10年越しの働き方改革
これまでの人生の中での私のキャリアのピークは
30代後半だったのですが
当時は毎日毎日深夜まで仕事に追われて、身体もボロボロで
写真のような朝焼けをタクシーの車窓から眺めながら
「今の生活は続かねぇよなぁ」とぼんやり感じていました。
30代後半にしてこれだけキツいのに、
業界慣習が変わる気配なんて微塵も感じらず
どこかで辞める決心をするしかないよなぁと。
その後9時~17時で働ける職場をなんとか見つけたものの
会社が倒産したり、その後も最初から任期つきで最長5年で
契約更新しない前提だったりして
どうにもこうにも行き詰まっていました。
それでも社会的補償を得る為に、正社員であることを最優先に
色んな事を飲み込んで勤めることを続けながら
じわじわじわじわ自分と仕事との関係を変えてきたのです。
転居して、家族との付き合い方を変え
介護なども経験し、自身も闘病したり、家を借り直しながら
合間で再婚したり、パートナーが就労不能になったり
色んな状況に合わせて、どんどん仕事も働き方も変わっていきました。
「もう今みたいな働き方はアカン…」と思ってから
かれこれ10年経ってみれば、
「ああ、色々変わったなぁ!
あの頃に比べたら随分人間らしくなって
ようやくなんだか堅気っぽくなってきたなぁ」
とか感じるけれど
それはただ働く時間が短くなるとか、
ちょっと本読んで覚えたノウハウで
明日からパキッと変えれるものでもないんだよなと
というのは強く思うんですね。
だって自分の人生そのものには
こうしたらいいというお手本があるわけでもなく
自分であーこれはダメだった、こっちもダメだったと
傷だらけになったり、穴に落ちてひーひー這い上がってきたりしながら
自分なりの獣道を切り開いていくしかないというか
山道をようやく歩き方わかってきたというか
あれこれやってはみたものの
自分にできないことが多すぎて、この残り少ない手元の武器で
どう人生を歩ききるかということなんですよ。
テレワークに必要な備品を揃えたから
働き方が変わったり、人生が変わるわけじゃなくて
そもそもテレワークでも仕事出してくれるお客さんが居て、
それに応えられる己があって
その上で時間と金の都合がついて、飯の仕度も寝る時間も調整ついて
出来る条件全部揃えるのは結局自分で考えるしかなくて。
自分がどんな風に日々過ごしていきたいか
どんな暮らしをしたいかは
誰も答えを用意はしてくれないんで
結局人生どうしたいかが
働き方改革の一番の礎かもしれないよねぇなんて思うのでした。
そう考えると私のしたことは
働き方というより、生き方改革だったのかもしれない。
今もまぁ全然未完成ではあるんですけど、
なにより自分の望みを手放さなかった自分を褒めてやりたい(笑)。
社会的評価は高くないけど、自分が望んでいた生活には大分近づいてきた。
それは間違いない。
そういう今を実現できているのも
今のグロースエンジンに拾ってもらえたというのが非常に大きくて。
社長に感謝が絶えません。
一般的な会社員にはない大変さはありますが、
この環境がなかったら、今はないもんなぁと。
入った?時にはこんなに長く続くとも思ってなかったのですが
まぁまぁ社内では古狸になりました。
そんなこと言って、このコロナの渦中なので
来月クビになったらどうしようという感じではありますが(笑)
目の前の一個一個の仕事を一生懸命やってくしかないよなー
というなんのひねりもない結論に帰着するのではありますが。
皆さん、働き方改革は進んでいますか?