GroundbreakinG 2021ジャケット制作秘話
こんにちは、GroundbreakinGスタッフのLandscaperです。
今回は2022/4/17にリリースしたGroundbreakinG 2021 BOFXVII COMPILATION ALBUMのアルバムジャケット制作話をしようと思います。
アルバムリリースからもうかれこれ半年経とうとしていますが、こういった機会もなかなかないと思うのでnoteで書いてみました。
長文になると思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです!
前置きはここまでとして本題に入ります。まず始めにジャケット制作に関しての制作フローを
アルバムビジュアルのテーマ決定
告知ツイートの動画作成
アルバムジャケットのビジュアル作成
アルバムジャケット:制作
アルバムジャケット: 修正→完成
と5つに分けてそれぞれ紹介していきます。
ちなみに制作フローは年ごとに変わりますが、概ね今回の記事の流れがベースになっています。
1.アルバムビジュアルテーマ決定
GroundbreakinG(以下:GdbG)のアルバムジャケットにはそれぞれテーマがあります。前回のGdbG2020では架空のテレビ番組、前々回の2019では東京オリンピックのピクトイメージ+インクでした。
今回もアルバムのテーマを決めていく訳なんですが、この回のTHE BMS OF FIGHTERS XVIIのテーマが「RETROFUTURE」ということもあり、週次で行っているGroundbreakinGの定例会で「ディストピア飯」とかいいんじゃないかというのがまず挙がりました。
※ディストピア飯 参考サイト
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1709/05/news052.html
ディストピア飯を参考にそこからさらにブラッシュアップしていく過程で、viviさんの方から「3Dでおいしくなさそうだけどたべられそうなもの」という案が挙がり、参考のビジュアルをいくつか挙げてもらいました。
2.告知ツイートの動画作成
次に告知ツイートの動画作成に入るのですが、先ほど出てきた「3Dでおいしくなさそうだけどたべられそうなもの」という案を元に、アルバムの告知用のデザインを考えていきます。
この段階ではまだアルバムビジュアルではなく、それにつながる様なテーマの動画を作成していきました。
それがこちらです。
この動画は「饅頭らしきもの→インク→ゼリーらしきもの→おかしみたいなもの」という展開なんですが、インクの映像(フリー素材)以外はBlenderという3Dソフトで作成し、それをAfter Effectsで編集して作成しました。
この動画作成で苦労した点は、当時Blenderを使いはじめたばかりだったので3D素材とモーションをつけるのに苦労した点です。
完成した後はスタッフ内で確認し、気になった点を修正して動画の作成が完了です。
挙がってきた案が割とお菓子が多かったので食べられそうで食べらなさそうなお菓子を作ろうと思って作った気がしますが、今思うとインクの部分は何で入れたんだろう…(笑)
3.アルバムジャケットのビジュアル作成
次はいよいよアルバムジャケットのビジュアル作成です。
先ほどの告知ツイートから本格的に詰め、ビジュアルを制作します。
告知ツイートの時と同様にviviさんとLandscaper(以下:私)の方でブラッシュアップして内容を詰めた結果、以下の様なイメージに固まりました。
上図のように割とお菓子をイメージしたものが多かったのと、そこに以前挙がった「3Dでおいしくなさそうだけどたべられそうなもの」というキーワードを加味して、私の方でBlenderで制作した最初の案がこちら
今みると3Dモデルラフの一番左はともかく、残りの2つはまぁラフではあるんですけど完全に元からあるオブジェクトちょっと改変しただけにしか見えないんですよね(苦笑)
viviさんがイメージしている方向性としては合っているとの事で、このテイストで数を7〜8ぐらい作成して欲しいという要望を受けました。ここからさらに追加してできたものがこちらになります。ちなみに3Dモデルラフ2は自分の中でボツになりました…(せっかく作ったんだけどテイストに合わなかった気がしたので)。
アルバムジャケット作成の前にGdbGのメイン行事であるオンライン&オフラインリリースイベント(オフラインは約5年振り)の開催もあって、まずはそちらの告知の画像を作成をしていきます。
viviさんの方にデザインをお願いしましたが、とてもいい感じに出来ています!
アルバムジャケットの方は一旦完成したのですが、実はこの後に少しだけ修正しました。ちなみに修正の内容はこちらで
この内容を修正したものがこちら
作った私がいうのもアレですが、食べられそうで食べられなさそうなものができましたねw
何回か工程を重ね、これで正式にアルバムのビジュアルは完成しました。
4.アルバムジャケット:制作
ビジュアルが完成したところで、いよいよジャケットの作成に入ります。
この時アルバムは収録曲とディスク分けが既に終わっていて、これらのオブジェクトをそれぞれディスクのイメージに合う様に割り振っていくことにしました。まずは私の方でデザインを制作しました。
ハッシュタグはジャンルとそれに関連するキーワードを遊び心として入れています。
デザインのイメージはお菓子なので、おしゃれな感じで入れたいなぁと思い、インスタを意識して作成しました。(制作ツールはAdobe XDを使用)
ちなみに現アルバムに入ってるディスクのサブタイトルはこの段階ではまだ入っておらず、次の段階で入れることになります。
5.アルバムジャケット: 修正→完成
アルバムジャケットが完成した後、スタッフ内でディスクのサブタイトルを決めました。そしてviviさんの方で
・メインビジュアルは、音ゲーのような画面構成
・各ジャケットは、お菓子のパッケージ ・ジャケット中央の英字は、ディスク名を入れる想定(この段階ではダミー)
という2点のコンセプトを以前のデザインに反映させたものがこちらです。
とてもいい感じに仕上がっているのですが、この後また私の方でディスクタイトルを反映し、若干のフォント変更+レイアウト調整をしました。フォントは初回のデザインから意識してたインスタっぽいおしゃれさがほしいなぁと思って、こちらのデザインになりました。
段々アルバムのビジュアルに近づいてきましたね!
この後viviさんの方で最終調整してできたものが、現ジャケットのデザインになります👏
ようやくこちらでアルバムジャケットの完成になります!
最後に私の感想なんですけど、Blenderを使った3Dモデルでのデザインは初めてで、色々苦労した面もありました。だけど、いつかGdbGのジャケット制作に携わりたいと思っていたのが叶ったのと、viviさんといい感じにブラッシュアップして合作出来たのが良かったです!
思った以上の長文だと思いますので、最後まで読んでいただいたお礼というのもアレですが、GdbG2021のジャケットに使用された3Dモデルファイルのサンプル版をアップしました。よかったらどうぞ!
ちなみに著作権は私Landscaperにあり、再配布又、再販売、悪い事につかうのはダメですが加工したり改変したりするのは大丈夫です🙆♀
これがきっかけで3D制作が何かしらの役に立てるととても嬉しいです!
改めて、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
担当ライター:Landscaper(@NEO_Landscaper)