土壌診断やってみました🧑🌾
本年から、父と経営権を交代してまず取り掛かったことが土壌診断です。
土壌診断て?
今までは経験と勘に頼って畑ごとの肥料配分をしていました。
しかし、2年間の収穫実績データを見たときに、同じ肥料を入れているのにそれぞれの畑で収穫量が大きく違う結果に><
土壌診断は良く健康診断に例えられますが、まさにそのとおりで、それぞれの畑を患者に例えた時に、
この2年間はすべての患者さんに対して総合風邪薬を与えていたようなもので、各患者さんの問診もせずに見た目だけで病状を判断している状況でした。
これだと適切な処方箋をして、悪いところを治すことができません。
まず患者さんを診断(土壌診断)して適切な処方箋(施肥設計)を渡して実行し、経過を見ていくということに挑戦しようと考えました。
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土壌診断と施肥設計はどちらも欠かせない
土壌診断にも様々なサービスがあって、JAのサービスや普及センターを利用したり民間の企業さんでもサービス提供している会社があります。
重要視したのは、農業の専門教育を受けていない自分でも利用しやすくコストが高すぎないものという点です。
化学的な分析結果をわかりやすくしてくれるのはもちろん、土壌診断は毎年行って土壌がどう変化していくのかを観察していきたいので、高すぎるコストは継続性がないと考えたからです。
土壌診断は土壌の化学性、物理性、生物性を診断しますが主な土壌診断サービスは化学性のみで、各成分の数値のみ示されても、じゃあそれをもとにどう肥料の設計をすればいいの??
となってしまいました><
そうなんです。。土壌診断したあとの施肥設計が難しいんです。
そして、土壌診断は施肥設計しないと無意味だと思います。
病院に行って診察されて悪いところを教えてもらったのに薬をもらわずに帰ることと同義だからです。
ソイルマンとの出会い
いろんな土壌診断や、サービスを探していく中で理想的なサービスに出会いました。それが、大分にあるみらい蔵さんが提供されているソイルマンというサービスです。
土壌診断からの施肥設計が簡単にでき、コストも適切、相談もできる!
自分のような新米農家に最適なサービスでした。
https://mirai-zou.co.jp/fertilization/index.html
上記のサイトを見て貰えばわかる通り、化学性だけではなく物理性までもわかりやすく確認することができ、各圃場を点数で表示してくれます。
そして、土壌診断結果を用いて肥料設計を視覚的(メーターを適正値に合わせる)に行えるようにしてくれています。
土壌の状態を視覚的に確認することができ、すごく参考になりました。
土壌診断で見えてきた課題
今回うちの全圃場を土壌診断して課題が見えてきました。
①有機物が分解されていない→微生物が少ない(ほぼいない)
②マグネシウム(苦土)等必要な要素の欠乏→不足している成分を補わないといけない
他にも排水(物理性)の改善などありますが、まずは上記2点を改善したいと思います。
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①の微生物については、さつまいもの栽培のやり方で土壌消毒といって、土の中の菌やセンチュウというさつまいもに危害を加える生物を殺虫するという工程があるのですが、その工程で有害な微生物だけでなく他の有用な微生物も殺してしまっていました。。
これを改善するために、今年からは土壌消毒をやめます。まず安全安心な作物作りをするためにいままでの土壌消毒をしないことにしました。
その代わりに良質な堆肥を投入し、微生物を増やしていきます。
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②の欠乏している成分については、予算の中で可能な限り改善できるように計画を立てました。
いままで土壌診断をせずに、前年の量と収穫量を照らし合わせて肥料設計をしていましたが、それがどれだけ無謀だったか身にしみました。
コンパスなしで航海しているようなものでした。。。
今年どんな芋がこの畑でできるのか!!いまから楽しみです🔥🔥🔥
結果をお楽しみに!!(1年後になります。。)
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