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【東大】本郷キャンパスに来たら1日で死にたくなった【本郷のここがクソ】

多くの日本人にとって「東大」とは、よくわからないが何だかすごそうな赤い門のことである。

よくわからないが何だかすごそうな赤い門

その門のあるキャンパスが本郷三丁目にあることはおろか、駒場や弥生にもキャンパスがあることなんか、誰も知らないだろう。東大生なら大学生活のうち少なくとも1年半は駒場キャンパスに通学しなければならないが、「駒場キャンパスに通っています」などと言えば、駒沢大学の学生と勘違いされること請け負いだ。

ともかくお茶の間にとって「東大」とは、本郷キャンパスの赤門が醸し出す何だかすごそうなイメージに他ならないのである。

AIに「東京大学」と生成させても、赤い門が出てくる。

「赤い門のある本郷に通ってないうちは、自分はまだ東大生とは言えないのではないか…」肩身の狭い思いで駒場と寮とを往復していた筆者も、今秋より晴れて本郷キャンパスに通うことになった。

本郷への進学が決まった瞬間、これで胸を張って東大生だと言えることが嬉しくなり、かの赤門を鮮やかに潜り、オリエンタルでファビュラスな雰囲気の中で勉学に励む自分を布団の中で夢想してはなかなか寝付けなかったものだ。

そして、待ちに待った初登校日。


ザッ


よし! 今日から私も東大生だ!








10位 空き教室がない

信じがたいことに本郷では、講義中以外は教室が全て閉鎖されている。講義が早めに終わってもすぐに用務員が鍵を閉めにくるため、空き時間で休憩することすら学生には許されない。好きなだけ教室に侵入できる無法地帯(駒場)と比べると閉塞感がある。

辛いのは昼休みで、駒場時代は空き教室で食事を済ませていた人々は、休憩所を探して当てもなくキャンパスをさまよい続けることになる。ちなみに法文2号館の2番大教室だけは昼休みも空いているが、陽キャたちが集まって飯を食っているので、もしも彼らに耐性がないのならば活用するといい。


9位 観光客が多すぎる

となるともう食堂くらいしか腰を下ろして休める場所がないのだが、そんな食堂はこともあろうに観光客で溢れている。キャンパス構内は園児たちのお散歩コースになっているくらいだから、学外生でも余裕で入り放題なのだ。

グローバル教育を謳うくせに日本語の注意書きしかないので、日本語文化圏外の観光客にはわからないだろう。

学外の利用客の多さゆえに「学内生優先」の時間も設けられてはいるようだが、特に休日などはこの看板の強制力はほとんどゼロに等しい。世界中のミーハーが好奇心ゆえに赤門ラーメンを注文するものの、微妙な顔をして帰ってくる様が想像できる。

ちなみに、昼休みですら休める場所がないのだから、学生たちが空き時間にたむろできる場所は少ない。「本郷はコミュニティが少なすぎて死にたくなる」と知り合いの院生が語っていたことがあるが、確かに本郷の方が顔が死んでいる学生が多い気がする。顔が輝いているのがいたら、それは学生ではなく観光客なので間違えないように。


8位 とにかくだだっ広い

牛久大仏(100m)で広さを表してみた。

上記の通り、本郷には学生のための場所がほとんどないに等しいのだが、それにも関わらずキャンパスは無駄にだだっ広く、駒場キャンパスと比べると1.5倍以上の面積がある。広いくせにどこまで行っても居場所が見つからないので、圧迫感と閉塞感で鬱になりそうだ。


7位 喫煙所が狭い 

駐車場の横の広大な空き地にただポツンと灰皿が置いてあるだけで、壁もないためにしばしば面積が変動する駒場の喫煙所とは違い、本郷の喫煙所はクソ狭い仮設小屋で、4人しか入れないことになっている。

いくら狭いとは言っても10人以上は入れそうなので、私はここを通りがかるたびに「4人まで」に1を書き足して「14人まで」にしたい衝動と闘っている。ただ東大生のくせに注意書きが読めない人もいるのか、心強いことにこのルールはしばしば破られている。


6位 語学ができない

3年生になっても駒場に残って教養をインストールしつける後期教養学部ではカリキュラムに所狭しと語学が埋め込まれているが、それ以外のほとんどの学部では語学が必修に含まれていない。

つまり本郷に進めば、入学時にせっかく選択した第二外国語すら全く身につかずに卒業してしまう確率が格段にupしてしまうのだ。学業的に本当に優秀な人は駒場に残る、と言われる所以がこれである。


5位 ビラ・立て看が禁止

「立て看」や「ビラ」という妖怪が徘徊している駒場とは違い、本郷ではそういったものを立てたり配ったりすることが完全に禁止されている。駒場の空気に馴れた者が本郷に踏み入れてその荘厳さに驚くのはまさにそのためである。駒場時代は怪しすぎるビラに怖気づくこともあったが、なんだかんだ駒場のゴチャゴチャした雰囲気が恋しい。


4位 休み時間が短い

東大では、2年生までのカリキュラムでは90分の授業が主だが、進学以降は全て105分授業になる。授業と授業の間の休み時間はわずか10分だ。

まあそれは駒場に残っても同じことなのだが、先ほども述べたようにバカ広い本郷では移動時間もバカにならず、教室移動は困難を極める。トイレに行く時間すらもらえないのが本郷なのである。


3位 動物が怖い

駒場に負けないくらい豊かな生態系を誇る本郷であるが、危険度は駒場を遥かに上回る。キャンパスを歩けば、カラス襲撃ハザードマップをそこかしこで視認することができる。

駒場にもカラスはいるが、駒場のカラスはおとなしい。前述した通り駒場と比べて本郷はバカなので、本郷のカラスは駒場のカラスより野蛮なのかもしれない。


2位 みんな足が臭い

「電車の中で足が臭いやつがいたら東大生」という箴言がある。これはキャンパスの中にバカみたいに生えている銀杏の木の仕業で、地面に落ちている大量の銀杏の実を東大生たちが踏み潰してしまうことで起こる。

踏み潰された跡

駒場もひどいが、本郷はもっとひどい。「銀杏並木通り」を避けて歩けばいいはずの駒場と違って、本郷では銀杏を踏み潰さずに歩くことなどほぼ不可能に等しい。お気に入りの靴が銀杏臭くなるのが嫌だったら、本郷には履いてこないようにしよう。


1位 そもそも赤門が開いてない

東大の本体と言っても過言ではない赤門ですが、なんと通行できません。

耐震性の問題かなんかで、3年前から完全封鎖されているのである。東大生のくせに赤門を潜ったことがないなんて。赤門を潜れないのでは、もはやどうして東大にきたのかさえもわからない。








どうして……








どうして私はこんなところに……










そうだ、京大に行こう。










文責【馬耳内】

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