G大阪補強状況確認(中間)


決定

獲得

中谷(名古屋)、山下(横浜FC)、一森(横浜FM・レンタルバック)、岸本(清水)、坂本(岡山・レンタルバック)、山田(柏)

今のところ、中谷の補強が、最大のトピック。U19アジアカップでは三浦とCBを組んでおり、その際には、三浦が左CB、中谷が右CBの位置関係だった。キャリアの殆どの試合を右CBで出場している。
プロでの試合経験では、中谷の方が左CBの回数が多い様子なので、左・中谷、右・三浦で想定する。初めて組んだ仲ではないので、うまく調整していただきたいところ。

放出

クォン・ギョンウォン(満了)、山見(東京V・レンタル)、山本(川崎)、塚元(金沢)、奥野(湘南)、鈴木(札幌・レンタル)、柳澤(徳島)、佐藤(浦和)、藤春(琉球)、杉山(山形・レンタル)、南野(栃木・レンタル)

おおむね、レギュラを奪えなかった選手を放出。

山本はレギュラ級だったが、最終的にレギュラを奪った『10番』役としては、得点力が不足していた。『8番』が本職、『6番』及び『10番』をこなすユーティリティであった点では、大きな痛手。
杉山、佐藤あたりは、出た試合では良さを出せていただけに、残しておくべきだったかもしれない。

報道・噂

獲得

大橋(湘南)、鈴木(C大阪)、坂(湘南)、Welton Felipe(レフスキ・ソフィア)

宮原・田中駿汰の獲得に失敗。大橋は獲得失敗の可能性が高い。

宮原は、オールマイティな右SB。2-8系の動き方も可能だが、ワイドをプレイエリアとしても問題ない。半田が夏頃に移籍した後のレギュラ候補という意図は分かる。
田中は、6系で起用する前提の獲得だろうと思っている(右CBの控えにもなる)。札幌の特殊な運用では、右HV(3バックの右)でレギュラを奪っていたが、大学時代・年代別代表・A代表(!)では、アンカーで起用されていた(なお、年代別代表及びA代表で組んだ8役は田中碧)。ポジショニングが秀逸で、動きすぎず、FW間の横ギャップを狙いつつ、基準点になれていた。大学卒業後、うまく育っていれば、守田と同格まで狙えた選手だろうと思う。3年間もの右HV経験により、(身体能力・対人守備能力等は伸びたものの)もとのポジショニングに戻せるのかが未知数。
大橋は、ジェバリのラマダン期間でのスタメン候補。もちろん、ジェバリと競えるCFWとして狙ったのだろう。

鈴木は獲得濃厚。6もこなす8本職と見ている。10起用濃厚な山田獲得と合わせて、山本の穴埋めとなる。坂も獲得濃厚。CB及び右SBの控え。
ウェルトン・フェリペに関しては、ブルガリアでの報道ベースでの「噂」段階であり、獲得可能性は高くない。本職は左WG、右WGとCFWもこなす選手だが、守備面では不安定な気配。

放出

高尾(札幌)、谷(町田・レンタル?)

高尾は、田中の抜けた右HVでの起用構想だろう。谷は、ベルギー2部のレンタル先でも出場機会を得られていない。戻っても東口&一森との競争となるため、出場機会を求めてのレンタル移籍が濃厚(完全移籍の可能性もある)。補強した選手との関係では、仕方ない放出だと思う。

フォメを組んでみよう

現在のA契約枠

A契約枠外となるのは、下部組織に3年以上在籍した選手。念のためだが、ホームグロウン(HG)とは異なる規律となっている。ガンバ大阪の場合は、下部組織出身選手が多く、事実上、HGを考慮する必要がない。

A契約枠外(下部組織出身選手)
東口、張(C契約スタート)、倉田、中村、宇佐美、食野、唐山、坂本

A契約枠に入る(入り得る)選手
石川、一森、福岡、半田、松田、三浦、黒川、中野、今野(C契約スタート)、江川、中谷、岸本、福田、ラヴィ、ダワン、アラーノ、石毛、美藤(C契約スタート)、山田、鈴木、ジェバリ、山下

現時点(01/08)で獲得濃厚な鈴木及び松田は頭数に入れ、放出濃厚な高尾は頭数から外した。

A契約枠でカウントされる選手は、現時点で22名(C契約を除くと20名)。C契約の選手は、A契約に移行したシーズンだけは、A契約枠から除外される。A契約枠は最大25のため、追加5名の補強が可能。現実的には、新外国籍選手を含めて、2名追加くらいだろうか。なお、A契約枠外も合計すると、現時点では、全体で30名となっている。

以下、複数ポジションをこなす選手は、気分によって(…起用される可能性も考慮しつつ)、各ポジションに記載していく。

左張り張り右入り入り

「左張り張り右入り入り」とは→左WGはワイドに確実に張ってもらう、右WGは確実に張らなくても良い、くらいの運用を想定。左SBで中野の序列が上がり、右SBで岸本の序列が上がる可能性が高い。

LWG
(新・外国籍選手)、山下、福田
CFW
ジェバリ、宇佐美、坂本、唐山、
RWG
アラーノ、宇佐美、食野、倉田

左WGとCFWとが少し薄い。

IH10
山田、食野、倉田、石毛、中村
IH8
ダワン、鈴木、山田、石毛、倉田、美藤
ANC6
ラヴィ、ダワン、鈴木

IH10/IH8が厚すぎるため、1~2選手くらいは放出する可能性を感じる。他方、アンカーは1名欲しいところ。美藤が6も可能なら、ラヴィのEUROプレイオフ(及び本大会)離脱を見据えても、数的には問題ない。

LSB
黒川、中野、今野
RSB
半田、岸本、松田

SB部門の枚数は適切。

LCB中谷、江川、福岡、坂
RCB三浦、福岡、坂

CB部門の枚数も適切。

GK
東口、一森、石川、張

GK部門の枚数も適切。

左入り入り右張り張り

23シーズン序盤の構想を想定。右WGはワイドに確実に張ってもらう、左WGは確実に張らなくても良い、くらいの運用を想定。左SBで黒川の序列が上がり、右SBで半田の序列が上がる。

LWG
アラーノ、宇佐美、食野、倉田
CFW
ジェバリ、宇佐美、坂本、唐山
RWG
(新外国籍選手)、山下、岸本、福田

CFWの枚数が少し薄い

MFは同じ。

LSB
黒川、中野、今野
RSB
半田、松田、坂

右WGに岸本を移し、右SBで坂をカウント。福岡の右SB3番手も想定すると、CBを1枚補強する方が良いかもしれない。

CB及びGKは同じ。

小括

新外国籍選手の候補としては、左右ともにできるWGがベストで、CFWも少しできると好ましい、といったところ。もちろん、WGとしては、「規律に従順かつワイドに張って良さを出せる選手」という条件が付く。さらには、SMFとしての守備にも問題がないという条件も付く。

なお、「仮に」ではあるが、半田が夏頃に移籍するとすれば、右SB岸本の可能性が高くなる。そうすると、ワイドで機能する岸本を起用するので、右WGは確実に張らなくても良い、となる。したがって、「左張り張り右入り入り」パターンとなる。
また、「仮に」ではあるが、黒川が移籍する場合も同様。左ワイドで強みを出せる黒川ではなく、中野あたりを起用することになるので、左WGはワイドで強みを出せる(=確実に張ってもらう)タイプを起用し、「左張り張り右入り入り」パターンとなる。…言い換えれば、半田が移籍すれば(可能性は高め)、黒川を換金する可能性が高くなる。

といったところ。半田の移籍の可能性を考慮すると、「左張り張り右入り入り」パターン想定で、左WG本職の右WGもこなせるタイプがいいかなーと思うところ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?