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ネガティブまつり

 最近食欲が減った。目の前に肉があっても太りそうだし、食べる前から拒否してしまう。前まで好きだったものも、特別食べたいという願望を持たなくなった。ダイエットしているわけではないけど、あまり食べたくないし、あまり人と話したくもない。

 だいたい、意思疎通ができない。友達と会話しても三球目攻撃でおしまい。大きな声で話してくれるのに何度も聞き直してしまう。会話ってなんだろう。キャッチボールの感覚がわからない。

 感情が前にでないからだろうか。常に笑っていたり、表情が七変化の人って疲れないのかな。少し喋って、笑っただけでクタクタなのに、いつも休み時間に人と話していられるのは本当に才能だと思う。話題もよく見つかるよね。

 あと、時間があるたびにおでこを触るようになった。ニキビではなく、体温だ。寒気がときどきするから、自分の手をあててみる。最初は熱く感じるけど、次第に手の方へ熱が伝導していく。ただの冷え性だった。

 家に戻り、すぐベッドに潜って考える。僕は誰かに癒やされたいのか、誰とも会いたくないのか。疲れているのがただ事実で、この答えは本人でもわからない。寝ようと思っても生活音や弟が騒ぐ声がボールのように顔に当たる。疲労が溜まると、なんでもネガティブに感じてしまう。

 今日は休もうと思ったら終わりだ。そのまま惰性で過ごして、良い時間に日記と絵もどきを記しそのまま寝る。職業は学生なのに、本当に学生しているのだろうか?恋愛とは全く関係ないし、青春ってなんだろう。

 病み期というやつかもしれない。気分をみんな害すからあまり言いたくないんだけど、どうもこの世界の悪いところが強調されて五感に伝わってくる。ところで、硫化水素と銀杏をぐちゃぐちゃに踏み潰したのってどっちのほうが臭うのか。通学路にあって、しかも雪に混じっていて本当に迷惑だ。秋に落ちたのが冬に冷凍されて、春に出てくることもよくある話だ。

 この状況、どうすればいいんだろう。