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セーブしながら生きる

 今日の模試は良かったのか悪かったのかは分からない。ただ、僕が模試を受けたのは確かだ。できた教科とでかなかった教科があって、明日公表される解説に則って自己採点をしていく。

 できたか、できなかったかは本人の行き先にもよる。高校を卒業したらすぐに就職する人ならもはや関係ない。同じ点数でも高かったり低かったりするということだ。

 僕の場合は、全体的に「できなかった」。志望校と学力がマッチしていない。原因は、ただ勉強していないからだ。やれば伸びるし、やらなければ伸びない。大体の「できない」人はこのタイプだろう。続ける才能がほしかった。

 ただ、つまずくのが早かった人はそうではないらしい。数学が好例だが、数学そのものを理解しないで、ただ四則演算(もしくは、センターの穴埋めを数当てゲームとしてみている)している人がいるらしい。どうして 9 と 2 を足したら 11 になるのかはわからないが、前にもでてきたからそれを写そう、ということか。

 幸いにして僕は高校生で「つまずけた」。だから今勉強すれば伸びるだろう。いや、本当に成長するかは分からないが。

 言い訳がましいが、僕は本気を出したことがない。よくある言い訳だが、何だか自分の限界を知るのが怖くて、いつもセーブしながら生きているつもりだ。だから勉強が「できない」、「しない」のかもしれない。成長すると失うものがあるから、今よりも良い状態になるとはいってもそれは現在の上位互換ではないのだ。ポケモンGO みたいに、進化するとわざが変わるということ。

 失うものは多いが、その分メリットも多い。今よりも賢くなるということだから、世界がきっと、変わって見えるはずだ。自分に余裕ができて、人づきあいも良くなる気がする。そんな妄想をしながら、あと数時間後に出る解答を待ち遠しく待っている。