アルファベット一文字への想い
GCP Xの小野と申します。はじめまして。
唐突ですが、なんでも、言葉って大事ですよね。
何か、新しい取り組みとか、商品のネーミングをつけるのって、あれこれ考えちゃいますよね。
私たちは年初に、こんな発表をさせていただきました。
思っていたよりも大げさにな記事になって、写真も学生食堂での同窓会撮影のようで、振り返ると気恥ずかしいものですが、それも、「プレ・コロナ時代」の気分だったのかもしれません。
さて、何をかくそう(いや、隠すものなんてありませんが)、僕らがやろうとしていることは、決して世界初!とかではない、あたりまえのことです。
スタートアップ・カルチャー震源地のアメリカでは、ほとんどのVC(ベンチャーキャピタル)に備わっている機能(チーム)でして、それは、現代VC産業の、進化の象徴と言えるものです。
いつの頃からか、彼の地では、それを、「プラットフォーム」と呼ぶようになっていました。
これは17年のForbesの記事です。
As the venture industry grows and becomes more competitive and founder focused, capital alone doesn’t create success stories. Here’s what matters now: How the firm helps you build the community and ecosystem around your idea.
平たくいうと、どんどんスタートアップを取り巻くいろいろが成熟してゆく中、投資するお金の量の勝負から、起業家と企業の成長支援と、スタートアップエコシステムへの貢献の勝負に、世の中、かわってきていんだよね。というお話です。
私たちグロービスキャピタルが、国内最大規模の400億円ファンド(6号)を組成する際の、重要戦略で、投資家へのコミットの一つ、
それこそが、このプラットフォーム機能を、グロービスキャピタルとして組織の中に組み込みます。というものでした。
そこで僕が10月から加入し、準備を進めていたのですが、一番困ったのが冒頭の話。このチームのネーミングについてです。
心のなかで、何度かつぶやいてみました。
「はじめまして!グロービスキャピタル、プラットフォームチームの、小野です!」
…嫌です。絶対いやだ。
例えばですね、
固定電話で営業する、昭和の時代にタイムスリップするとしましょう。
そこで僕は、投資先の社長に、電話をかけたとします。
電話を受けたのは秘書兼庶務兼総務の女性です。
「しゃちょー、グローバルなんとかって会社さんから、リフォームの営業電話きてますけどー。」
「間に合ってるって、断っとけ!」
そこから沢山のネーミングを考えましたが、何を思いついても、すわりが悪い。なぜかというと、グロービスキャピタルパートナーズって、絶望的に長い名前じゃないですか。普通、覚えませんよね(堀さん、すみません)。
だから、究極に短い名前にしようと思って、アルファベット一文字に、思いを込めました。
X: Exponential, Exceptional, Exceed
たぶん、シアトルのゲーム機さんとか、激しいドラムサウンドのバンドさんとか、新しいところでは、元Facebook日本社長の作った地ビールとか、これらの方々が、このアルファベットにかけた理由と、たぶん大差ないと思いますが、いいじゃないですか。覚えてもらえれば、それで嬉しいです。
これから、このGCP Xのnoteを使いまして、私たちの投資先への支援活動やリサーチ活動等を通じて得られた、スタートアップ業界に役に立てたらいいなと思う、情報・知見を発信していきたいと思います。
どうぞ、フォロー宜しくお願い致します。
GCP X ディレクター
小野