見出し画像

【新メンバー紹介⑦】工学研究科 修士2年 西浦聡志

先月からGCSメンバーとして活動している工学研究科修士2年の西浦聡志です!
来年の3月までと短い期間ですがGCSメンバーとして精一杯活動します!
修士課程での留学、工学関連での留学に興味のある方などは特にご一読ください!興味ない方もぜひご一読してください!頑張って書いたので!


自己紹介


はにわ人形とわたし

名前: 西浦 聡志 (にしうら さとし)
所属: 工学研究科 航空宇宙工学専攻 修士課程 2年
留学先: パデュー大学(アメリカ・インディアナ州)
留学期間: 修士1年8月から修士2年5月(約10ヶ月間)
留学先での学習内容: ロケットやジェットエンジンの実践的知識、数値流体力学など
他の留学経験: 学部1年次に行ったSAP(Study Abroad Program)カナダ・トロント、約1ヶ月
趣味: 旅行、ドライブ

今年の5月までアメリカに居たので「この間までアメリカに居ました!」と自己紹介しようと思ったのですが、気づけば二月が経ち、あんまりこないだという感じもしなくなってきました。
気持ちだけは昨日までアメリカに居た気分で、みなさんに留学の楽しさを伝えていけたらと思います!

どうして留学?

留学行く人って(ほぼ)必ずなにかしら理由をもって留学に行くんです。
だって留学ってどうしてもお金かかるし、一年とか行く場合留年を避けるのも大変だし、誰も知り合いいない、もろもろの文化も違う場所に、なんとなくで行ける人はまあいないです。
ただ勘違いしてほしくないのは、最初の留学行きたい、という気持ちの出発点は「なんとなく留学行ってみたいな~かっこいいし」で全然、全く、完全に、問題ないということです。私も「なんかアメリカいってみてぇ~行って友達に自慢してぇ~」が一年留学行ったきっかけです。
でも、それが自分のお金であれ、親のお金であれ、あるいは奨学金など企業や国のお金であれ、多額のお金を必要とする以上はなんとなく以上の論理的理由付けを必要とする、ということで。
後付けでいいんです、理由なんて。適当に理由こねくり回して大人を納得させられるだけの理由を考えていくという過程が大事で、そうして出来上がった理由が気づけばこんだけのお金と時間と労力を割くに値するだけの理由になってたりするんです。

じゃあ私の付けた理由はなんだったかというと「博士課程留学を見据え、航空宇宙工学分野で世界一の環境であるアメリカのトップ校へ交換留学を行う」というものでした。
長くてよくわかんねーよ!って聞こえてきたのでもうちょっと情報を付け足します。
もともと、私は学部3年次から次世代の航空機/宇宙機に搭載することを目指した、極超音速(音速の5倍以上)で動作可能なエンジンの研究を東北大学で行ってきました。(専門的にはスクラムジェットエンジンと言います。詳しく知りたい人は私に面談を申し込むかググるのだ!)
この技術の研究を行っているのは日本だと(東北大学を含めた)本当にわずかな大学のみで、大学の外でもJAXAと本当に一部の企業に限られます。
一方アメリカではたくさんの大学や研究機関、航空宇宙系の企業、あるいはスタートアップ企業などでもこの分野で研究開発を行っています。
じゃあ将来はアメリカで研究しよ!と私は考えたわけです。
アメリカで研究職を得たい!
→ならアメリカで博士課程行った方がいいよな
→いきなり行くの怖いな
→とりあえず交換留学して自分の適性とか実際の博士課程の環境チェックしよ
という順番でアメリカへの留学を決めました。
まあ実際にこのように考えるようになるまでの間にいろいろな紆余曲折があったのですが、後から整理するとこうなるという感じです。

留学先はあの!パデュー大学!

パデュー大学を象徴する機関車と門

私が留学したパデュー大学という大学は、非常に、ひっじょーに残念ながら日本での知名度はほとんどありません。日本でパデュー大学を知っているという人は大学関係者以外で2人しか会ったことがありません。かなしい😢
でもアメリカでは非常に有名な名門校であり、かつ航空宇宙分野では世界的にトップクラスの大学です
かの月に初めて降り立った人類、ニール・アームストロング船長の出身校でもあります。これまで27人もの宇宙飛行士を排出した、押しも押されぬ航空宇宙における超名門校です。
あと、日本人ノーベル賞受賞者の根岸英一さんが在籍していたことでも有名かもしれませんね。
留学中私が最も多くの時間を過ごした(間違いなく寮のベッドよりも長い時間を過ごした)航空宇宙系の建物の名前はNeil Armstrong Hall of Engineering(ニール・アームストロング工学棟)でしたし、他にもアポロ17号の持ち帰った月の石が展示されていたりと、キャンパス内のあちこちに航空宇宙を思わせるものが溢れていました。
こういうのが大好きな私としてはもうたまりませんでした。たまらん10ヶ月でした。いまここに載せるための写真を探すためアルバムを振り返るだけでたまらん気持ちになってきました。ん~、たまらん!

ニール・アームストロング工学棟。かっこいいね
キャンパスに展示されていた月の石
雪でヒエヒエのアームストロングおじさん
キャンパスに展示されてる大量の航空機模型たち!
勉強に疲れるとここに来てぼーっと眺めてたな……

留学先でやったこと

もちろん私は留学先で月の石ながめて「うぉーッ!」と叫んで10ヶ月を過ごしたわけではありません。そういうことも時々していましたが、ほとんどの時間はまじめに勉強していました。
修士課程での留学の場合、研究を主に行う留学をする方も多いのですが、私は修士・博士課程向けの授業を履修することを主目的として留学しました。
数値流体力学と呼ばれる、空気や水などの流れをシミュレーションする学問や、多くの航空機で使われているジェットエンジンについての専門的な授業、同じくロケットエンジンの専門的な授業などを受けました。

非常に印象に残っているのはロケットを実際に打ち上げるプロジェクトに参加したことですね。
パデュー大学はキャンパスのすぐ近くに超広大な農場を持っているので、収穫後の11月、何もない平野でロケットを打ち上げました。
日本だと海に向かって打ち上げる射場はあるけど、北大とかなら自前の農場で打ち上げしたりできるのかな……?
ロケットの打ち上げに対するハードルがアメリカは非常に低いことは確かだと思います。

ロケットをみんなで組み立てている様子
広大な農場に打ちあがるロケット

広大な土地でいろいろなことが(割と)自由にできることは案外見落とされがちなアメリカの田舎な場所にある大学に行くひとつのメリットかもしれません。
みんなカリフォルニアとかボストンとか、西ヨーロッパの大学とかに行きがちなんですが、アメリカ中西部の大学というのもおすすめですよ!
パデューはいいとこ!みんな!おいで!

GCSメンバーとしての今後

もう修士2年生なので、GCSメンバーとしての活動は来年の3月までとなってしまいます。
でも、だからこそそれまでは精一杯やれることをやりきろうと考えているので、いつでもカウンセリングの申し込みや、イベントへの参加などをお待ちしています!

・なんか留学興味あるんだけど踏ん切りつかないんだよな~
・留学したら留年しちゃうの?
・修士からの留学って難しくない?
・お金ないんだけど留学ってできる?

そんな悩みをお持ちのそこのあなた!いますぐGCSのウェブサイト(https://www.insc.tohoku.ac.jp/japanese/preparing/gcs/)からLINEの友達追加をして、カウンセリングを申し込むのだ!

上の疑問に対する私の回答は、
・留学、楽しいぞ!
・うまくやれば留年せずに留学行けるぞ!私は学部+修士を6年で卒業(見込み)だよ!
・修士課程でも留学行けるよ!行ってる人はそれなりにいるよ!相談のるよ!
・いろいろな奨学金が出てるからそれを使おう!円安も一服したしね!私も奨学金をもらったから申し込むときはアドバイスできるよ!

それじゃあ、カウンセリングやGCSイベントで会おう!
直近だとオープンキャンパスで、川内北キャンパスのC棟102号室で君を待ってるぞ!

じゃあね~


いいなと思ったら応援しよう!