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決算発表とその裏側で(前編)
こんにちは。
グラッドキューブ(証券コード:9561)IR担当の財部(たからべ)です。
今回は、2023年5月15日に開示した決算発表について、準備の裏側も含めてご説明いたします。全ページの説明は長くなってしまうのでnoteでは割愛しますが、決算説明動画や書き起こしレポートをぜひご確認いただけるとありがたいです。
試行錯誤を繰り返しているものの、よりよい発表ができるよう前進していきたいので投資家のみなさまからのご意見もぜひお寄せください。こちらの記事も最後まで読んでいただけると嬉しいです!
決算に関する資料のリンクはこちらにまとめております。
・決算短信
・決算補足説明資料
・書き起こしレポート
・決算説明動画
第1四半期決算ハイライト
決算準備の過程はどの企業も同様と思いますが、当社ではファイナンスマネジメント部が経理部門として決算数値を作成し、経営企画部のリレーションチーム(IR・PR)が開示資料の作成をしています。
今回も過去に投資家の皆さまからいただいた質問を振り返り、わかりやすく伝えるための工夫や自社の強みを伝えられる追加ページはないか等、議論を繰り返しながら準備を進めました。
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第1四半期決算は好調に推移しました。
売上⾼は394百万円、当初計画⽐の110.3パーセント、営業利益に関しましては111百万円、 当初計画⽐128.5パーセント、経常利益は114百万円、当初計画⽐131.6パーセントで着地しております。
書き起こし資料等でも説明していますが、前期2022年の第1四半期は特別な大型案件受注がマーケティングソリューション事業部を中心にあったため、今までのページに当初計画比を追加しました。前年同期比が特別な売上でしたが、それを除いて順調に右肩上がりに推移していると認識してもらいたいこと、さらには計画に対して順調に推移していることをお伝えしたいためです。
当社のビジネスモデルとして季節要因として第1四半期に売上が上がりやすいのですが、第2四半期以降も積み上げていけるよう様々な取り組みを行いながら引き続き尽力してまいります。
事業別ハイライト
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事業別ではSaaS事業が前年同期⽐129.1%、マーケティングソリューション事業が前年同期⽐81.6%、SPAIA事業 が前年⽐64.2%で着地しました。右側の円グラフは事業別の構成比を表したポートフォリオですが、前回の通期決算発表時に39.2%だったSaaS事業の割合が44.3%に増加しております。
費用構成の推移
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2023年2月22日に開示した事業計画及び成長可能性に関する資料で、業績予想が減益となった理由として今期は人的投資をしていくと発表しました。その背景から、どの費用をどれだけ使っていったのか投資家のみなさまにもわかるようにしようと追加したのが費用構成の推移ページです。
第1四半期は3月までの数値のため、人件費に関してはグレード制度導入に伴う既存従業員のベースアップは含まれておりませんが、積極的な採用活動を行っており順調に進んでいるため従業員給与と採用費が主な費用です。
セグメント別売上進捗状況
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セグメント別売上進捗状況も投資家のみなさまに進捗がわかりやすいよう、今回から追加した進捗状況のページです。全体としては26.5%の進捗となりました。
SaaS事業 KPI推移
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続いてSaaS事業のKPI推移です。
通期決算発表時、LTV/CACが3.6と一時的に悪化していましたが、今回は5.5に改善いたしました。ネットレベニューチャーンは前回が3.8%、今回は3.1%とわずかに下がりましたがこちらも引き続き改善してまいります。
四半期ごとの平均単価推移は前回の通期決算発表時が過去最高の90,661円でしたが、第1四半期では過去最高を更新し、
101,684円となりました。
四半期ごとの平均稼働アカウント数推移は前回の通期決算発表時が584件で、第1四半期はスポット契約の終了等が影響し572件となりました。
こちらも増加していけるよう、引き続き行ってまいります。
SiTestの競合優位性について投資家のみなさまからご質問いただくことが多くあります。ひとことでお伝えすると「解析から改善まで一気通貫してウェブサイトを向上させることができる」のが強みです。決算発表の前後はIRサイトをSiTestで閲覧状況を確認するのですが、発表前の14日から18日までのヒートマップデータは下図のようになりました。
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こちらはマウスグラフィというヒートマップ機能ですが、この他にもクリックされたデータやどこまでサイトをスクロールして閲覧されたかなど、様々な視点で解析することができます。開示したら表示される箇所が変わるので、期間を絞り込んで確認します。
余談ですが、以前の決算後のSiTestヒートマップから「書き起こしレポート」の需要が高いことがわかりました。投資家のみなさまは効率化のために書き起こしレポートでキーワードを検索しながら閲覧したりするそうです。
競合としてヒートマップツールを展開している企業と比較されることが多々ありますが、ヒートマップで改善点が見つけられても実際の改善まではできません。次のステップとして、ユーザーテスト(A/B テスト)を行い勝ちパターンを見つけた上で実際のウェブサイトを改善するプロセスに至るのですが、SiTestでは管理画面上からA/B テストや多変量テストを実施することができます。さらにショッピングカートやフォームの解析、改善施策を行うことができ、管理画面上で作成した変更をそのまま使い続けることもできるため一気通貫したオールインワンツールと言えます。
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SaaS事業 今後の成長戦略
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決算の話から逸れてしまいましたが、SaaS事業の今後の戦略としては昨年リリースしたFasTest(ファーステスト)のプロモーション強化、そしてSiTestを新規/既存ユーザーへ継続してアプローチすることです。
前編はここまでとなります。
最初は決算サマリーだけ書こうと思っていましたが、長くなってしまうので分割することにしました。(これでも半分ほどに削りました)
投資家のみなさまにもっと当社グラッドキューブの事業を知ってもらいたい、IR担当者のみなさまにもなにかヒントになれば嬉しいという気持ちで拙い文章ながら綴っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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