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通報するぞ!

 都会の方ではなんだか大きな祭典が開かれているらしい。近くに住むは何も感じないのかもしれないが、遠方から来る人は数万円の交通費がかかっている。自分の目当てのもののために、どこまでもついていく姿はとても頼もしい。

 それで、数量限定のものがある。全てが企業ではないため、大量作成ができないものが存在する。それを買い占めて、高値で売りつけようとする人達がいる。転売ヤーと呼ばれる転売屋。メルカリで「C97」と検索すると、百件以上のグッズが表示された。値段はキリやゾロが多い。

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注:一番左上のコミケのリストバンドは、いわゆる入場券です。本来事前販売で 500 円、当日 1000 円程度で購入できます、ソースはこちら)
 また同人グッズの値段は 500 円単位(女性向けは 100 円単位)が多いとされています。相場は男性向けフルカラー本が 500 円、新譜セット( 5 点ほどのグッズや本の詰め合わせ)が 1500 円、抱き枕が 12000 円程度でしょうか。

 また、Twitter のトレンドを見てみると、その異常値をつける人からは買わないでくれと注意勧告がされていた。きちんと正規の方法で買ってくれ、対策をするから、と。

 転売は嵐のコンサートのチケットなどで話題に上がる。転売の何がまずいかというと、第一に本当に欲しい人に配られないということ、第二に物品提供者が損をしたと感じることだ。

 前者はあってはならない。せっかくの楽しみを誰かの金儲けに利用されると怒るに違いない。そんな人々の感情を簡単に裏切る人は人間なのだろうか。後者はしばしば転売屋の主張に使われる。運営は損をしていないけど、全体としてはそれでいいのかよく考えてほしい。

 もちろん、オークションや中古品を悪く思ってはいない。僕は転売の良さは認めつつも、今回については納得がいかないので通報しまくることにした。

 同人というのは作者と読者の距離が近いものだ。誰かが誰かに伝えるために作ったものを第三者の金儲けにするのは断じて許すことはできない。

 そもそも既存のキャラクターグッズを販売すること自体がグレーだ。ほぼアウトなのかもしれないが、その効果も大きいのか大半は見て見ぬ振りをしてなんとか成り立っている。もしこのような版権物の転売が相次いだ場合、企業としては二次創作を禁止せざるを得ないだろう。

 最大規模の市場といえども、とても不安定である。目の前の金だけ見えて、他人のことは全く気にしないような悪い子は焙煎してしまいたい。そういう奴らを出汁にするのも同人の域である。たぶん。僕もコミケに行ったことはないですし、いろいろ想像して書き殴ったまでです。