M★A★S★H マッシュ【英語を覚える】
🎬映画について
ひたすら軍医が無能な上司に正論で楯突きながら悪ふざけをカマし続ける映画。
オムニバスのような構成で小話が延々続く感じ。
直接的に戦争シーンや反戦メッセージがあるわけでもない。
(朝鮮戦争時代が舞台らしいが、あえて明確にせず、公開当時も起きていたベトナム戦争がモデルになっている。)
そんなこんなで、いやな上司のセックスの音声を動画に流したり、嫌いな女の同僚のアソコの毛を当てっこするためにテントに細工したり、他の部隊とアメフト対決してる際に麻酔を打ち込んで軍医ならではのイカサマしたり、あれ…?戦争が出てこない!
なんて言いましたが随所に怪我人の手術シーンがナマナマしく入るわけです。それが結構痛々しい。つまり戦争の現実に向き合いながらも悪ふざけを通して強く生きている。
監督はロバート・アルトマン。
インディペンデントの父と言われているらしい。(知らなかった)
というか、この人、ロビン・ウィリアムズのポパイの監督の人か。
それも知ってるだけで見てないんだけど。
実際に撮影もアナーキーなエピソードが多く、コメンタリーによれば、まずプロパガンダ的な戦争映画を20世紀FOXで作られ続けていた中で、FOXの上層部の目を盗んで作ったらしい。
スタジオではなく外での撮影をすれば”バレなかった”らしい。
最終的にバレてピンチだったらしい。
また監督もアドリブを奨励し、出演者も「台本を見たのは1〜2回だったと思う。」という始末。
当然、脚本家も激怒。
ところが脚本部門のみでアカデミー賞を獲得する結果に。
脚本があるからこそ、アドリブをカマせたのかもしれない。
他にも、ホット・リップス役のサリー・ケラーマンがヌードシーン見せたがらず、すぐに裸を隠すため、監督自身が裸になって驚かすことで、時間を稼いだとか。すごいね…。
他の映画も観たくなるくらい面白かったです。
この映画を見て感じたことは、『ひどい状況だからこそ笑ってやろうじゃないか。』という精神は生きるうえでの強い原動力なんだと感じた。
主人公たちも悪ふざけばかりしてるけども、"人の命を救う"みたいのは根幹に持っていて、そのためなら上司にも楯突くことも恐れていない。
人が訳もなく死んでいく戦争という頭がおかしくなりそうな場所で、ふざけることで強く生きる姿はかっこいいんだな。
圧力に屈せず、楽しく強く生きることこそが一番の権力への反抗なんだと教えてくれる。
ちなみに初めて”Fuck”という言葉を使ったメジャー映画らしいが、どのセリフかは分からなかった。
📖今日覚えた単語・文法
今日は好きなシーンを二つから。
シーン ①
軍国主義のホット・リップスがホークアイに激怒し、ホークアイに向かって怒鳴り散らすシーン。他のキャラが返しを入れるのですが最高に戦争を皮肉ったシーンになっている。
🔸英文:
『I wonder how such a degenerate could have reached a position of responsibility in the army.』
『He was drafted.』
🔹字幕:
『あなたみたいな最低人間がどうして軍医に』
『徴兵です』
🔸単語・文法:
■ wonder→驚き
■ degenerate→堕落する、退廃するとか、ここでは堕落者
■ could have→到達した
■ reached→到達した
■ position of responsibility→責任ある位置
■ drafted→ここでは"徴兵"を意味。draftも徴兵。
🔹直訳したらこんな感じ?
『私は驚いている。どのようにして、あのような堕落者が軍で責任ある位置になれたの?』
『彼は徴兵で、きてます』
シーン ②
🔸英文:
Please remove all pictures, postcards, nude calendars, etcetera from the walls so that our rooms may look clean and orderly.
That is all.
🔹字幕:
各人 室内整理を心がけヌードカレンダーは外すこと
🔸単語・文法:
■ remove→取り除く
■ etcetera →など
■ orderly→整理された
■ That is all→以上です。
🔹直訳したらこんな感じ?
全て取り除き。写真、ポストカード、ヌードカレンダ、ーなど壁にあるものを綺麗にして、そして整頓されたような部屋にしてください。
以上です。
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以上でございます。
お付き合いいただきありがとうございました!
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