの難易度なのかが論点になると思いますので、そのあたりを考察していきます。

ノーコードの学習曲線:ノーコードは難しいか? 

近年のノーコードプラットフォームを活用すると、企業が従来の開発チームによる膨大な時間と巨額の資金を投資をしなくても、自社のアプリを開発し、利益生み出していくところまでもっていくのに従来の方法と遜色ない品質のものを作れるレベルになってきています。 

コーディング方法を学ぶ必要がない

プログラミングを学習する必要のある従来のソフトウェア開発の手法を学ぶことと、ノーコードツールの習得を比較すれば、間違いなく後者の方が簡単です。
プログラミングを学ぶということは、本質的には別の言語を学ぶということと同じです。加えて、ネイティブ、ハイブリッド、PWA (プログレッシブ Web アプリ) をそれぞれ作ろうとしたら3 種類のアプリに対応するさまざまなコーディング言語自体が多数ありますので、それらの中から言語を選んで学んでいく必要があります。
一般的にアプリ開発者としてプログラミングを初めてから高品質なアプリを開発できるようになるのは一朝一夕には難しく、たとえばプログラミングスクールを3ヶ月で卒業したからといっても高品質なアプリは作れません。完全マスターには場合によっては数年かかることもあると言われています。 

従来のソフトウェア開発をひっくり返すほどのインパクトのあるノーコードの動きは「ノーコード革命」とも言われており、2020年ころにノーコードが日本でメディアに登場して以来、このコンセプトは徐々に日本でも普及してきた感があります。

ノーコードによって難易度は大きく異なる

では、「ノーコードでソフトウェア開発を学ぶ場合の難易度はどの程度か」という問いに切り込んでいきたいと思いますが、この問いに答えるためには「どのプラットフォームで何を作るか」をまずは定義しなければなりません。主要なノーコード開発プラットフォームについてはよく知っている人も多いかもしれませんが、詳細に入る前に当社の(23年9月時点で)取り扱うプラットフォームをいくつか紹介します。

sunupの取り扱うノーコードプラットフォーム(23年9月時点)

ちなみに、現時点でのSUNUPのいちおしはFlutterFlowです。
ネイティブアプリが従来の方法より10倍速く作れ、コードもFlutterで抽出することができ、なによりバックエンドが切り離されているのでスケールする際にも心配がありません。
参考:https://note.com/geeksup_academy/n/n4b87ade67cba


これらのプラットフォームはすべて、独自の操作方法、実装における技術、およびワークフローなどを持っています。他のものよりも習得が簡単なものもありますが、ものよっては非常に難易度が高く、学習に時間がかかり苦労するものもあります。
たとえば、Glide は非常に直感的に操作でき、ほとんどのユーザーが学習は簡単だと感じると思われます。一方、BubbleやFlutterFlowは理解するのも操作するのも難しいと言われており、使い方を習得するには時間がかかります。なぜなら、より複雑なアプリを開発するために、使い方としても覚えることが多く、周辺知識も多く必要となるからです。

また、アプリの開発をノーコードでできるとはいえ、難易度の高いプラットフォームの多くはプログラミングのコンセプトをもとに機能を提供しているので、実際にプログラミングはしなくともプログラミングの概念を理解している必要があります。
例:「このボタンを押したら〇〇という動作をして次のページに移る」といった内容をプログラミングの考え方に則りロジックを組み立てる操作をする必要があります。
つまり、複雑なアプリを作りたい場合には学習曲線はソフトウェアやアプリの開発の考え方を事前にどれだけ知っているかに依存することになります。

ノーコードアプリ開発を外注するメリット

では、ノーコードを学ぶ方が簡単にアプリを開発できるのであれば、それを外注することメリットはあるのか?という議論が出てきます。
実際に開発を進めていくとさまざまな課題に直面しますが、そのうちのいくつかを挙げてみたいと思います。 

貴重なリソースの節約:時間と費用

(時間)
当たり前ですが、ノーコードの専門家は、経験の浅い人よりもはるかに少ない時間で効率的なアプリを構築できます。つまり、ノーコードアプリ開発を外注すると、いわゆる市場投入までの時間を大幅に短縮できます。

※市場投入までの時間:製品を開発開始してから市場に投入されるまでにかかる時間 

時間が節約できるとプラスアルファ以下のような効果が期待できます。

  • ビジネスの運営に集中できる

  • 適切な基盤と構造を備えたアプリを構築できる

  • アプリの効果検証が素早くでき、改善も速い

  • 日常業務を中断しなくてもよい

(費用)
従来の手法でソフトウェア開発会社がアプリを構築するには、冒頭でも紹介した通り数百万円後半以上の費用が最低限かかります。しかし、ノーコード開発会社の費用は従来のアプリ開発の数分の一程度と言われています。

もちろん要件によって費用は異なりますので、詳細な費用が知りたい、セカンドオピニオンが欲しい場合には当社にお問い合わせ下さい。


プロダクト開発の専門性

ノーコード開発会社は、ノーコードの専門家である前にプロダクト開発の専門家です。
従来のソフトウェア開発かノーコードでのアプリ開発かに関わらず、アプリ開発において最も重要なのは、作ったアプリがユーザーに使われ、利益を生み出していく装置になることですが、そのためにはプロダクトの企画検討をする人材が重要な役割を果たします。

たとえば、SUNUPでは、過去3年間で数十のノーコード/ローコードアプリを構築してきましたが、その経験からMVPとして具備すべき機能はなにか、最優先で検証すべき機能はどう設計すべきか、などアプリ事業を成功させるためのノウハウを可能な限りクライアントとの要件ディスカッションの中で提供していきます。 

また、ノーコードアプリ開発会社へ開発依頼する場合には、人材の管理、トレーニング、マネジメント等に時間などに労力を割くことなく、要件、アイデア、希望、期待を伝え、ディスカッションの中で完成いたシステムを納品してもらうことができることもメリットです。 

高品質なアプリ

ノーコードでアプリを自分で構築する場合、ノーコードツールの使い方を覚えるだけでは高品質なアプリを作ることは難しい場合があります。
特に、自由度が高く難易度の高いノーコードを活用する場合に顕著です。
ノーコード開発会社ではそれらの懸念点を蓄積した経験値で払拭し、高品質なアプリを開発することが可能です。

  • 美しいデザイン

  • ユーザー権限管理

  • 課金機能

  • Push通知

  • 分析機能

  • チャット機能

  • セキュリティ など

運用開始後のメンテナンス

アプリは一度構築したらおわり、という考えることはアプリ開発に関するよくある誤解です実際にはアプリの最初のバージョンを運用開始後にもやるべきことがたくさんあります。

  1. アプリを正しく動作させるには様々な環境での複数回のテストが必要です。一部の機能が正しく機能しなかったり、他の機能が実装漏れしていることもあるかもしれません。そのため、アプリの公開後に重要な変更や改善を行う準備をしておくことが非常に重要です。 

  2. より良いアプリにするためにPDCAを回していく必要があるので、初期的にはアプリをチームや親しい人たちに共有し、そのフィードバックに従って適切な改善を実施していく必要があります。その後も継続的にユーザーのフィードバックを得ながら機能の改善を続けていきます。

  3. 事業環境は常に変化し、ビジネスは常に進化し続ける必要がありますが、その際に新機能を追加して対応していく必要があります。

 上記の理由から、アプリの開発を開発会社に委託し、メンテナンスについて心配する必要なくなることは大きなメリットです。SUNUPでは、必要な変更を常に監視し、アプリを長期にわたって高水準に維持する体制を用意しています。 

まとめ

もし新規事業を考えており、予算が確保できるのであれば、アプリを自分で作るのではなくノーコード開発会社に外部委託するのが最善であることは間違いないです。
これにより、効率が大幅に向上し、時間も大幅に短縮され、コストも削減でき、さらに最も重要なことに、結果的にアプリの品質が大幅に向上します。

優先順位を考えれば高品質のアプリを最短の時間で用意することが一番優先度高いのはは議論の余地がないはずですが、企業戦略によってはノーコードを自分で学んで(社員に学ばせて)作る方法を採るべき場合もあります。
SUNUPではどちらにも対応することが可能ですので、ぜひお問い合わせください。


ノーコードで事業開発 | SUNUP合同会社
では、受託開発に加えて、伴走型アプリ開発サービス「GEEKSUP PARTNERS」もご提供しています。

いいなと思ったら応援しよう!