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CCCを公民館で開催して感じたこと

コロナ前から私の活動を知っていた人には「コウミンカンカフェ」と言えばわかってもらえると思うけど・・・

近年の公民館は「高齢者しか使わない」と揶揄され「オワコン」とすら言われている。
でも、働き盛りの30〜50代にとっては公民館に足を運ぶきっかけがないだけなのでは?という率直な思いから、公民館運営審議会委員の頃に始めたのが「コウミンカンカフェ」でした。

一言でいうと、コウミンカンのロビーで、豆から挽いてドリップしたコーヒーを振る舞うイベント。
軌道に乗ってからは毎月1回、土曜日か日曜日に開催していました。
そこには、公民館の利用者、図書館の本を返却に来た人、散歩して通りかかった人、さらにはSNSでの告知を見つけて都内から来てくれた人などなど。
顔見知り同士の団らんはもちろん、各々は公民館に出入りしているけどあまり話したことがなかった人や、なかなか交わる機会の少ない人の交流の場にもなっていました。

新卒で公民館に配属されてすぐに「コーヒーの淹れ方覚えてね」と覚えてもらった(笑)
淹れ方講習会の実践編

その後、市内の全4つの公民館でもカフェ関連事業がはじまり、そこから発展、派生したのが「コウミンカンビアガーデン」

2019年8月に開催したコウミンカンビアガーデン
中庭の会場でビール片手に人がつながっていく

で、その時の売り上げを使って子ども達と公民館にオープンデッキを造る「コウミンカンリノベーション」を開催し、

2019年11月から3回にわたって開催したコウミンカンリノベーション
ペンキ塗り
インパクトドライバーでビス止め

さらに、このデッキを会場に「コウミンカンマーケット」を開催(当日は雨でデッキは使えなかったけど)
一連の動きから、富士見の公民館の風景を変えて来たと自負しています。

調整は大変でしたがなんとか開催
子どもたちと作ったガーランド
鶴瀬でも人気のラムズイヤー

でも、その後にやってきたのが「コロナ禍」でした。
御多分に洩れず、コウミンカンカフェは中止せざるを得なくなり、私自身公民館に足を運ぶことがめっきり減り、その間に館長や職員も異動を繰り返して、誰がいるのかすら把握しなくなっていました。

そんな中でコロナも収まり、いよいよ活動再開できる時期がきましたが、なんとなく「単にコウミンカンカフェを復活させるのは違うんじゃないか・・・?」と思い、公民館に行くこともなく過ごしていました。

そんな時に出会ったのがCCC(Cleanup&Coffee Club)でした。
南池袋での活動をSNSで見ていて、参加したいなぁ・・・と思っていた矢先に、川越でも始まると聞き参加。そこで、翌週には坂戸でも開催と聞き、こちらも参加。
超絶刺激を受けて、まずは実践!ということで、ひとまず4月にテスト的に開催して、5月のFUJIMI CRAFT BEER FESTAに併せてコーヒーの代わりにクラフトビールで乾杯の企画を実行しました。
ここまでの時点では、どちらかと言うと「ビアフェスの価値を高めるための活動」でしかありませんでした。

ビアフェス開催の燃え尽き感も相俟って、次の開催をなかなか企画できなかったのですが、共感して参加してくれた仲間も多勢いたので、これはキチンと形にしないと・・・と思っていた時に、7月に「ディスカバリー埼玉」での登壇を打診されて、私の活動についてお話をする機会をいただきました。

短いプレゼン時間ながら、改めて自分が公民館で活動してきた意義に触れたと同時に、その会場に公運審時代に一緒に活動していた公民館職員の柳瀬くんが来てくれていて、一気に「公民館の活動を再開させたい!」という気持ちが湧き上がってきました。
帰りの道中で柳瀬くんと一緒に、公民館の活動を再開させようという話になり、柳瀬くんもSNSでCCCの活動を見ていてくれて「じゃあ、まずは公民館でCCCだ!」という話になりました。

で、私の地元公民館の現館長が、今年度からPTA時代にお世話になった方だということもあり、早速お話しに伺って、ロビー等を使っての活動を承諾してもらいました。
そうして今回の第3回CCC富士見実現に漕ぎ着けたのでした。

ちょっと前置きが長くなりましたが、やってみて感じたこと。
と言って、話はコウミンカンカフェに戻っちゃいますが・・・

コウミンカンカフェは保健所の問題などもある中で、無料で提供することを前提にして、運営費のカンパを集める形を取っていました。
すると、参加者の反応は様々で、私のSNSでの告知を見てわざわざ来てくれた人がお札を入れてくれたり、お茶菓子にと差し入れを持ってきてくれたりする一方で、いつの間にか「1杯¥100」と自分たちで基準を決めて、その日の人数分の金額をキッチリカンパ箱に入れてくれる公民館利用サークルの皆さんもいたり、「無料なら」とコーヒーを飲む人もいたりします。

もちろん、カンパはお気持ちなので、1杯¥100であろうと、無料で飲んで帰ろうと、それらを咎める気は一切ありませんし、その金額によって対応を変えることはありません。
でもね。やっぱり、「自分が得するなら」ということを基準に行動する人が入ってくると、その場の空気が少し変わる気がするんです。
所謂「テイカー(taker)」と呼ばれる人ですね。

そういう人達を排除したいとは思わないんですが、私自身の器の小ささから「こういう人には得させたくないな」って心が、ほんのちょっと出てきてしまって、わずかながら身構えちゃうんですよね。
で、そんな自分に自己嫌悪してしまったりして・・・
(意外と気が小さいです笑)

で、やっと本題。
今回のCCCを開催して気づけたのが、そんな自分。
と言うのも、CCCはコーヒーだけでなくて「ゴミ拾い」がついてきます。
なので参加する人は、ほんのちょっとでも利他の精神があるんじゃないかと思うんです。
「テイカー(taker)」とは真反対にいる「ギバー(giver)」の人たちですね。

CCC富士見で出しているコーヒーは、今のところ私が提供してるんですが、不思議とCCCでは身構えなくて済む。
それだけでなく、いつの間にかコーヒー以外にもなにか楽しめるものを持っていけないかな?なんて考えてます。

まあ、詰まる所、私の心の狭さの話なんですが、CCCを通してほんのちょっとの「誰かの役に立ちたい」「街のために何かしたい」という気持ちが集まって、その先に街の未来を少しでもよくする活動につながればいいな・・・なんてことを思い描きながら、次回の企画も考えていきたいと思います。

ということで記事はここまでですが、もし「コーヒー代に少しカンパするよ」という奇特な方がいたら、購入お願いします。
有料部分はCCCの時の写真です。

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