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格ゲー中級者を処理する方法

こんにちは。Twitterが年中暖かい格闘ゲーマーの一人まさやんです。

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タイトルからいきなり燃えそうな文字が並んでいますが、ところがどっこい中級者を馬鹿にする内容ではございません。

今回は自分の周りで、
「初心者向けの強くなり方や上級者向けのコアなテクニックの記事は沢山あるが、上級者が中級者をガン処理できる理由の解説は全然見当たらない」
といった声があったので自分の脳内整理も兼ねて作成してみようと思いました。

題材とするゲームは現在進行形でプレイヤーが多く…多い?よね??内容もシンプルでわかりやすいGBVSにて説明します。

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このゲームで中級者というとランクマ基準だと「A~S」くらいですかね?
SS踏める人は上級者で良いんじゃないかと思います。

さて、それではどういった仕組みで上級者が安定して勝ち続けているのか。
色々ありますが、結論から言ってしまいますと

①リスクを抑えた行動
②手癖狩り

はい、殆どこの二つです。

それではまず、

リスクを抑えた行動

から説明しましょう。

中級者ともなると、基本的な読み合いの形や強い技の簡単な押し付け方はある程度理解しています。

例をあげると、

①地上牽制→ジャンプ攻撃→対空待ち→地上牽制
②ガード→投げ→暴れ→暴れ潰し→ガード 

等。
中級者同士の対戦では大半がこれ+αのような大雑把な内容で試合が完結しており、その噛み合わせが良いほうが勝ちます。しかし、これでは勝率は安定しません。

では上級者はこれに対して何をしているか。ズバリ、様子見です。

先程の例①のケースで説明します。キャラはグランを想像してください。
中級者側が5C先端やレギンレイヴで牽制し、対空2Cを狙っている。よくある光景だと思います。この読み合いに付き合うならば、

・5Cやレギンレイヴにジャンプ(大勝)
・対空待ちしている所にダッシュから攻め込む(微勝~勝)
・5Cやレギンレイヴにダッシュしてぶつかる(負~大負)
・対空待ちしているところに飛び込んで落とされる(大負)

等になります。
しかし、このようなハイリスクハイリターンな読み合いに付き合ってしまうと、どうしても大味なやるかやられるかの試合になりがちです。

では上級者はどうしているのかというと。
レギンレイヴを避けたりガードしたり、時には歩いて距離を詰めたりしながら相手を観察し、迂闊な通常技牽制や対空に刺し返しと対空を狙いながら行動を読み取っています。

飛びたい距離で何もしないから飛び待ってるな?とか、
それはどれくらいの時間待っているのかとか、
弾を避けた時やガードした場合はどういうアクションを起こすのか…

何を見てるのか書き出したら本当にキリがないですが、自分の行動に対する様々なリアクションを見ながらこれまでの経験則に基づき、自衛しつつ鼻を効かせています。

そして、ある程度匂いが嗅ぎ取れたところで自分から動くわけですが、
基本的に

リターンがそれなりに見込めてヒット率が高く、リスクの少ない行動

をチョイスします。
例を挙げるならばカタリナの2B先端等はわかりやすいと思います。

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上級者の試合を見ると、立ち回りのほぼ全てがこれだけで構成されてるような内容のものもあります。

GBVSは弾を避けると次弾が撃てるようになるまでに若干のクールタイムがありますので、弾を避けてグランの通常技牽制に気を付けながら2Bを出し、エンチャントランズのコマンドまで仕込んでヒット確認しておきます。すると、

・グランの通常牽制にぶつかった(負)、
・グランの通常牽制をガード(引き分け)
・グランの通常牽制をスカして刺し返した(大勝)
・グランの通常牽制に発生勝ち(大勝)
・こちらの技がガードされた(引き分け)
・飛ばれても対空が間に合う(勝)
・グランが移動しようとしてヒットした(大勝)

こうなります。殆どが勝ちか引き分けですね。
こういったほぼ負けの無い技・行動を軸に立ち回る事により、先程例に挙げた基礎的な弾とジャンプの読み合いをするよりも圧倒的にリスクを抑えながら高確率で引き分け以上を引けるわけです。

今回は弾を撃って待っている状況を例に挙げましたが、他にも自ら攻めに飛び込んでくるのか、走ってくるのか等も見ていますし、それに対する丸い回答も予め用意されています。

このように経験値からくる読みの精度に差があり、リスク管理まで徹底されているため負けの選択肢を引くこと自体が少なく、仮に引いたとしても小ダメージであったり、その後の展開で簡単に立て直されてしまったりします。

上級者が中級者を圧倒している理由の一つがご理解頂けましたでしょうか。

では次に、更に圧倒的に処理するための

手癖狩り

についてお話しましょう。

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こちらは凄く簡単です。皆さん、崇高な読み合い、「ジャンケン」はしたことありますよね?

僕は学生時代、何かをジャンケンで決める際にある時から殆ど勝っていました。
その”ある時”の気づきを綴った必勝メソッドを今回は通常の半額で…と行きたいとこですが、格ゲーマーというごく少人数の界隈、ケチ臭い事は言わず、特別にタダでお教えしようじゃありませんか。

暇なときに色んな奴とジャンケンして相手の最初出した手を覚えておく

これだけです。
加えて、自分はいつもジャンケンの掛け声は必ず自分で出していました。
相手に変なテンポの掛け声をされたり、両手を組んだ謎のおまじない等をされると相手に考える時間を与えてしまい、結果が変わってしまう可能性が高まるからです。

「いつものテンポでいつもの掛け声で」ジャンケンを始めることで、相手に考える事をさせなければ、殆どの人は最初に出す手は同じになります。

文字に書き起こすと実に陰キャ臭い行いでしたが、学生時代は美味しい思いを沢山できました。

ここまで来たら察して頂けたかと思いますが、格闘ゲームにもこれを落とし込めます。

代表的な場面は展開の早いシーン。
例を出すと、唐突な突進系の必殺技を先端ガードさせた後等です。

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ランスロットの唐突なジャンケンポンの合図。
ガードした瞬間から読み合いスタート、前もって予想しておかないと、考える時間はごく僅かしかありません。


心の準備が出来ていない場面において殆どの人は、このような突然発生した読み合いシーンで同じ行動をとりやすいです。

勿論、画面の位置等によっても選択は変わってきますので事象が発生した画面位置もしっかり見ておきます。
ガードさせた後その相手は走るのか、飛ぶのか?それともその場から届く技を振るのか、その場合どんな技を振るのか?

例に挙げた突進技に限らず、これらの情報を試合中の様々なポイントで覚えておき、意図的に再現し先程覚えた相手の手癖に被せます。(あまりにも頻繁に再現しすぎると臭うので、忘れた頃を見計らってやります)

当然、相手が必ず同じ行動をする保証はないのでここでも可能な限りリスクとリターンが釣り合う負けの極力少ない選択を取ります。
(逆転を狙う場合などは一点読み最大リターンを取りに行く場合もありますが)

さて、ここまでの内容をまとめると、
リスクを抑えた行動が前提にあり、
経験値の差で読み勝ちを重ね、
手癖を出させる事により相手を手のひらで踊らせている。

これが、中級者に対して圧倒している人たちの処理と言われるプレイです。

他にも、中級者は択をかけているつもりが両対応の自衛テクニック(ファジー小パン等)を習得されていて中級者は1/2で当たる択と思っていても実は全く機能していなかったり、そもそも読み合いを回すスピードが違ったりと色々細かい要因はあります。

しかし、”処理”と言われるほどの大差がつけられる主な理由はリスクカットの徹底・手癖狩りの2点だと思います。
相手を思い通りに動かし、極力安全に攻撃しているのです。

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…と、言ったところで今回の記事はここまでです。
これを読んだ「上級者に全然勝てる気がしねぇー!!」とお嘆きの中級者の方は自分が気付いていない間に動かされていないか、自分の行っている読み合いはリスクリターンが合っているかを一度確認してみると良いでしょう。

上級者の方も、たまには自分の用意している構築を見直してみるのもいいんじゃないでしょうか。

それでは、twitterが温まった時またお会いしましょう。

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