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眼鏡を新調した

 青色のケースに入った二つのレンズとフレームを受け取った。お店の鏡で自分の目を見つめる。かなり小さくなったと感じた上に、フレームは太枠のほうが似合っているのかなと変に思い始めた。

 僕はかなり視力が低い。先日の検査で教えてもらったのだが、片目で 0.02 ~ 0.05 程度だそうだ。これは視力検査で、一番大きい文字がかろうじて見えるかどうかのラインである。目を細めてその場をしのげる程度ではあるが、日常生活は困難に近いだろう。こうやって文章を快適に打てているのも、眼鏡があるからだ。

 眼鏡をつけたら裸眼のときの状態と完全に一致するとは限らない。眼鏡をかけると遠近感が変わる。遠くのものが少し近くに見えたり、視界の端が魚眼のように曲がって見える。階段を使うと転びそうになり、よけられると思っていた本棚にぶつかる。慣れるまでの 3 日間ほどが早く過ぎてほしいものだ。

 視力補正した結果、視力は 0.8 ほどになった。これは、僕が小学 1 年生のときの裸眼の視力と同じである。そこまで見えてなかったんだなと思う。

 僕が視力が低いのは、おそらく母譲りの遺伝だろう。店長曰く、僕と母の近視と乱視の傾向が似ているらしい。もし子どもができるとするなら、この遺伝子は僕でストップさせてあげたいな。

 視力って、どこまで下がるのか。もう下がり切っている気がする。眼鏡の度も年々増えてきて、レンズを薄くするために追加料金も払わなければならなくなった。しかも、兄弟のうち 3 人が一斉に眼鏡をかったから合計で金額は 10 万円を超したらしい。一瞬その数字を疑ったし、白目になりそうだった。親には大変感謝している。