見出し画像

デリシャスパーティ♡プリキュアの魅力と私が亡霊になった理由

こんにちは!
月宮灯(つきみやあかり)と申します。

私は、ふたりはプリキュア Splash Star以外の全シリーズを試聴しました。そんな私がもし、一番好きなプリキュアシリーズは?と尋ねられたら、真っ先に「デリシャスパーティ♡プリキュア」!と答えます。現在はもう放送が終了してしまったシリーズですが、私はいまだに好きだ好きだと言い続けています。そうです、デパプリの亡霊なのです。

この記事は、私が、デリシャスパーティ♡プリキュア(通称デパプリ)のことが好きだー!!うおおおおお!と語るだけです。ここで述べられたことは、一個人の意見です。また、特に後半では自分語りを多く含みます。そのようなものが苦手な方は、ブラウザバックすることをお勧めします。


デパプリの魅力

キャラクター

キャラデザ発表当初の感想は、

「え、、、、ちょ、、、まっ、、
かわいすぎない!!!!!???」

でした。

https://natalie.mu/comic/gallery/news/464592/1739638

みてください、このデザインを!
幼さと丸さが残りながらも、メインの対象年齢の子どもたちからすると一歩先を行くお姉さんのような感じ。応援したくなること間違いなしですね。

また、この3人にはそれぞれ、手のひらサイズのかわいいパートナー、エナジー妖精がついています。こちらももう、かわいいが飽和していますね。ぜひ動いているところをみていただきたいです。かわいすぎて満腹になります。(でも、作中の食事描写が凄すぎてあっという間にはらペコってしまうのですが、そのことについては後ほど…)

彼女たちは、思いやりがあってまさしくプリキュアになるのに相応しいのですが、どこか天然っぽいところがあります。そのため、ゆる〜い雰囲気の掛け合いが行われます。これが、最高なんです!心が浄化されます。

以下、メインキャラクターについて語ります。

【キュアプレシャス/和実ゆいちゃん】

デパプリの主人公です。私の推しキュアです。

食べるの大好き中学2年生。マイペースですが、芯が強い子です。食欲は無限大。

ゆるふわな見た目ですが、戦闘ではパワー系です。彼女が殴れば全てが解決します(このギャップが魅力的なんですよね〜)。よく3大パワー系主人公(キュアサマー、キュアスカイ)とネタにされています。

和食がモチーフということもあって、変身時には和風な衣装になるのもすてき!

一般的には、作品を通じて主人公が成長してく様が描かれます。しかし、デパプリでは、むしろ、他のキャラクターの成長を支える精神的な柱として活躍することが多いように感じます。しばしばおばあちゃんの言葉を引用し、作品に締まりをもたらしてくれます。

このように、ある意味完成された主人公ともいえるゆいちゃんですが、特に終盤ではちゃんと成長する要素もあります。私は、ここにとても心を動かされました(後述)。

ちなみに、デパプリは食をテーマにしたプリキュアです。プリキュアで持ち出される食にはどんなイメージがありますか?スイーツやフルーツなど、かわいい系の食品が多いのではないか?そう思っていた時期が私にもありました。

しかし、デパプリの食は、ガチです。おむすび、サンドイッチ、ラーメン、などなど…
ゆいちゃんの好物は生野菜。さらに、ゆいちゃんの机の上には、ある食品が置かれています。普通の人なら、アメや煎餅など、ちょっとしたお菓子を置きがちなところ。ところが、ゆいちゃんが置いているのは…

魚肉ソーセージ!!

流石です。

【コメコメ】

本名は、「コネクトル・モチモチット・フックララ・グリコーゲン・コメックス二世」。狐モチーフのエナジー妖精で、ゆいちゃんのパートナーです。私の推しキャラです。

一生懸命でがんばりやさん。「誰かの役に立ちたい」という想いが強く、その姿には何度も感動しました。

ゆいちゃんが精神的な柱なのに対して、コメコメは従来の主人公のような、成長要素を持ったキャラクターです。コメコメは人間に化けることができるのですが、成長度合いに応じて、化けた後の姿が変化します。赤ちゃんから少女まで、コメコメの成長を眺められます。

このような可愛らしい見た目ですが、ゆいちゃん同様、かなり食べます。特に、食べる時に大きく口を開くのがかわいいです。

【キュアスパイシー/芙羽ここねちゃん】

おしゃれなお嬢様。学校内ではクールビューティな印象をもたれがちですが、実際は人見知りなだけでした。少し天然なところがあり(←これはデパプリキャラ全員に言えることかもしれませんが)、美しさとかわいさを両立させたキャラクターです。

この作品は、デリシャス♡プリキュアではありません。デリシャスパーティ♡プリキュアです。ただ食べるだけではなく、パーティ、つまり、コミュニケーションも一つのテーマになっています(←コロナ禍を受けて制作された作品なので、当時黙食が叫ばれていたことが原因かもしれません。)。そして、ここねちゃんのメイン回では、コミュニケーションがテーマとされることが多いように感じました。

最初は人付き合いが苦手だったものの、作品を通じてシェアする喜びを知っていきます。初期のコミュ障描写に関しては、作成スタッフのコミュ障への解像度が高すぎる!と話題になりました。また、家族と離れて暮らしていることもあり、彼らとのエピソードも心にくるものになっています。

洋食がモチーフなので、変身するとかなり洋風な衣装に。

また、今作のPretty Holic枠でもあります。

【パムパム】

本名は「パートナル・フワフワン・コーバシィヌ・イースト・パムサンド」。犬モチーフのエナジー妖精で、ここねちゃんのパートナーです。

ここねちゃんのことが大好きで、良き理解者のような立ち位置です。コメコメと比較すると、少しお姉さん的な存在。しかし、声の幼さや、トラブルメーカーな部分も含め、何かと、背伸びしている感じがあってかわいいです。

物語の本筋を進めるようなキャラクターでもあります。序盤ではたくさんの解説をありがとうございました。

【キュアヤムヤム/華満らんちゃん】

おしゃべりで明るい子ですが、情熱が溢れるあまり、それが止まらなくなることも。そのことが原因で、周りからは変な子だと思われることもあり、コンプレックスにもなっていました。それについての掘り下げ回もあります。令和っぽくてよい!

登場からまで、かなりの時間がかかってしまったプリキュアでもあります。従来のプリキュアでは、割と早めに、ほぼ毎話誰かを初変身させていました。一説によると、春映画の存在が一因の様です。しかし、デパプリでは、春映画が無くなったこともあり、各キャラクターの初変身の間に、掘り下げ回が数回挟まれています。そのため、もともとヤムヤムへの変身は遅めのはずでした。ここで、デパプリを悲劇が襲います。制作元の東映アニメーションのネットワークが不正アクセスを受け、5週間にわたって放送が休止されました。これが、ちょうどスパイシーの変身からヤムヤムの変身までの間に起こったのです。ただでさえ遅めの変身なのに、余計に遅らされるとは…

さらに、序盤ではよく敵の被害にあうことからも、不遇キャラとしての地位を確立しつつありました。

でも、不遇で終わらないのがらんちゃんの魅力。いや、魅力的だからこそ不遇で終わらなかったのかもしれません。唯一無二のキャラクター性から、今なおたびたび話題に出されるキャラクターになりました。

中華料理モチーフなので、変身すると、歴代でもかなり珍しいチャイナドレス風の衣装に。

【メンメン】

本名は、「メンバーヌ・チュルチュルット・クルクルリン・グルタミンサン・メンドラゴン」。龍モチーフのエナジー妖精で、らんちゃんのパートナーです。

おっとりした性格ですが、ここぞというときに力を発揮してくれます。細かい描写から、らんちゃんのことが大好きなのが伝わってきます。

火を吹くことができますが、戦闘よりも日常生活で生かされることが多い印象。

【キュアフィナーレ/菓彩あまねちゃん】

しっかり者で古風な口調ですが、おばけや絶叫系が苦手だったり兄に甘えていることが言及されていたりと、たまにかわいらしい部分を見せてくれます。追加戦士です。

序盤では、ジェントルーという敵キャラとして登場しました。これは、洗脳されていたのが原因です。洗脳がとけた後は、キュアフィナーレとして前述の3人・3匹たちとともに戦います。ジェントルーだった頃について悩む描写もみられます。

あまねちゃんにはパートナーのエナジー妖精がいない代わりに、パフェのレシピッピというキャラクターがその役割をになっています。

とても真面目な子なのですが、たまに真面目に面白いことをやってのけるところがとてもかわいいです。

デザートモチーフなので、変身後はパフェのような姿になります。

【ローズマリー】

オネエ口調の大人です。プリキュアの協力者的立ち位置です。ゆいちゃんとともに、作中の精神的な柱となっています。めっちゃいい人です。この人にならどんな相談も乗ってもらいたい。

【ブラックペッパー/品田拓海】

ゆいちゃんの幼馴染ですが、学年は拓海くんの方が一つ上。イケメン。クールを装っていますが、その割には感情が表に出やすいです。この年の男子って感じでかわいいですね。

プリキュアではない戦士ブラックペッパーとして、プリキュアとともに戦います。

また、実はゆいちゃんのことが…
(↑あかりはこれに狂わされました)

ストーリー

もちろん、縦軸もとても面白いです。特に、終盤にかけて謎が解き明かされていく感じは激アツでした。しかし、私が注目しているのは日常回。一話一話の満足感が素晴らしいのです。(あと、ここで縦軸について触れながらネタバレを避けられる自信がなかったので縦軸について詳しく述べることは避けます。)

各回で、テーマとなる料理とゆいちゃんのおばあちゃんの言葉があります。前述の通り、この二要素が日常回に締まりをもたらし、満足感の高いものになっているのではないかと考えています。

また、メッセージ性を持ちながらも説教くさくないところも魅力の一つです。キャラクターたちの日常と料理を通じて、密かに諭すかの様にメッセージを匂わせます。そして、おばあちゃんの言葉で締まりをもたらす。一見、パターン化されて変わり映えしないように思えますが、このパターン自体がとても面白く、また、このパターンに当てはまらない日常回も出てきます。

さらに、スパイスのように加えられた恋愛要素も中毒性を増してくれます。拓海君→ゆいちゃん、それを見守るあまねちゃん…
ゆいちゃんにアプローチしようとするも、素直になれない拓海君と、まったく動じないゆいちゃん。いや、この2人の関係はただの恋愛関係という言葉で語れるようなものではないですよ、それを超越しています。

飯テロが過ぎます。お料理の絵が素晴らしい(←絵についての解像度が低すぎてこう表現するしかない…)だけでなく、それを食べるキャラクターの動きや表情も素晴らしいんです!アニメでこんなに食欲をそそられるとは…

加えて、戦闘がめっちゃかっこいいんです!プリキュアがすごいのはもちろん、プリキュア以外の戦士の戦闘作画にも気合が入っています。終盤の、全員終結感のある戦闘は、プリキュアの美術館ができたら絶対に飾るべきです。

亡霊になった理由

【探究プレゼン大会】

デパプリ放送当時、私は地方の高校生でした。ちょうど放送開始前後に、探究学習の課題が出されました。テーマについて調べ、そしてそのことについて校内でプレゼン大会を行うというものでした。

私が選んだテーマは、「女児向けアニメを商業的に分析する」といったものでした。といっても、 ネットで言われているようなことをまとめて、それに加えて今後の予想を付け足しただけの簡素なものでした。この時に、ちょうど新しく始まったデパプリについての話もしました。すると、予想以上にウケて、優勝しちゃいました…!

この時点で、デパプリは私を勝たせてくれたシリーズとして、少し思い入れが生まれました。

【食事への興味】

放送当時、「前まではあまり食べなかったのに、デパプリを観てからうちの子がよく食べるようになりました」という声をよく見かけました。実際、私もイベントで会話することになった保護者の方からそのようなお話を伺ったことがあります。

これは、子供達だけに限った話ではありません。私も、そのような影響を受けた1人です。

デパプリ放送以前は、食に対してあまり関心がありませんでした。「面倒な時間だな〜」とか「人間も光合成ができるようになればいいのに」などと考えていました。また、頻繁に食欲を失うことがあり、よく食事に対して吐き気を催すこともありました(この原因はいまだに不明です。)。

いざ放送が始まってみると、デパプリに登場する食品はとても魅力的で、その回で登場した料理を食べてみたいと思うようになりました。このことを親に伝えると、すんなり承諾してくれました。以降、デパプリ放送期間中の日曜の食事は、作中で出てきた料理を食べることが多くなりました。こうして、食事に関して関心を持つようになり、また、自然と食事に対する楽しさも芽生えてきました。

これ以降は、食事に対して吐き気を催すほどの食欲減衰もなくなり、むしろ、食事が1日の楽しみになりました。「ごはんは笑顔」ですね。

【受験期の楽しみ】

2023年度は高校3年生だったので、ちょうど受験生に当たる年でした。私は、科学者になることを目標としているため、大学受験は一世一代の大勝負と、かなり気合いが入っていました。

徐々に、他のことに使っていた時間を勉強に費やすようになりました。このような状態の中でも、確保した時間があります。それは、食事や睡眠といった日常生活動作と、ニチアサの視聴でした。

ニチアサ視聴をやめるかどうかについてはかなり考えたのですが、週に一度のメンタルリセットがあった方が、むしろ効率的に勉強できるだろうという判断を下しました。たびたび目標との差を突きつけられ、精神的に辛い状態になりやすい受験期だからこそ、ニチアサ視聴で心を落ち着かせる必要があると考えたのです。実際、何度もこの週に一回のメンタルリセットに救われました。

また、前述の通り、この頃の私にとって、食事はとても心踊るものになっていました。娯楽に使える時間は限られたものだったので、絶対に削ることのできない時間を楽しみに変えられたことは、メンタルケアによい影響を与えてくれました。

また、模試や本試で、試験と試験の間のおやつには、Pretty Holicのこんぺいとうを食べていました。前の試験のできがどうであれ、キュアプレシャスを見ながらこんぺいとうを食べ、切り替えて次に臨むということができました。

以上のようなことから、デパプリは受験期の私を大きく支えてくれました。

【デパプリライブ】

上記のようなメンタルケアを行っていたとしても、やはり、精神的に辛い時期がやってきました。10月頃でした。ここまで長期間にわたって戦い続けてきたことや、この頃に度重なる模試と過去問演習で、現実と向き合い続けてきたことにより、かなり苦しい状態が続いていました。9月頃までは順調に学力が伸びていたものの、10月頃になると伸びが停滞し始め、焦りが生まれていました。

いくら勉強しても解決しない。ということで、すこしだけ勉強から離れてみることにしました。デパプリライブのオンライン参戦です。時間を作って、土曜公演を観ました。そこで披露されるステージはどれも素晴らしく、私の心を洗い流してくれるかのようでした。特に印象的だったのは、「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」です。当時ライブ初出演だった後本萌葉さんのステージで、同年代の人がこんなにもキラキラした場所で活躍しているのを観て、私ももう一度がんばる元気をもらいました。そして、必ず第一志望校に合格し、今度は現地でプリキュアライブ(特にドリーミア)を浴びることを誓いました。

【共通テスト】

共通テストは土曜と日曜の2日間にわたって行われました。比較的遅めの時間から始まるため、日曜の朝はプリキュアを観てから会場に向かいました。

この日は、43話。落ち込んだゆいちゃんが、周囲に励まされながら復活していく回でした。周囲のキャラクターから贈られるエールと、立ち上がっていくゆいちゃんの姿は、まるで自分も励まされているかのように感じました。

(共通テストの点数が足りずに第二志望校は足切りになりましたが、この原因は土曜の科目にあると思っているので、悪い流れを断ち切ることができたということで、このデパプリ補給は効果があったのではないかと考えています。)

【上京】

その後、第一志望校に合格し、上京を果たしました。

デパプリは上記のように、私の心を大きく支えてくれました。しかし、私は地方の受験生だったため、グッズ購入やイベント参戦といったことを満足に行うことはできませんでした。もちろん、この時期にデパプリがあったからこそ、このように思い入れの深い作品になったのは確かです。しかし、満足のいくように推せなかったという後悔は私の中に残り続けました。こうして、私はデパプリの亡霊になったのです。

ここから得た教訓は、「推せる時に推せ」です。特にプリキュアについては、1年間で旬が去ってしまいます。これは、プリキュアの良いところでもあるとは思いますが、だからこそ、後悔がないように1年間全力で推すべきだと感じています。

2023年は学業が忙しく、ゆるく推していました。(とは言いつつ、ライブやドリステ、感謝祭には参戦しました。初参戦だったひろプリの主題歌リリースイベントは、特に大切な思い出です。)ひろプリも、とても大切なシリーズになりました。直前期には、何度もひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~を何度も聴きましたし、二次試験が終わって、ホテルの中で観たキュアプリズムの初変身は、人生最高の変身でした。

2024年は、学業にも余裕が生まれたため、全力で推しました。頻繁にイベントに赴き、グッズも購入し、本当に楽しかったです。

Premium LIVE HOUSE Circuit!2024.7.6昼公演では、ステージのかなり前の方に位置取り、生で、至近距離でプリキュアライブを浴びることができました。この回はデパプリ成分が強めで感動のあまり何度も涙を流ました。ついに、ようこそ、お子さま♡ドリーミアを生で摂取することができました。あの日誓った景色を、ついにみることができて、本当に震えました。誕生日が近かったこともあり、最高のプレゼントを受け取った気分でした。

9月にアリオ柏で行われたイベントでは、石井あみさん、後本萌葉さんに上記のエピソードを圧縮してお伝えすることができ、直接感謝を伝えることができました。

以上が、この記事の内容になります。このような長文・駄文を読んでくださった皆様に感謝です。最後は、心のあつあつごはんで締めます。

ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!