【続:東京都心で快適な生活を楽しむために狭い部屋で上手に暮らしましょう】
東京都心で快適な生活を楽しむためには、25㎡~30㎡の小さな住居を買って暮らし始めれば良いのですが、国土交通省が示している居住面積の最低水準「最低居住面積水準」では、単身世帯:25㎡(約7坪)、2人世帯:30㎡(約9坪)、3人世帯:40㎡(約12坪)、4人世帯:50㎡(約15坪)。未就学児童(3~5歳の児童)が含まれる場合は、3人世帯は35㎡(約10坪)、4人世帯は45㎡(約13坪)です。最低でも上記の面積以上を確保することが推奨されています。
これによると45㎡の住居なら、4人世帯の最低基準を満たせるので、余裕があれば45㎡の2,700万円~3,150万円の部屋を買っておくのもいいでしょう。45㎡は2LDKがぎりぎり設計可能な広さですが、2居室の使い勝手の良い間取りを設計するのは容易ではありませんから、1LDKの部屋を上手に使いこなす工夫が必要です。50㎡~60㎡の広さがあれば、4人家族には十分で、5人家族でもなんとかなります。3,000万円~4,200万円の予算があれば、このぐらいの広さの部屋を買うのもいいでしょうが、東京都心での暮らしでは、特別の理由が無い限り、それ以上の広さの住居は必要ありません。
立派な住まいを買うことだけで十分に幸福感が満たされるというのなら、借入限度額まで住宅ローンを借りてもっと広い部屋を買うのもいいのですが、そのためにほかの多くの楽しみを犠牲にするのはいかがなものでしょうか。お金や時間に余裕のない生活を続けると、体も心も疲弊してしまいます。平均的な年収の家庭であれば、住居の購入に使う金額は5,000万円程度を上限としておくのがよいでしょう。働きすぎや節約のし過ぎによって、家族の笑顔が奪われてしまわないように、どこかで歯止めが必要だと思います。
子供が成長して手狭になったときは、もう少し広い借家に住み替えましょう。手狭に感じるのは子供が高校、大学の7年間とその前後の期間だけで、二人以上子供がいても長くて15年間。その期間後はまた二人暮らしに戻るので、広い部屋は必要ありません。旧耐震の中古マンションを選べば部屋の家賃で住宅ローンが返済できて、毎月幾らかの余剰金が残ります。その期間だけ住居を賃貸して、広い部屋を借りて生活しましょう。その間の毎月の生活費の上昇は、ローンの返済金と余剰金で不足する、借りる部屋の家賃分程度です。
余裕があったら近所で25㎡~30㎡部屋を買い足すのもいいでしょう。子供がその住居で自立できるかもしれません。あるいは、もう一度住宅ローンを借りて、45㎡以上の広い部屋を購入して、そこに住み替えるのもいいでしょう。旧耐震の中古マンションを選べばその部屋の家賃で毎月の住宅ローンの返済ができて、毎月幾らかの余剰金が残るので、重ねて住宅ローンを借りたとしても余裕で返済可能です。
東京都心の住居の賃貸需要は旺盛なので、毎月確実に収入が見込めます。将来収入が減ったり無くなったりすることはまずありませんから、よほどの事情が無い限り、いったん所有した東京都心の不動産は、売却してはいけません。将来値下がりすることもまずありませんから、その都心の住居は投資効率がとても良い、優良な投資物件なのです。
記事を読んで何か疑問や質問・相談があれば文末に記載したメールアドレスに送信して下さい。丁寧に回答致します。
実際にマンションを買おうと思ったら、下記の記事も是非合わせてお読みください。