パリ・オペラ座の日々1993~1994:6月5日 英国旅行 ロンドン②
6月5日
ロンドン2日目。前日にインド系の人に路上で口説かれて無理やり連れていかれたB&Bが暗くて汚くて最悪なので、明日で出ると交渉してOKとなる。その後大英博物館へ行き、彫刻関係だけざざっと鑑賞。エルギンズ・マーブルを詳しく見た。
再度ロイヤル・バレエ団を観るためコヴェント・ガーデンへ。昨日と同じ演目をマチネで観た。今日は熊川哲也さんが出演。放蕩息子はこちらのほうが良かった。国際的な常設バレエ団の主役として、立派な劇場で喝采を浴びている熊川さんを見ることができて感激した。夜はタイ料理を食べ帰る。ピンボールに二人でエキサイトした。
カフェ 1.8P
地下鉄パス 5.2P
ジャケットポテト 3.9P
フランクフルト 1.8P
炭酸水 1.0P
タイ料理 20.8P
シャンプー 1.3P
ジュース 1.0P
残り宿代 13.0P
ゲーム 3.0P
無理のない予定でのんびり観光しています。帰国後の石膏像製作の仕事に役立つように、美術館を巡ることが今回の滞在目的の一つだったので、いちおう大英博物館へ。古代ギリシャのパルテノン神殿から略奪された一連のレリーフ群がここには収蔵されています。
そのパルテノン神殿の彫刻群の一部「セレネの馬」と呼ばれる彫像は、日本の石膏像業界でもメジャーな存在です。石膏職人の子供として育ちましたので、本格的に仕事をする以前からそういった知識は一通り頭に入っていました。
古代エジプト文明のコレクションなど、見るべきものは山のようにあるのですが、この日のバレエがマチネだったのでそそくさと劇場に移動(笑)
内容は前日と同じです。前日よりもさらに悪い席で、遠くからのんびり観ました。
「放蕩息子」熊川哲也&ダーシー・バッセル
熊川さんは、1989年にロイヤル・バレエ団に入団、93年5月に最高位のプリンシパルへ昇格ということですから、この舞台はまさにその直後でした。派手な跳躍などが少ない演目でしたが、演劇的要素も十二分に表現しつくして素晴らしい舞台を作り上げていました。
前の放蕩息子で準主役のダーシー・バッセルが、ここでも一人二役(人手が足りないのか…?)。昨日に続いてアダム・クーパー。ヴィヴィアナ・デュランテの名も。
薄暗いですけどコヴェント・ガーデンでの写真。桟敷席が高くて怖かったです。