大阪IR開業がスポーツエンターテインメントに与える影響とグラッドキューブのポジショニング
こんにちは。
グラッドキューブ(証券コード:9561)経営企画部 IR担当の太田です。
現在グラッドキューブは、新たな領域への参入に向け、あらゆるスポーツのデータを取扱い、そのデータを分析予想するためのベッティングに関するシステムの開発を行っております。
また、DRAGON DATA CENTER(ドラゴン データセンター)では、あらゆるスポーツのデータを蓄積し、それらのデータを企業へ提供する準備を進めております。
今年の4月にnoteで記事にした「グラッドキューブが捉えようとする巨大市場」でも記載のとおり、世界で17兆円以上(2024年度予測)と言われているこの巨大なマーケットで事業展開を進めていこうと考えております。
今回、皆さまにお話ししたいことは、「大阪IR開業がスポーツエンターテインメントに与える影響とグラッドキューブのポジショニング」についてです。
どうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
最近の日本経済新聞(2024.9.11)の記事によると、2030年秋ごろの開業を目指す、カジノを含めた統合型リゾート施設(以下、「IR」)を巡り、大阪市は24年10月1日、IRの運営事業者に土地を引き渡したと発表し、運営事業者は、違約金なしで事業から撤退できる「解除権」を同年9月6日付けで放棄したため、大阪でのIRが実現するのは、ほぼ確実となりました。
大阪市におけるIR開業は、日本のエンターテイメント業界のみならず、スポーツ界にも大きな変革をもたらす可能性を秘めております。IRで生まれる新たなビジネスモデルは、この変革の中心的な役割を担うものとグラッドキューブは期待しております。
今回のnoteでは、大阪IR開業がスポーツエンターテインメントに与える影響、そしてグラッドキューブがこの巨大マーケットにおいてどのようなポジショニングを取るべきか考えてみました。
1. スポーツベッティング合法化への後押し
IRとの相乗効果について
IRは、カジノだけでなく、ホテル、ショッピングモール、エンターテイメント施設などを一体的に開発する巨大な複合施設となります。また、スポーツベッティングは、こうした施設における新たな収益源として期待されており、IRの成功事例が合法化を後押しする可能性があると考えられます。
海外事例:
世界の多くの国では、IRとスポーツベッティングは密接な関係にあります。ラスベガスやマカオなど、世界の主要なIR都市では、スポーツブックが設置されており、スポーツ観戦と賭けを同時に楽しむことができます。日本のIRにおいても、同様のサービスが提供されていくものと予測しております。
2. スポーツ産業の活性化
新たな収益源の創出
スポーツベッティングの日本での合法化は、プロスポーツチームや競技団体にとって新たな収益源となります。
この収益が、選手の育成や競技の振興に活用されることが期待されます。具体的には、ジュニア育成プログラムの拡充や科学的なトレーニング環境の整備、そして海外遠征への支援などが考えられます。これにより、若手選手はより良い環境で成長し、国際的な舞台で活躍するチャンスを得ることができます。
グラッドキューブもプロスポーツ選手の育成やスポーツ指導者の育成まで幅広くスポーツデータを活用していきたいと考えています。また、これらのデータ分析・データ活用により、試合におけるチーム戦略や選手のパフォーマンス向上、健康管理の改善などを見込んでおります。グラッドキューブのデータ分析はこのように多くの場面で活用されていくものと考えております。
スポーツコンテンツの価値向上
合法化により、スポーツコンテンツの価値を高める効果が見込まれます。スポーツファンはより多くの試合に注目し、海外のようにより熱心に観戦するようになり、新たなエンターテイメントとして活気づくことが期待されます。このスポーツファンの増加は、放映権料の上昇やグッズ販売の増加など、リーグやチームの収益向上に直結します。さらに、ベッティング事業者からの税収も期待でき、スポーツ振興のための資金源としても有効活用できます。
3. 社会への影響
ギャンブル依存症対策
合法化に向けた議論が進む中、ギャンブル依存症対策は避けて通れない重要な課題となっています。政府や自治体には、依存症の予防に関する教育の充実や、治療体制の整備といった対策が求められています。これらの対策が十分に講じられ、依存症問題への懸念が払拭されることで、合法化への道が開かれると期待されます。
税収増
これらのスポーツエンターテインメントは、新たな税収源が期待されています。政府は、この税収を戦略的に活用することで、スポーツを中心とした国民生活の質を向上させることができます。例えば、老朽化したスポーツ施設の改修や新設、障害者スポーツの振興、そして子どもたちのスポーツ活動支援など、様々な分野への投資が考えられます。
特に、地域におけるスポーツイベントの誘致やスポーツツーリズムの活性化は、地域経済の活性化に繋がり、地方創生にも貢献することが期待されます。また、スポーツを通じた青少年の育成や、スポーツに関する研究・開発への投資は、スポーツ界における将来的な発展にも寄与するものと考えられます。
4.まとめ
大阪IRの開業は、日本のスポーツエンターテインメントの未来に大きな影響を与える可能性を秘めています。IRにおけるスポーツベッティングの海外成功事例は、政府や国民の認識を改め、合法化への道を開くきっかけとなるかもしれません。しかし、同時に、ギャンブル依存症対策など、解決すべき課題も山積しており、これらの課題をクリアしなければ、合法化は難しくなるものと考えられます。
とはいえ、合法化は新たな雇用創出やスポーツ振興を通じた国民生活の質の向上など、多くのメリットをもたらす可能性を秘めております。
グラッドキューブは、ロビー活動を通じて、これらのメリットを最大限に引き出し、課題解決に向けた取り組みを大阪府・市に提案し、スポーツで活気あふれる日本を実現するための推進活動に尽力してまいります。
5.最後に(グラッドキューブのポジショニング)
前述で示しました通り、スポーツエンターテインメントの進展は、日本におけるビジネスの新たな地平を開き、多様なビジネスモデルを生み出す可能性を秘めております。また、社会貢献の観点からも、新たな財源の創出やスポーツ振興を通じた環境整備を促し、日本のスポーツ界全体の活性化に大きく貢献することが期待されております。
このような状況を踏まえ、グラッドキューブでは、大阪IRは大きなチャンスと捉え、他社に先駆けて市場を開拓するべく、独自の戦略に基づいた準備を進めております。そして、優位なポジショニングを確立し、着実にシェアを獲得していく所存であります。
詳細な内容については、現時点ではお伝えすることができませんが、2030年秋ごろの大阪IR開業と時を同じくして、グラッドキューブが飛躍的な成長を遂げることを確信しております。
皆さまにおかれましては、今後のグラッドキューブのリリース(適時開示)をご期待いただければと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
「大阪IR開業がスポーツエンターテインメントに与える影響とグラッドキューブのポジショニング」について、いかがでしたでしょうか。
今後も、株主の皆さまをはじめステークホルダーのご期待に添えるよう努力を重ねてまいります。
より一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。