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記録を観る

 昨日は「写真が嫌だ」と捉えかねない内容のノートを投稿したが、僕は記録を残すのはじつは好きで、小学生のときに書いた日記帳や絵は大事にとってある。暇な時に見るのも楽しいが、当時の思考や社会の様子が伺える貴重な資料になるのが、僕が記録をとる理由の一つだ。

 このノートも、将来「僕が高校 3 年生の時に書いた」文章として振り返ることができるだろう。また note のみならず、ブログにも同じことが言える。最近の検索トップに現れる「ブログ」は広告がベタベタ貼ってある商業的なサイトが多いが、ここでは 2000 年代に流行した個人ブログのことを指すことにする。

 僕のハンドルネームをいくつか使って、ライブドアやアメーバにブログを書いたことがある。ただ、こういった日記ではなくて、当時ハマっていたゲームについて薄っぺらい記事を延々と書いていた。ランキングサイトにも複数登録したかいがあって、確か 1 日数百~千 PV ほどのサイトにまでなった。

 当時といってもまだ中学生の時だから、今以上に語彙はなかったし、相変わらず表現がくどい。しかもオリジナルの内容とは言い難く、マイナーなまとめ wiki から表現をちょっと変えて再編集したものが多かった。

 だからコメントにも「ゴミ記事」と書かれたり、評価も星 1 をつけられたこともあった。メンタルが弱い僕はコメントを削除する前に、ブログを削除した。

 まだ中学生には早かったのだ。親にはネットで書き込みをするな(ずっと ROM ってろ)と言われた理由が分かった気がした。僕は、ネットでは温厚で女性風な性格を装っていたので争い事はほぼ起こらなかったが、途中でその人格作りにも己のバカさを感じた。

 「相互リンクしませんか?」というフレーズが懐かしく感じる。昔のどこのブログにもこのリンク欄があったものだが、最近はあまり見なくなった。連絡を取るのはメールではなく、Twitter のダイレクトメールだ。インターネットの使用層のニーズに沿って、時代は変わっていったのだなと思った。 

 そんな個人サイトでも、まだ生き残りがいる。僕が最近よく見ているのが「ちゆ12歳」というサイトだ。内容はそれなりなので詳細は各自で調べてほしいが、昔の良い風習を残しながらもバーチャルユーチューバーとして現役活動しているバーチャル芸歴 17 年の 12 歳だ。もう一度言うが 12 歳だ。誰がどう言おうとも。

 一般的に、昔流行ったものに現代の若者が触れることは少ないが、僕はそのちゆ12歳氏にひと目で好感をもった。他の人と共通の話をあまり共有できていなかったが、今回このような共感できるサイトを見つけられて本当に嬉しい。

 かなり脱線したが、こうやって他人の記録を見ることで僕がまだ泣いてばかりいた頃の様子をすることができる。教えてもらったからには、今度は誰かに教えてあげたいと思う。