右。

「荒野行動」ってコウヤコウドウと読むのか…残念。アラノコウドウかな?と思ってタイトルにするところだったぜ

京都 1-3 G大阪

ルヴァンカップ初戦。

スポーツバーでビールを飲みながら見てたので、薄ぼんやりした感想だけれど、山本(り)、福田が素晴らしかった。ダワンもポジショニングに良化が見られ、IH10アラーノも彼の良さを十分に出せており、リーグ戦に向けて期待を感じる試合だった。宇佐美のCFW起用、福岡の左SB起用も、オプションとして可能性を感じた。

G大阪 1-2 広島

アラーノを右WGで起用。ネタ・ラヴィはアンカー、右IHにダワンの構成。ルヴァンカップで手応えのあったIH10アラーノ、6ダワンの役割を継続せず。

どこまでが許容されているのか



<ガンバ大阪・定期便54>『あの日』から約1年。右足でぶち込んだ、宇佐美貴史のゴール

もちろん、右サイドの選手は右に、というようにチームスタイルも、ポジションごとの約束事もあるし、まずはそこを意識して戦うことがベースにはなります。ただ、今日のように相手にずっと1対1で対応され続けた時、あるいは、試合を重ねて(チームの)戦い方を相手に研究されていった時に、今日のアラーノのように時には自分の意思で、形を崩して中に入っていくのもすごく大事というか。実際、それによって(攻撃に)流れが生まれたと考えても、ああやって誰かが試合の流れに応じて臨機応変に、時には思い切って自分たちの形を崩していくことは今後、チームとしても必要になっていくと思っています

「高村美砂の取材ノートから」(Yahooニュース個人)


高村さんの宇佐美へのインタヴュ。ここでも述べられているように、アラーノの動き方が、チームとしてのやり方と不整合に見えた。そこで、個人的には、試合中及び試合後1日間くらい、後半のアラーノにブチ切れていた。時間も経ったところで、少し冷静に見てみよう。

チームとしての仕込み部分

30分すぎくらいからのパターン。
ダワンが右に張り出し、アラーノがいわゆるハーフスペースに入る。ダワンの位置が高ければ、半田はCB前に入る(IH化)。ダワンの位置が右SBくらいの低い位置ならば、半田は高い位置で外に張る。

通常、チームとしてやろうとしていることは、前後半の早い時間帯に現れやすいと思っている。前後半のラスト近辺にもなると、少しオープンになりがちで、やりたいことよりも攻め切ることを優先しがちだからね。本件でも、前半30分すぎという時間帯は、感覚的には、遅すぎる。ノリ・アドリブでやっていてもおかしくはない時間帯ではある。

しかし、このダワンが開くパターンは、直近の試合でも見られていることから、チームとしての仕込みだろうと思う。

75分くらい、広島CKで外してからのGK

セットプレイからの動き方なので、おそらくは仕込み。アラーノは鈴木がヘッドでフリックし背後に流す前提で、鈴木の前にポジションを取っている。これは有り。

しかし、その後、広島にボールを奪われ、右ワイド守備に山本(り)が引き出された後、山本(り)の空けたスペースを守りに行かず、ボール局面に寄っていったのは謎。ボールに寄りたい癖が強すぎるよね。

疑問の強い動き

55分すぎくらいから、アラーノが、左のいわゆるハーフスペースに頻繁に出てくる。60分くらいからは、もはや左IHかと思われるポジションを取る。およそ10分間くらい継続。

直近の試合でも、2,3回くらいは見られたポジショニングなのだが、その際には、宇佐美あたりが右WGの位置に入ることで、「宇佐美との役割交換…といえばそう…なのか…?」くらいの軽度の悪印象だった。今回はそのような役割交換は観察できず、重度の悪印象だった。そして、いわゆるオーヴァーロード状態となる。

アラーノが左IH付近のポジションを取ることにより、右ワイドで、鈴木と半田との2名で打開しなければならない保持局面が発生。ここでブチ切れたんだな俺…なるほどなるほど。半田が単独で打開できないと、(最も得点能力の高い)鈴木をゴール前に送り込めない。

その他&まとめ


この試合、アラーノは、右サイドからのクロスで、チャンスを4回ほど作っている。アラーノのキックが良いようには見えないんだが、実際には、クロスでチャンスを作ることができている。

ルヴァンカップ京都戦では非常に良かったものの、この試合では、左IH付近にポジションを取った時間帯において、結果を出せていない。

左IHも右WGもできる選手だな、と評価を改めつつも、右WGで起用された試合では、左IHまで移動することは禁止すべきだと思う。禁止事項は、左ハーフスペースへの進出。中央から右は当然許容する、くらいかな。

また、上で触れたダワンの右進出に関しては…少し再検討して欲しいな、という感想を抱いている。

ダワンが右SBの位置に入り、半田が中、アラーノが外というパターン1、ダワンが右高い位置、アラーノが中、半田が低い位置というパターン2、この2パターンの仕込みは見えた。

しかし、そもそも、そんなに人数が必要だろうか、と思う。

右SBの位置を取る選手を無くし、半田が中(IH化)、ダワンを前に押し出し、アラーノが外、という配置でも良いように思う。

しかしこの場合、ダワンへのロングフィードを蹴ったとき、セカンドボールを拾う役が半田になりやすい。半田よりも高尾の方が、球際部分で、セカンドボールの奪取の点では優れているかもしれない。しかし、高尾起用の場合、アラーノが中に入った場合のオーヴァラップでは、半田よりも劣っているように思う。右SB問題。

ダワンの右IHに関しても、右の攻撃という点では、少し問題がある。アラーノが中に入る、ダワンが右ワイドに出る、半田がIH化する、というローテーションで、右ワイド高い位置でダワンがボールを受けても、ダワンではチャンスメイクできる可能性が低い(高江とは特性が違う)

アラーノを右WGで起用することで、右IH及び右SBの(特性的な)不足が出てしまっているなぁ、と思う。

アラーノの右WGを前提に、右ワイドに出ていって仕事のできる右IHが欲しい。または、アラーノの代わりに、右ワイドで単独打開も可能な右WGが欲しい…と思う。ついつい『小野瀬だなそれ』と思うのだが、杉山に期待したい。

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