555の「自由」 ― ドメニコ・スカルラッティの鍵盤ソナタ

 ソナタという語は、カンタータやトッカータといった言葉と並べて検討しなければならない。いずれも動詞から派生した名詞で、カンタータは「歌う(カンターレ)」、トッカータは「鍵盤に触れる(トッカーレ)」、ソナタは「楽器を奏でる(ソナーレ)」に由来する。これらは声楽・鍵盤音楽・器楽のジャンル分けと一致している。

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