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曖昧模糊

気まずくなってしまった。今まで良好な関係だったのが、一つの出来事により疎遠な関係になってしまいそうだ。note のリハビリを含め、文章表現に拘ることなく書いていこうと思う。また、文章を書くモチベーションが負の出来事であることが証明された。そのような事態は人を動かすということだ。

インターネットで知り合った人がいる。友人といってもいいのだろうか、現在 Twitter のフォロー・フォロワー関係( FF 内)にある。その人とはゲーム仲間である。初めて言葉を交わしたのは数年前、そして最近仲が良くなっていた。彼はゲームのプレイが上手で、リーダーボード(ランキング)でトップに近い存在だ。そんな彼と、ここ 2 週間ほど会話しながらゲームをしていた。1 対 1 ではなく、他の人を混ぜてグループで話している。

僕らが遊ぶゲームは何でもできる。建築、生活、アスレチック、開発……。無限にある遊び方の中で、僕は戦闘を好んでいる。物騒だと言われても反論できない。いわゆる FPS、TPS の類だ。対人戦だから、相手には最大の敬意を払うのは当然で、試合後には「gg」( good game、いい試合だった)と言葉を交わす。

今日遊んだのは、戦闘の中でも PUGS( PickUp GroupS)といわれる 5 対5 のゲームだった。PUGS は、ランダムで選ばれた 2 人のリーダーが他の人を好みで選んでいき、それで出来上がったチームで戦う方法である。

何回か試合をしていくうちに、僕がリーダーになった。PUGS を始めて数日、まだ不慣れだった。具体的に言えば、戦い方のほか、人選びだ。

僕はここで悩んでしまった。今いるメンバーはみんな強かった。ただ、PUGS やマップ(地形・戦法等)に精通している者とそうでない者がいた。僕はこの違いに気づけなかった。よく知っている人を優先的に pick していったら、チームメイトに怒られた。強く叱られた。

あさひ(筆者)を責めるわけではないと前置きした上で、どうして PUGS が強い人を指名しなかったのか、と言われた。僕は頭が真っ白になった。試験のときより緊張した。

これじゃあ勝てないじゃん。

そうだ。彼は別のゲームモードではトップなのだ。頂点に立つ者として、敗北は屈辱に違いない。戦績を汚したくないのもあっただろう。苛立ちが僕にぶつかったとき、僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。謝ろうとしたが、ごめんなさいとチャットで打つことにためらった。

彼はこの試合を辞退したいと言ったが、結局最後までプレイしてくれた。もちろん負けた。試合後の感想戦では、相手チームが僕らに配慮してゲームを進めていたと告白してくれた。

僕はがっかりしていた。何で配慮できなかったのだろう。僕はマイクがないから、他人の声の指示で動かねばならない。いつものメンバーだったとはいえ、恐怖で声が鮮明に聞こえず、震えていた。泣きそうだった。

彼には後でまた怒られると思った。

次の試合、彼とは別のチームになった。彼はラグくなっていた。ラグいとは、インターネット回線の不調、地理的問題で起きる通信不良である。マップを移動する際にテレポートしたように他人から見えるため、接近戦のときには理不尽な結果になることがある。試合後、彼「が」怒られた。

今日はやめてくれ、と遠回しに言われていた。彼は素直にお疲れさまでしたと通話から出ていった。いつもの「楽しかったです」を言わずに。

その後、彼の Twitter を見ると、PUGS をもうやりたくないと受け取れる内容のツイートをしていた。理由は「色々あったから」だそうだ。色々、ということは原因が 2 つ以上ある。1 つがラグだとすれば、もう 1 つは私のチームチョイスということになる。悲しかった。

いつもは午前 2 時くらいまで活発に活動しているのに、今日はもう動きがない。あのツイートを最後に、ゲームをやめてしまうのではないかと思った。そして、僕は今後どうすればよいのか分からない。僕のミスで不利益を背負ったのだから、その敗戦処理にモゴモゴしているまま、二人の関係が引き裂かれる気がするのだ。

あいつとずっとゲームしていたい。だけれど、僕からは謝れない。謝って反応がなかったら終わりだと思う。明日がどうなるのか、不安になりながらベッドに潜ることになる。

気まずい。病気の流行もあって、少し鬱気味な毎日である。